世界シェアトップクラスのWD社製品のラインアップを強化
アイ・オー・データは、2015年4月15日に東京千代田区にあるベルサール神田にて米国Western Digital傘下のWD社と日本国内における外付けHDDとNASの販売代理店契約を締結すると発表した。
販売代理店契約を締結したことにより、両社のパートナーシップがさらに強化される。さまざまなユーザーのニーズに合わせて、幅広いラインアップを揃えていくという。
最初にウェスタンデジタルジャパン代表取締役社長の金森苧氏が登壇。販売代理店契約の締結について、「アイ・オー・データ社は日本でトップクラスの総合周辺機器メーカーであり、長年に渡るWD社のパートナーです。一方、WD社はストレージ業界のリーディングカンパニーとして、世界中でコンシューマー向け外付けストレージ製品分野をリードしています。内蔵HDDを通じた両者のパートナーシップを外付けストレージ分野にも拡大することで、日本国内においてWDブランドがさらに強化されることを期待します」と述べた。
つぎにアイ・オー・データ代表取締役社長の細野昭雄氏が登場。これまでのHDD事業について説明し、外付けドライブの歴史を語った。それによると、アイ・オー・データはNASやDTCPなどのさまざまな技術や規格をいち早く取り入れきたという。
続いて細野氏は、WD社とのこれまでの取り組みと今後の取り組みについて、「今回の販売代理店契約によって我々は幅広いラインアップを揃えることができました。今後はWD社製の外付けHDDだけでなく、同社がワールドワイドで展開しているネットワークストレージ製品を投入することを検討しております。多様化するユーザーのニーズに答えることで、HDD事業の強化を図ります」と説明した。
発表会には、アメリカWD社のExecutive Vice President Content Solutions & Worldwide SalesのJim Welsh氏も出席。世界におけるHDDの市場と戦略、クラウドサービス“My Cloud”について述べた。“My Cloud”はアメリカ向けのサービスだが、今後夏に向けて日本用のサービスを展開する予定とのこと。
最後にアイ・オー・データ事業戦略部部長土田智己氏が国内のHDD事業戦略を説明。業界2位は以前と変わらないが、WD社と提携することにより国内におけるHDDの販売シェア率は31%になり、さらなるシェア拡大に繋がるという。
また、4Kコンテンツ製作における容量の増加や企業データの保全性など、さまざまなニーズに対して、両者の強みを活かして製品を展開していくと、今後の協力体制を強調した。
発表会後のロビーには各社のHDDが展示されていた。WD社の“My Cloud”はアメリカ仕様の製品で日本でのサービス予定はない。今回は参考出品とのこと。日本では夏に向けて展開されるというクラウドサービスに期待したい。