『FF零式HD』の開発を手掛けたヘキサドライブ松下社長に直撃! 田畑Dとは『FFXV』でも……!?

『ファイナルファンタジー零式 HD』の開発を手掛けたヘキサドライブ。その代表取締役社長 兼 CEOの松下正和氏と、プロデューサー&ディレクター田畑端氏、アートディレクター直良有祐氏、『ファイナルファンタジーXV』アートディレクター長谷川朋広氏にも参加いただき、開発エピソードなど話を訊いた。

●HD化のクオリティーをさらに高めたヘキサドライブのプログラミング力

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▲ヘキサドライブの代表取締役社長 兼 CEOの松下正和氏。1994年にカプコンに入社。『パワーストーン2』からメインプログラマーとなり、『デビル メイ クライ3』や『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』などを手掛ける。

 スクウェア・エニックスから発売中のプレイステーション4、Xbox One用ソフト『ファイナルファンタジー零式 HD』。同作のHD化を手掛けたヘキサドライブは、カプコンでメインプログラマーとして活躍していた松下正和氏が2007年に起業。同社は、『大神 絶景版』(カプコン)や『ゼルダの伝説 風のタクト HD』(任天堂)にも携わっており、その技術力は高く評価されている。

 そんなヘキサドライブが手掛けた『ファイナルファンタジー零式 HD』は、新世代ゲーム機向けの表現方法を用い、プレイステーション4、Xbox One向けHD化の新たな指針となる作品となっている。

 ここでは、ヘキサドライブの代表取締役社長 兼 CEOの松下正和氏を中心に、『ファイナルファンタジー零式 HD』プロデューサー&ディレクター田畑端氏、アートディレクター直良有祐氏、『ファイナルファンタジーXV』アートディレクター長谷川朋広氏にも参加いただいて、開発エピソードなど話を訊いた。


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▲左から松下正和氏、直良有祐氏(『FF零式HD』アートディレクター)、長谷川朋広氏(『FFXV』アートディレクター)、田畑端氏(『FF零式HD』プロデューサー&ディレクター)


――まずは、ヘキサドライブについてご紹介いただけますか?

松下 ヘキサドライブは立ち上げから8年が経ち、9期目を迎えました。本社は大阪で、現在は東京スタジオもあります。社員は今年4月に入ってくる新入社員を含めると80名くらいでしょうか。弊社の特徴としては、プログラマーが割合的には多めで、6~7割くらいはプログラマーだと思います。というのも、私も含め、立ち上げメンバー全員がもともとカプコンで僕といっしょにゲームを作ってきたプログラマーたちでスタートした、ということもありましたので。

――それほどプログラマーが多い、というのは珍しいのでは?

松下 そうですね。設立初期は採用もプログラマーばかりで。というのも、プログラム以外のことが教えられない、という事情もあったのですが(苦笑)、30~40名規模になるころまで、プログラマーばかりの集団でした。そこからデザイナーやプランナーなど少しずつ増えていって……といった感じです。そういったプログラマーが多い会社ですので、我々のウリは技術力、プログラミング力ということになります。なかでも、アクションゲームなどを作ってきたメンバーが多いということもあり、アクションゲームに関する技術は我々の強みでもあります。そういったプログラマー集団でしたので、移植の仕事がどうしても割合的に多くなっている、という経緯があります。

――『大神 絶景版』や『ゼルダの伝説 風のタクト HD』、『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』の高評価から、クオリティーの高いHD開発といえばヘキサドライブという印象がゲームメーカーだけではなく、ユーザーにもあると思います。

松下 我々としては移植にこだわらず、いただいた仕事を一生懸命にやる、というスタンスでやっています。言われた部分だけをやるのではなく、そこを超えて「ここまでやってくれましたか!」とクライアントさんを驚かせたい。そこは我々がいつも目指しているところで、社内ではヘキサイズムと呼んでいます。

――何かプラスアルファができないかと追求していくと。

松下 はい。最初のオーダーから“盛った感じ”なってしまうのですが(苦笑)、それがクライアント様だけではなく、最終的にはユーザーさんにもご満足いただけている点だと思いますし、僕らの出せる価値なのかな、と思っています。

――職人気質なんですね。それが最初に顕著に表れ、評判になったのが『大神 絶景版』だったと思います。

松下 当時、プレイステーション3向けにHD化した作品の中では、1080pに対応していた作品は少なかったのですので、それが評価されたひとつのポイントだったのではないでしょうか。