ついにお披露目された『ドラゴンズドグマ オンライン』

 2015年4月4日、都内で開催された“『ドラゴンズドグマ オンライン』最速体験ツアー”で、世界初のプレイアブル出展がなされた『ドラゴンズドグマ オンライン』。オープンワールドアクションとして高い評価を得た『ドラゴンズドグマ』シリーズの最新作として、そして前作までとは異なるオンライン専用タイトルとして、ユーザー間はもちろん、業界内でも一身に期待を集めている注目の作品だ。今回、そんな本作の魅力の一端を体験できたので、そのインプレッション記事をお届け。

■4人同時のマルチプレイを体験

『ドラゴンズドグマ オンライン』体験インプレッション――“最速体験ツアー”にて、世界初のプレイアブル出展_02

 今回の出展で体験できたのは、プレイステーション3版での、4人プレイヤーによるマルチプレイ。ジョブはファイター、ハンター、プリースト、シールドセージが各ひとりずつ固定の組み合わせで、プレイヤーがおのおので使いたいジョブを選択する形。自分はシリーズ経験者ということもあり、スタッフの方から上級者向けと称されていたシールドセージを選択(ハンターも気になってはいたが)。

『ドラゴンズドグマ オンライン』体験インプレッション――“最速体験ツアー”にて、世界初のプレイアブル出展_10

 そしてワクワクしながらのプレイ開始。広大なフィールドを突き進みつつ、オーク、サイクロプス、スフィンクスという3種類のモンスターを、順番に討伐していく流れのようだ。試遊時間は45分。それぞれのモンスター討伐クエストが発生するポイントまで徒歩で向かうわけだが、パーティーのリーダー(ゲーム本編では、パーティーを組む際に決めるもの)がマップへマーカーを打ち込むと、ほかのメンバーのマップにもそれが共有される仕組み。メンバーはそれに従って目的地を目指してもいいし、見当違いの方向へ向かってもいい。ただ、モンスターと出くわしたときに対処できなくなるだけなので、勝手な単独行動は慎んだほうがよさそう(笑)。

 アクション面の感触としては、ほぼ従来通り、という印象。基本的な部分は前作、前々作に準じており、とくに違和感はなく、筆者としては若干懐かしい気持ちで操作できた。大きく違うのは、R2ボタンでのアイテムショートカット。押している間、4種類のアイテムが表示され、それぞれ対応したボタン(□、△、×、○)を押すと、アイテムが使用される。オンライン専用のため、この変更は当然といったところだが、本編では持ち込むアイテムの種類が重要になりそうだ。また、チャット切り換えでキーボード入力によるテキストチャットが可能なほか、L2ボタンを押すことで、定型文の簡易チャット、アクション(仕草)、音声チャットが出せるのを確認できた。

 この音声チャットがおもしろく、形としては定型文チャットと同じなのだが、画面にはテキストが表示されず、進軍方向や集中攻撃など、メンバーへ指示を出す音声のみが流れるようになっている。文字を読んでいるヒマもないほど激しいアクションバトルが続くこともある作品だけに、これはうれしい機能。

■ひとクセもふたクセもあるモンスターたち

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 最初の相手はオーク。本作で初登場となるモンスターで、徒党を組み、それぞれ手にした武器で斬りかかってくる好戦的なモンスターだ。ひとつひとつの攻撃はさほど脅威ではないものの、動きが機敏で、左右から同時に攻撃してくるなど、いやらしい動きが目につく。また、複数で襲ってくるため、1体に攻撃を集中させるとほかの個体がフリーになるのも悩ましいところ。さらに、今回の試遊では出会えなかったが、オークを統率するキャプテンオークなる個体もいるようで、そちらはより強力な攻撃を仕掛けてくる模様。

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 次なるモンスターはサイクロプス。動きは鈍重だが、見上げるほどの巨体と、大地を割りかねないほどのパワーを持つのが特徴。とはいえ、前作までで何回も戦っているし、これは問題ないだろ……という甘えを吹き飛ばすかのように、メンバーも、そして筆者も、サイクロプスの丸太のような腕で蹂躙されていく。厄介なのが“怒り状態”。これは大型モンスター特有の状態で、一定以上の攻撃を当てると全身が赤く色付き、攻撃が激しくなる、というもの。これが笑えるほど激しく、近付くなと言わんばかりに腕を振り回すので、攻撃のタイミングがつかめない。“怒り状態”を解くには、モンスターにしがみついて揺さぶったり、弱点を攻撃するなどして転倒させる必要があるとのこと。とにかく考えなしに攻撃しようとすると、簡単に押し返されてしまうため、タンカーが注意を引いたり、アタッカーが隙を見逃さずに攻撃するなど、連携を考えつつ攻める必要があると感じた。

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▲怒り状態のサイクロプス。
▲足に弱点が露出したところ。

 最後はスフィンクス。女性の顔を持つ合成魔獣で、歌によってこちらを眠りに陥れようとする、本作の新モンスターだ。これがまたべらぼうに強く、スタッフの方からも「戦う前に必ず体力を全快させてください!」という注意が入る始末。眠り効果のある魔法、強力な突進や体当たり、滞空状態からの攻撃など、攻撃方法はバリエーションに富み、ついていくので精一杯。しかも、眠りは攻撃を受ける、仲間に起こしてもらう、治療アイテムを使う(試遊では眠りを回復するアイテムを持っていない(笑))以外では、自然治癒しないため、非常に危険。また、タンカーがきちんと注意を引いていないと、すぐに猛スピードの突進などでプリーストやハンターが狙われるため、あっという間に壊滅状態になってしまうのがきびしい。ちなみに、3分の1ほどスフィンクスの体力を減らしたところで時間切れになったので、討伐はならず。無念。

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■使用したシールドセージの使用感と、そのほかのジョブ雑感
 大盾によって敵の攻撃を受け止め、仲間の攻撃チャンスを作る役割を持つ、シールドセージ。攻撃も防御も基本的に大盾で行うのが特徴的で、右手に持つロッドは支援魔法などのときに使う。特筆すべきは、やはり大盾によるガードだ。単にガード性能が高いだけでなく、敵からの攻撃をガードすることで“フォースゲージ”が蓄積し、固有の“フォースバースト(属性攻撃)”や“エンチャント(属性付与)”といった能力を使用できる。つまり、防御が攻撃に転ずるため、積極的なガードが、より大きな攻撃チャンスを生み出すことに繋がるというわけだ。

 ほかにも、敵の注目を集める“アトラクト”、いわゆるシールドバッシュのように盾を構えて突進する攻撃など(複数回ヒットして気持ちいい)、おもしろいアクションも多数確認できた。筆者としては、とにかく敵の注意を引くのが最優先事項という印象。ガードしてゲージを溜めてエンチャント、そこから攻撃か、またガードか……といったところか。もちろん、本編では多くのスキルがあるだろうし、意外な戦法が見つかるかもしれない。最初は地味だなぁと感じていたシールドセージだが、使うほどに、動かすほどに楽しさが増していった。ちなみに、□ボタンによる通常攻撃(シールドブロウ)は2発まで連続で出せ、2発目は小型の敵を浮かせる効果があった。これでゴブリンをお手玉するのが超楽しかったです(笑)。

 そのほかのジョブも、ほかの人のプレイなどを見た感じでざっくりと。まずファイターは、近接戦闘の要になるアタッカージョブ。優れた近接攻撃のほか、盾によって敵の攻撃を受け流すこともできるので、積極的に前線へ斬り込んでいける。前作にもあった、盾で仲間を空中へ打ち上げる技、“連係投げ”などもあり、使い手によって、かなり戦法が変わってくる印象を受けた。

 ハンターはファイターとは対照的に遠距離攻撃を得意とするアタッカー。あまり対象に近過ぎると、逆に攻撃の威力が落ちてしまうため、“敵から少々離れた位置”をいかに守るかが鍵になりそう。高い位置にある敵の弱点や飛行する敵なども狙えるのが最大の強みだが、装填中の矢を使い切ると、手動で再装填する必要がある点には注意が必要か。

 プリーストはパーティーの支援、回復がおもな役割のヒーラー。一定時間持続回復を行う“ヒールオーラ”や、攻撃能力を持つ“セイントオーラ”などが使え、それらを自分にかけた後に、魔法効果を仲間へ転送するといったことも可能。また、プリースト固有の能力として、“シークレットコア発現”がある。これは、怒り状態時の大型モンスターの弱点部位が光り輝き、仲間全員が視覚できるようになるというもの。これは、通常弱点として設定されている部位とは扱いが少々異なり、怒り状態時特有のもののようで、サイクロプス戦時、発現中の弱点(両足)を集中攻撃すると、高確率でダウンを奪うことができた。強敵と戦うときは、頼もしい存在になるはずだ。

■4月20日からのアルファテストに期待!
 時間が限られていたのに加え、ヘタレゆえに慌てながらのプレイだったため、細かい部分は確認できなかったのが歯がゆいが、自分からのプレイインプレッションは以上。どんなものになるのかと、かなりドキドキではあったが、思っていた以上に“ドラゴンズドグマ”でひと安心といったところ。マルチプレイが可能なアクションRPGは数あれど、ここまで縦に、横にとアクション性が高いものは、そうはない。

 そして! 4月20日からはアルファテストの実施と聞いて、自分、非常に期待が高まっております。というか、いますぐにでもプレイしたい気持ちでいっぱい。やらせてください、お願いします! 何でもしますから!

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