“直接!”を岩田社長から直接継承!?

 2015年4月2日に放送された、任天堂のWebプレゼンテーション番組“Nintendo Direct 2015.4.2”。Nintendo Directと言えば、岩田聡社長がひとりでプレゼンテーションを行うことでおなじみ。海外向けの放送では“レジー・フィサメイ”こと、Nintendo of America社長レジナルド・フィサメィ氏を始め、現地の社員の方が登場する回もあったが、日本では開発者を除くと、基本的に岩田社長おひとりでの放送になっていた。このような経緯もあってか、今回のNintendo Directに“森本さん”が登場したことは、ちょっとした話題を集めている。

 「さて、日本向けのニンテンドーダイレクトでは、ソフト開発者にゲスト出演してもらうとき以外は、ずっと私がひとりでソフトを紹介してきました。ただ、55歳のおっさんが毎回すべてのソフトの紹介をし続けるやりかたを今後も漫然と続けていていいのだろうか、という問題意識もあって、任天堂の事務系社員の中から、Nintendo Directで私といっしょにソフトを紹介する人を捜していました。今日は、私の指名で任天堂広報室の森本さんにきてもらいました。森本さんどうぞ。突然指名を受けてビックリしたかもしれませんけど」という岩田社長の紹介を受けて森本さんが登場。放送から約17分47秒が経過したころだ。

Nintendo Directにて岩田社長から“直接!”を継承された任天堂 広報室の“森本さん”とは?_01
▲岩田社長(写真左)と森本さん(写真右)。※画像は“Nintendo Direct 2015.4.2”よりキャプチャーしたものです。

 岩田社長の紹介で現れた森本さんは、「皆さんはじめまして。任天堂広報室の森本です。突然社長から指名を受けてかなり気が動転していますが、これから岩田さんといっしょに任天堂からの情報を“直接!”お届けしていきます。どうぞよろしくお願いします」と挨拶。 岩田社長といっしょにダブル“直接!”を決めた森本さんは、その後約25分にわたってソフトを紹介。印象として、声が通っており、とてもわかりやすく説明されていたと感じたが、皆さんはいかがだっただろうか?

 ちなみに、岩田社長といっしょに披露した“直接!”では、岩田社長が親指を開いて“直接!”とやられているのとは異なり、森本さんの“直接!”は親指を閉じた形だった。挨拶にもあったように、緊張していたからなのかもしれないが、今後森本さんの“直接!”がどのような形となるのか、「ツイッター」の発音がどうなるのかと合わせて注目していきたい。

 また、岩田社長の発言にもあったように「私といっしょにソフトを紹介してくれる人」ということは、岩田社長から森本さんに交代するわけではなく、岩田社長は引き続き、ソフト紹介を続けるのだろう。

 なお、Nintendo Direct終了後、任天堂の公式Twitterアカウントで岩田社長から森本さんへの“直接伝承の儀”が公開された。親指はやはり閉じた状態。この指の位置は、今後どうなっていくのか。