独特のセリフに声優たちは大混乱?

 2015年3月21日~22日に東京ビッグサイトにて開催された“AnimeJapan 2015”。その“REDステージ”にて、スターチャイルドレコード情報番組“ワシスタ~意外とおもしろい番組~”による、『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』のステージが開催された。その模様をお届けしよう。

 『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』の原作となるのは、2010年よりTwitter上で連載が始まった小説『ニンジャスレイヤー』。日本をリスペクトする原作者の独特な言語センス、それを忠実に訳した翻訳は“忍殺語”とも呼ばれ、しばしばTwitterトレンドワードにもあがるほど中毒者を生み出し続けている。リアルタイムの翻訳もされており、書籍化、オーディオドラマ化、コミカライズなどのメディアミックスがされてきた人気作が、いよいよテレビアニメとなり放送が開始される。

 ステージのオープニングを飾ったのは、作中に登場する“オムラ・エンタテイメント”の社員を名乗る者たちの、三味線をメインとした演奏。スクリーンには“忍殺”の文字が表示され、和太鼓とロックミュージックを合わせたような大迫力の演奏が披露された。

『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』声優陣が奇妙な世界観を解説した“ワシスタ”のステージをリポート【AnimeJapan 2015】 _01

 ステージに登壇したのは、以下の6名だ。

◆“ワシスタ”
MC:鷲崎健、アシスタント:かなでももこ

◆出演声優(キャスト)
森川智之(ニンジャスレイヤー役)、種田梨沙(ユカノ役)、能登麻美子(電子マイコ役)、水島大宙(スキャッター役)

 出演声優たちは、「ドーモ」のあいさつとともに登場。ステージは『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』がどういった作品であるかを語る内容となった。たとえば、ストーリーが“忍者どうしの抗争に巻き込まれ、妻子を殺されたサラリマン(サラリーマンではない)が忍者たちに復讐をする”というものであることや、舞台は“ネオサイタマ(埼玉県ではない)”であることなどだ。

『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』声優陣が奇妙な世界観を解説した“ワシスタ”のステージをリポート【AnimeJapan 2015】 _02

 ステージでは会場限定となる最新PVが公開。PVはアメリカンコミックタッチの絵柄で、ニンジャスレイヤーの活躍(ニンジャとのバトル)が描かれる内容となっていた。

 PVでもまだ作品の内容とつかめないということで、出演者は自分の役柄とともに世界観も説明していった。“ワシスタ”MCの鷲崎健氏は、その独特なキャラ設定(たとえば、能登麻美子さん演じる“電子マイコ”がネオサイタマにも関わらず京言葉“どすえ”を使うなど)にツッコミを入れつつも、豪華な声優陣が奇妙な役柄をこなすこと、出演者が語る作品の設定に興味津々のようだった。

『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』声優陣が奇妙な世界観を解説した“ワシスタ”のステージをリポート【AnimeJapan 2015】 _03

 ステージでよく話題になったのは、台本に書かれていた日本語の“おかしさ”だった。出演者が台本が間違っているのではないかと思ったことや、独特のカタカナのセリフを声に出すことの難しさなどが語られ、本作のタイトル『フロムアニメイシ“ヨ”ン』をどう読めばいいかということも話し合うことになった(結論は出ず)。また、出演者が驚いたとき、作中にある「アイエエエエ!」という声を出す一幕も。なお、これらの独特の日本語は原作通りであるということだ。

 ひと通り『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』の魅力を話した後は、放送情報が紹介。2015年4月16日によりニコニコ放送で23時より放送開始(国内ではほか10社の媒体でも配信)、4月11日の先行上映イベント、“New Type”の記念イベント、コミカライズの最新刊、figmaでの展開、そしてゲーム(スマートフォンアプリ)化の決定などが発表。放送情報とイベント、ゲーム化については、以下の関連記事を参照してほしい。

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 最後に、出演者たちはステージ観覧者全員に配られていた “忍殺メンポ”(マスク)をつけて記念撮影。それぞれが『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』がいかにおもしろい作品であるか、楽しみにしているファンに向けてメッセージを贈り、ステージは終了となった。

『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』声優陣が奇妙な世界観を解説した“ワシスタ”のステージをリポート【AnimeJapan 2015】 _04

 ステージは、原作小説『ニンジャスレイヤー』の奇妙すぎる作品の一端を知知ることができる内容だった。アニメーションになり、どういった作品に生まれ変わるのか、いまから楽しみにしておきたい。