琴線に触れる美しく神秘的な世界!日本語対応も予定。

 アトリエ銭湯が開発中の『The Coral Cave』を紹介する。本作は沖縄の孤島を舞台にしたポイント・アンド・クリック型の2Dアドベンチャーゲーム。島を危機から救おうとする、日本人の少女ミズカの冒険を描く。プラットフォームはPCで、発売時期は未定。日本語対応が予定されている。

 アトリエ銭湯は、コミックアーティスト/イラストレーターのセシル・ブラウン氏とオリビエ・ピシャー氏によるコンビ(日本での在住や、個展の開催経験もある)。『The Coral Cave』でも、手描きの水彩画によるアニメーションが印象的。不思議な夢に端を発して神秘的な島を少女が探索していく本作にふさわしい、瑞々しく幻想的な空間を作り出している。

『The Coral Cave』手描きの水彩画アニメーションで沖縄の自然が描かれる、瑞々しく幻想的なアドベンチャーゲーム_02
▲ある日、ミズカは不思議な夢を見る。そして目を覚ますと、島に危機が迫っていた。彼女は美しい島を守ることができるのだろうか?
『The Coral Cave』手描きの水彩画アニメーションで沖縄の自然が描かれる、瑞々しく幻想的なアドベンチャーゲーム_04
▲歩く動作も1コマずつ水彩画で描かれている。

 以前ご紹介したアドベンチャーゲームLumino Cityも、すべてのオブジェクトを紙製のミニチュアとして作成し、撮影するという気の遠くなるような作業を通じてあたたかみのある画面を生み出していたが、本作もそのアートスタイルの説得力は抜群。公式ブログでフェイバリットアーティストとして日本のイラストレーターが多く挙げられており、子供の頃、眠る前に読み聞かせてもらった絵本の世界が動きだしたような、どこか日本人の琴線に触れるものがある。

 残念ながら記者は体験できなかったのだが、先月2月13日から3月22日までアンスティチュ・フランセ東京(日仏学院)でデモを展示していたそうで、現在はそこでのフィードバックを受けて改修し、新たなデモ版を制作中とのこと。体験可能になったらあらためてお伝えするので、今しばらくお待ち頂きたい。なお、ゲームのおおまかな雰囲気については、2013年に公開されたゲームプレイ映像で確認することができる。

『The Coral Cave』手描きの水彩画アニメーションで沖縄の自然が描かれる、瑞々しく幻想的なアドベンチャーゲーム_01
『The Coral Cave』手描きの水彩画アニメーションで沖縄の自然が描かれる、瑞々しく幻想的なアドベンチャーゲーム_03
▲パズル部分なども手描きによるもの。美しい!