【ファミキャリ!会社探訪(23)】グローバルにPCオンラインおよびモバイルゲームを展開するF2Pのパイオニア、ネクソンを訪問!_11

ファミキャリ!会社探訪第23回はネクソン!

 ファミ通ドットコム内にある、ゲーム業界専門の求人サイト“ファミキャリ!”。その“ファミキャリ!”が、ゲーム業界の最前線で活躍している、各ゲームメーカーの経営陣やクリエイターの方々からお話をうかがうこのコーナーの第23回はネクソン。
 創業以来、良質なオンラインゲームやモバイルゲーム、ソーシャルゲームを、150以上の国と地域に制作・開発・配信しているネクソン。また、2014年に社長に就任したオーウェン・マホニー氏が新経営方針を打ち出し、これまで以上に品質にこだわったゲームの提供を目指している。今回は、運用本部 本部長の朴慶桓(パク・キョンファン)氏と新規事業準備室 室長の八木沢彰彦氏に、新生ネクソンについて、話を聞いた。


インパクトのある新規事業を準備中

【ファミキャリ!会社探訪(23)】グローバルにPCオンラインおよびモバイルゲームを展開するF2Pのパイオニア、ネクソンを訪問!_08
ネクソン
運用本部 / 本部長
朴慶桓氏

――おふたりの経歴から簡単に教えてください。
朴慶桓氏(以下、) 大学を卒業後、韓国で多国籍企業に就職し、のちに東京オフィスで働くことになりました。その後上海に異動になり、そこでネクソンのスタッフと会う機会があったのですが、その際「中国でのビジネスの立ち上げメンバーにならないか」と勧誘されました。当時のネクソンは、まだ中国でのビジネスは始めていませんでしたが、それからネクソンに入って、中国ビジネスのゼロからの立ち上げに携わりました。中国では11年ほど働きましたが、それから東京に転勤しないかという話があり、昨年の7月に東京に戻ってきました。
八木沢彰彦氏(以下、八木沢) 小さいころからテレビゲームが大好きで、高校生くらいから将来はゲーム業界で働きたいと思っていました。その後、大学生のときに、ネクソンの前身であるネクソン・ジャパンでアルバイトとして働くことになり、当時の上司やスタッフにかわいがっていただきました。「もしネクソンに来る気があるなら来ないか」というお誘いを受けて、大学卒業後に働くかどうかも考えたのですが、そのときの仕事がおもしろいと感じていたので、大学を辞めてすぐに働き始めました。今年でかれこれ15年目になりますね。

――アルバイトはどういった内容の仕事だったのですか?
八木沢 運用業務ですね。ですから、それからずっと運用に関わっていることになります。

――現在の仕事内容はどういった業務ですか?
 運用本部長という役職ですので、運用に関わるすべての業務を担当しています。具体的に言うと、配信中のゲームの運用、サポート、制作、技術やマーケティング、および新規ゲームのパブリッシング契約などの業務を管轄しています。ネクソンのビジネスは、PCオンラインゲームからスタートしているのでPCオンラインゲームが中心ですが、2014年からモバイルゲーム事業も本格的に始めています。現時点では、PCオンラインゲームとモバイルゲーム両方の業務ということになります。
八木沢 僕の場合は簡潔に終わるのですが(笑)、今年の頭から、新規事業の立ち上げを行う朴直属の事業準備室が作られました。その室長ということになります。

――では、その新規事業について少し教えてください。
八木沢 どこまで話していいのかな(笑)。昨年の夏くらいに、新規事業の話が出ましたが、まだ正式に発表していないので。
 新しいゲームのパブリッシング・プロジェクトのために作られた組織で、おそらく日本のPCオンラインゲーム市場にとって、大きなインパクトがあると考えています。八木沢の経験も鑑みて、ゲームをプレイヤーに楽しんでもらうための人選として、彼がベストだと考え、この新規パブリッシング事業の部署をまかせることにしました。これまでネクソンの組織は、運用やマーケティング、Webでの展開など、それぞれ別の部署が担当していたのですが、この新しいプロジェクトでは、そういった機能をまとめて、その組織でひとつのタイトルに関する業務のすべてを担当する予定です。つまり、ひとつの部署ですべての機能が完結することになります。いままでにない新しい形ですが、このパブリッシング・プロジェクトを成功させたいと思っています。
八木沢 今後のスケジュールに関しては、未知数な部分もありますが、なるべく近いうちにパブリッシングを始めて、プレイヤーにお見せできるように準備しています。

――八木沢さんの業務領域は、かなり広がりそうですね。
八木沢 はい。運用以外のさまざまなことにも目を向ける必要があります。ただ、これまでも他部署に分かれていた担当者と顔を合わせて対策を練ってきましたし、その延長線上だと考えているので、まったく未経験の仕事というわけではありません。

――スタッフの規模はどのくらいですか?
八木沢 いまのところ8名ですが、今後増える予定です。

――実験的な組織改編だと思うのですが、成功したら、ゆくゆくはほかのタイトルでもこういった組織にしていくと?
 当然うまくいったあかつきには、別のタイトルでも展開していきたいと考えています。