目指すは未踏の新宇宙! これが司令官のお仕事だ
MAGES./5pb.といえば『シュタインズ・ゲート』などをはじめ、数々の名作ゲームを世に送り出してきた気鋭のゲームメーカー。『超銀河船団』は、そのMAGESがついに、いまや一大シェアを築いているブラウザゲームの世界に進出するとのことで、以前から話題となっていた作品だ。
これまでは「美少女艦隊で銀河を駆ける」というキャッチーなテーマと、キャラクターデザインに『閃乱カグラ』シリーズでおなじみの八重樫南氏をはじめとした、実力派イラストレーターを多数起用するなどといった情報のみが公開されていたが、ついにクローズドβテストで、実際にプレイできる機会がやってきた。今回はその序盤をプレイしてみてのリポートをまずお届けする。
まずは何より気になるゲームの概要と、プレイの進めかたについて説明していこう。
本作の舞台となるのは、遥かな外宇宙。人類はさまざまな侵略者の攻撃を前に地球をやむなく捨て、新天地を求めて宇宙進出を始めている。プレイヤーはその銀河船団の宇宙船を任せられるひとりの司令官となり、危険な外敵が待ち受ける未知の宙域を、部下である隊員たちとともに突き進むのだ。
ただしここで大切なのが、その隊員はすべてなぜか女性であるということ。各所のクルーや研究員なども含めて、船の中には女性しかいない模様だ。
この隊員たちを、ひとつあたり6人までの部隊に編成し、さまざまな“ミッション”に出動させるのが本作の基本となる……のだが、美少女隊員のみで危険な宇宙を探索させるのはいくらなんでも心許ない。そこで頼りになるのが、“ドロイド”と“ミュータント”の2種類のパートナーだ。
パートナーたちは装備アイテムのように、隊員たちひとりにつき1体ずつ付き添わせられる、これまた美少女ばかりの存在。だがその姿はあくまで、艦内で隊員たちといっしょに過ごし、絆を深めるためのもの。いざミッションが始まり宇宙へ出ると、ドロイドは巨大ロボットに、ミュータントは宇宙怪獣に変身し、隊員の代わりに戦ってくれるという驚愕の設定。
では、この隊員たちと頼れるパートナーたちが挑むことになるミッションとはどんなものか。種類としては、
・立ちはだかる敵を全滅させる“殲滅”
・敵を倒しつつ一定地点にたどり着く “進攻”
・施設などを敵から守り抜く “防衛”
・進攻に似ているが敵よりアイテムが多く出現する “探索”
・一定時間後、成功していれば資材が得られる “調査”
の5種類が用意されており、各カテゴリーではその中のミッションをクリアするごとに、新たなより高難度のミッションが出現する。なお、“調査”だけは例外なので、これについてはまた別途解説しよう。
ミッションについてはカテゴリーこそあるものの、操作やルールはほぼ共通。ミッションが始まると、部隊に編制した隊員たちが自動でステージ内を右端のゴール地点へと進攻し、敵と遭遇するとタワーディフェンスタイプのゲームのように、射程内に入った敵を自動で攻撃し始める。
“殲滅”ミッションと違って“進攻”ミッションでは、敵をすべて倒さなくてもゴールに到達すればクリアとなったり、“防衛”ミッションの場合は右に進むのではなく左に後退し、ステージ左端にある施設を敵に攻撃されないように守ったりなど、ミッションごとにアレンジはあるが、基本的なルールはほぼ全ミッションで変わらない。
戦闘は部隊を配置してしまいさえすれば、後はほぼオートで進み、コマンドによる指示などは通常いっさい必要ない。
敵の攻撃と移動を食い止める前衛、その後ろから遠距離攻撃を行なう後衛と、役割分担を一度決めてしまえば、それほど忙しく隊員を動かす必要もなく、難しく感じる場面もほとんどなかった。
なお、ミッション中に敵の攻撃を受けると、各隊員やパートナーの“体力”が減少してしまう。とくに体力が残りわずかの“危険”状態に突入すると、服が破け、体力以外の意味でも危険な状態になってしまう。
部隊全員の体力がゼロとなった場合は、そこでミッション失敗となり、経験値やアイテムなどをいっさい得られず帰ってくることとなる。キャラクターロストを心配する人が多いかもしれないが、全滅した場合でも、ちゃんと全員無事で帰ってきてくれるようなので、そのあたりは安心していただきたい。さらに課金アイテムを使えば、その場で復活し、ミッションを再開することも可能だ。
ミッション終了後、ダメージを負った隊員やパートナーは、メニューの“休養”から一度にふたりまで(課金で枠を増やすと同時に最大6人まで)治療に入ることができ、減った体力に応じた時間と“資材”を費やすことで全快する。
また、ミッションに出るたびに隊員とパートナーはそれぞれスタミナが減り、これが少ない状態ではパラメーターがぐんと下がってしまうので、これも休養で回復しておこう。
こうしてミッションへの挑みかたもわかり、ミッションクリアで得られる経験値で隊員やパートナーがどんどんレベルアップするのがうれしく、休養で元気になったらまた出撃……とくり返すうちに、ふと気が付くと、休養はおろか、出撃すらできなくなっていることに気が付いてしまった。
そう。各ミッションへの出撃には、決まった量の“資材”の消費が必要となるのだ。その資材は3分ごとに自動支給されるのだが……量は、とても消費に追いつくようなものではなかった。
これら資材を入手するには、“調査”ミッションをこなすのがいちばん効率的。
ほかのミッションと異なり、“調査”では部隊を選択すると、5分や10分など決まった時間をかけてその部隊が派遣され、ほかのミッションに参加できない状態になる。だがその一定時間が経過した後、成功条件を満たしていれば、ほかのミッションでは得られない大量の資材を持って帰ってきてくれるのだ。
調査に出た隊員はスタミナが減ってしまうので、成功条件を満たす最低限の人数だけを部隊に組み込んで調査に回せば、休養する人数を減らせ、さらに資源調達の効率が上がる。
こうして通常のミッションとは別に調査ミッションもこなして資材をうまくやりくりしていくのが、司令官であるプレイヤーにとって最大の務め。資材がなくては戦闘の腕どころか、そもそもミッションに出撃することすらできないのだから、戦闘よりもむしろ、こちらの手腕を磨くことのほうが本作では大切なのかもしれない。