オンラインCo-opのほか、ソロプレイも可能!

 先週末にアメリカのボストンで行われたゲームイベントPAX EAST。インディーパブリッシャーのDevolver Digitalが出していた『Noct』をプレイしてきたのでご紹介しよう。
 本作は異形の生物たちの出現によって破滅の危機に陥った地球を舞台にした、見下ろし視点の2Dサバイバルシューティングゲーム。プレイヤーは水や弾薬などの物資を確保しつつ、クエストに挑戦して生存を目指す。

 本作をプレイしてすぐに惹きこまれるのが、秀逸なアートスタイル。グラフィックは赤外線映像のような少しハレーションを起こした白黒画像で、マップの状態やクリーチャー達の姿もはっきりとは分からないのだが、接近されたら即死という状況で、クリーチャーにワシャワシャと蠢きながら迫って来られるとなかなか焦る。
 サウンドもグラフィックもあくまで落ち着いたトーンであることが、静かな世界の終わりや、巨大生物の異形な姿を想像させ、逆に恐怖を際立たせるのだ。

赤外線映像に蠢く異形との死闘。2Dサバイバルシューター『Noct』を遊んできた【PAX EAST 2015】_01
▲グラフィックはすべて衛星からの赤外線映像のように描かれる。サウンドもあくまで落ち着いたもので、はっきりしない映像と静寂の中から逆に恐怖が浮かび上がってくる。

 デモは本作を開発しているC3SK氏とオンラインCo-op(協力プレイ)する形で遊ぶことができた。世界はプレイヤーごとに自動生成され、自分の世界でホストとして遊ぶか、他プレイヤーの世界に入って協力するかを選べる(ソロプレイも可能)。
 プレイは基本的に、武器や弾丸や生活物資を集めながら、おつかい系のクエストをこなしていく感じ。短い体験時間だったので、生活物資が尽きるよりも、弾切れでクリーチャーに殺されてリスポーンするハメになるのがほとんどだった。この辺りは実際ゲームが出てじっくりプレイすることになれば変わってくるだろう。

赤外線映像に蠢く異形との死闘。2Dサバイバルシューター『Noct』を遊んできた【PAX EAST 2015】_03
▲水、レーション、医療キットなどを集めつつ、ミッションをクリアーしていく。右下に表示されているのは食料(Food)/水(Water)/健康状態(Health)。

 落ち着いたアートスタイルもあって、派手さこそないが美しくまとめられた小品といった感じで、夜に友達と静かにチャットしながらプレイしたいところ。プラットフォームはPC/Mac/Linuxで、Steamでのアーリーアクセスが予定されている。

赤外線映像に蠢く異形との死闘。2Dサバイバルシューター『Noct』を遊んできた【PAX EAST 2015】_02
▲Co-opプレイに対応。他のプレイヤーが生成した世界に入って一緒に戦ったり、物資を分け与えて助けることもできる。ソロプレイも可能だ。