楽しいエンタメにかける費用は、消費税増税でも「変わらない」が約6割

 バンダイナムコゲームスは、2015年4月1日から新社名をバンダイナムコエンターテインメントへ変更する機会に、“エンターテインメントに関する意識調査”を全国20~69歳の男女500名を対象にインターネットで実施。調査結果を発表した。結果は、以下の通り。

以下、リリースより。


トピック[1]
家計収入におけるエンタメ費=“エンタメ係数”の平均は「11.5%」
楽しいエンタメにかける費用は、消費税増税でも「変わらない」(約6割)

 家計の収入に対して年間にかけるエンターテインメント費用の割合“エンタメ係数”を聞いたところ、平均値は「11.5%」。「10%以下」が全体の約7割を占めるものの、30%を超える人も1割近くに上ります。その費用を2013年と2014年とで比較してもらうと、全体の約6割が「変わらない」との回答でした。景気の変動や消費税増税がある中でも、自分の好きなものにかける費用は惜しまない傾向にあるようです。
 そのエンターテインメントに求めるものは、「楽しさ」が圧倒的で78.0%(複数回答)。以下、「心が豊かになる」(37.6%)、「ワクワクする」(37.2%)、「笑い」(36.6%)と続きました。

あなたが年間にかけるエンターテインメント費用は収入に対してどのくらいの割合ですか。

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あなたがエンターテインメントに求めるものをすべてお選びください。(複数回答可)

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2014年にかけたエンターテインメント費用(1人当たりの費用)は、2013年と比べて増えていますか、減っていますか。

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トピック[2]
お金をかけても惜しくない一番大切なエンタメがある人は「約3割」
年間「10~30万円」を投入する人が最多

 「お金をかけても惜しくない、一番大切なエンタメがあるか」の質問に、約3割が「ある」と回答。また、男性の23.6%に対し女性は36.0%と12.4ポイントも高くなりました。 「一番大切なエンタメは何か」を尋ねたところ(フリー回答)、「ライブ、コンサート」(19.5%)、「旅行」(18.1%)、「音楽・アーティスト」(10.1%)、「スポーツ」(10.1%)、「映画」(6.7%)の順になりました。中には「誕生日」や「子どもと遊ぶ」、「バイク」、「飲み会」などの回答もあり、日常生活の至るところに“エンタメ”は存在しています。
 実際に使った金額では、年間「10~30万円」と回答する方がピークで23.5%。10万円以上を使っている人は全体の4割、50万円以上は1割以上を占めています。

あなたにとって、お金をかけても惜しくない、一番大切なエンターテインメントはありますか?

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(お金をかけても惜しくない、一番大切なエンターテインメントが「ある」と回答した方に)そのエンターテインメントは何ですか。(フリー回答)

1位:ライブ、コンサート……19.5%
2位:旅行……18.1%
3位:音楽・アーティスト……10.1%
   スポーツ……10.1%
5位:映画……6.7%

(お金をかけても惜しくない、一番大切なエンターテインメントが「ある」と回答した方に)その項目に年間トータルで使った金額はいくらぐらいですか。

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トピック[3]
エンタメの楽しみ方に男女・世代の差!

 「エンタメを誰と楽しむことが多いか」の回答では、男女で興味深い違いが表れました。男性は「1人」が半数近く(46.8%)と群を抜いて多く、以下「家族」(27.6%)、「妻」(11.6%)、「友達」(8.0%)。一方女性は「家族」(31.6%)がトップで、「1人」は24.4%どまり。「友達」(18.0%)、「夫」(12.8%)、「子ども」(8.0%)と続きます。
 男性は自分のペースでひとりじっくり楽しみたい“ぼっちエンタメ”派、女性は誰かと一緒にわいわい盛り上がりたい・共有したい“シェアエンタメ”派が多いと言えます。

エンターテインメントは誰と楽しむことが多いですか。

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 また、年齢によってもエンターテインメントへの意識の差が見られました。「これがエンターテインメント」と思うものを選んでもらったところ(複数回答)、1位は各世代共通して「コンサート(ライブ)」。「テーマパーク」は20代~40代で2位ですが、50代が4位、60代は6位と、若い世代で人気です。逆に「旅行」は60代が5位、50代は6位にランクインしていますが、20代は8位以下の結果でした。
 20代・30代だけランクインしたのは「ゲーム」、20代は「マンガ・アニメ」もランクイン。日常を離れてイマジネーションの世界に遊ぶエンタメを他の世代より好む傾向が見られます。
 刺激的なひとときを過ごしたい若年世代と、ゆったり満ち足りた時間を求めるシルバー世代、といった世代間格差が垣間見えるようです。

あなたがエンターテインメントだと思うものをすべてお選びください。 (複数回答)

エンターテインメントに求められるものは“楽しさ”――バンダイナムコゲームスが実施した意識調査結果を発表_01

総括:バンダイナムコゲームスからのコメント

消費税増税がお財布や家計を直撃した2014年。新年を迎え、株価が上がった! 景気は回復に向かう! と日々のニュースは伝えても、消費者にはまだトンネルの出口が見えないとも言われます。そんな中でも、個人がエンタメにかける費用は収入比でほぼ一定の割合を保ち続けている様子です。

 「エンターテインメント」に求められるものは“楽しさ”でした。つまり“楽しい”ものは「エンターテインメント」だと言えるのではないでしょうか。そうすると、「コンサート(ライブ)」や「テーマパーク」といった“ザ・エンタメ”的なものだけでなく、「読書」「ショッピング」「友人とおしゃべり」などをエンターテインメントとして1割以上の方が支持していることも納得できます。エンタメのバリエーションは幅広く、毎日の日常生活のそこかしこにあふれています。まさに私達になくてはならないものと言えそうです。

<調査概要>
【調査目的】
エンターテインメントに関する意識を探る
【調査地域】
全国
【対象者条件】
20~60代の男女
【調査手法】
インターネット調査(協力:株式会社クロス・マーケティング)
【実査期間】
2014年12月9日~11日
【サンプル数】
500人
【構成】
男性/20-29歳 50名
男性/30-39歳 50名
男性/40-49歳 50名
男性/50-59歳 50名
男性/60-69歳 50名
女性/20-29歳 50名
女性/30-39歳 50名
女性/40-49歳 50名
女性/50-59歳 50名
女性/60-69歳 50名