商品化に向けた取り組みがスタート! 10万円は安い? 高い?

 ソニーは、対応スマートフォンと連携し、テキスト、シンボル、画像などの情報を視界に重ねて表示する、透過式メガネ型端末“SmartEyeglass(スマートアイグラス)”を開発し、商品化に向けた取り組みを開始した。

10万円で買える! ソニーの透過式メガネ型端末“SmartEyeglass”アプリ開発者向けモデルが発売決定【動画あり】_01
10万円で買える! ソニーの透過式メガネ型端末“SmartEyeglass”アプリ開発者向けモデルが発売決定【動画あり】_03

 この一環として、アプリケーションの探索と充実のため、“SmartEyeglass Developer Edition”のアプリ開発者向けモデル“SED-E1”が、日本、アメリカ、イギリス、ドイツで2015年3月に発売決定。さらに産業用途のアプリ開発を促進するため、法人顧客に向けては、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、スウェーデンでも購入が可能となる。本商品はアプリケーション開発支援サイト“Sony Developer World”の専用ページを通じて販売予定。

 “SED-E1”の価格は、日本円で10万円[税抜]。3月11日より約2ヵ月間、ソニーストアの直営店舗(銀座、大阪、名古屋)では、本商品の装着感や表示、アプリのデモンストレーションを体験できる実機展示が行われる予定。実機展示は2月27日~3月8日にソニーストア 名古屋にて開催予定のソニーストア名古屋5周年イベントコーナーでも実施される。

 以下、リリースより。


透過式メガネ型端末『SmartEyeglass Developer Edition』を発売
- ソフトウェア開発キット提供と合わせて幅広いアプリ開発を促進 -

ソニーは、対応スマートフォン※1と連携し、テキスト、シンボル、画像等の情報を視界に重ねて表示する、透過式メガネ型端末 『SmartEyeglass(スマートアイグラス)』を開発※2し、商品化に向けた取り組みを進めています。さらなるアプリケーションの探索と充実のため、『SmartEyeglass Developer Edition(スマートアイグラス・デベロッパーエディション)』「SED-E1」を、日本、アメリカ、イギリス、ドイツにおいて、アプリ開発者に向けて本年3月より発売します。さらに産業用途のアプリ開発を促進するために、法人顧客に向けては、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、スウェーデンでも購入が可能です。本製品は、アプリケーション開発支援サイト「Sony Developer World」のSmartEyeglass専用ページを通じて販売します。

さらにハードウェアの提供開始と合わせて、昨年9月より先行リリース版として提供をしているソフトウェア開発キット(SDK)を更新して、正式リリース版のソフトウェア提供を開始することにより、一層のアプリ開発を促進します。ソニーはウェアラブル端末の使用用途の拡がりを見据え、開発者に向けて本製品を発売することにより、開発者のユニークな発想と多様なアプリ開発を促進し、SmartEyeglassの提供する体験を向上していきます。

またソニーは、2016年内に一般ユーザーや法人顧客に幅広く『SmartEyeglass』を提供することを目指し、商品化に向けて今後開発を加速して参ります。

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▲アプリ開発者向けモデル『SmartEyeglass Developer Edition』
▲ユーザー体験のイメージ

【製品名】SmartEyeglass Developer Edition(スマートアイグラス・デベロッパーエディション)
【型番】「SED-E1」
【発売日】2015年3月10日
【価格】
100,000円+税(日本)
840 USドル+税(アメリカ)
520 UKポンド+税(イギリス)
670 ユーロ+税(その他)

“Sony Developer World”SmartEyeglass専用ページでは、本製品の購入手続きやSDKの入手が可能なほか、詳細な製品仕様、SmartEyeglass用アプリケーションや活用シーンの事例紹介など、アプリ開発に有用な情報を提供していきます。

SmartEyeglassは連携するスマートフォンのアプリケーション次第で、様々な活用シーン※3が期待できる端末です。本機の特徴である、視認中の対象物から視線を逸らすことなく情報を確認できる重畳表示方式を活かして現実世界に情報を付加するAR(拡張現実)は、例えば製造現場での作業指示や警備現場での事故情報表示など、業務用途でも活用が期待できます。2015年1月に米国・ラスベガスで開催されたCES 2015での自社ブースでは、SAPのクラウドシステムを利用した倉庫での部品ピックアップや整備工場でのエンジンメンテナンス等の支援用アプリ(APX Labs社 開発)により、現場の作業指示に関する業務用途の活用例が展示されました。また民生用途の活用シーンでは、スポーツ観戦中に選手情報を得ることや、イベント会場での関連するSNSメッセージの表示、観光地でのガイド情報表示などにより、より便利に楽しくする情報が入手できます。

ソニーは、有益な情報を手軽に入手して業務領域や民生用途で活動の利便性を高めるウェアラブル端末の機能向上に向けて、様々なアプリケーションが提供される環境を構築していきます。

※1 動作環境:Android 4.4以降。
※2 2014年9月19日に発表。
透過式メガネ型端末『SmartEyeglass』を開発 -ソフトウェア開発キット(SDK)を提供開始 -
※3 本製品の使用用途については、アプリ開発や市場調査、本機を用いた実証実験等を通して検討中です。記載する事例は現時点で検討されているものの一例であり、実際の使用に向けて安全性が確認されているものではございません。