3年ぶりのオンリーイベント
コーエーテクモゲームスの『遙かなる時空の中で』シリーズにスポットを当てたイベント“ネオロマンス・フェスタ 遙か祭2015 ～十五年の宴～”が、2015年2月14日～2月15日の2日間、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。
『遙かなる時空の中で』は、2000年にプレイステーション用ソフトとして発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。異世界へと時空を移動してしまった主人公が“神子”として、“八葉”と呼ばれる8人の男性とともに戦い、彼らと絆を深めるという物語と、八葉を始めとする魅力的なキャラクターたちが女性ファンの心をつかみ、現在シリーズナンバリング作品は『5』まで発売。2015年3月12日には、待望の最新作『遙かなる時空の中で6』がプレイステーション Vita、プレイステーション・ポータブルで発売予定となっている。
シリーズ15周年を迎える記念すべき年に開催された本イベントには、『遙かなる時空の中で』シリーズのキャスト陣が出演。ドラマやライブといった豪華なステージで15周年をお祝いした。ここでは、14日・夜の部の模様をピックアップしてお届けしよう。なお、本リポートは多少のネタバレを含むのでご注意を！
■出演者
＜キャスト＞
寺島拓篤さん（桐生 瞬、有馬 一）、阿部 敦さん（チナミ、コハク）、立花慎之介さん（小松帯刀、ルードハーネ）、竹本英史さん（福地桜智、本条政虎）、四反田マイケルさん（アーネスト・サトウ、萩尾九段）、安元洋貴さん（高杉晋作、里谷村雨）、三木眞一郎さん（源 頼久、源 頼忠、有川将臣、柊）、関 智一さん（森村天真、平 勝真、源九郎義経、サザキ）、宮田幸季さん（流山詩紋、彰紋、武蔵坊弁慶、那岐）、中原 茂さん（藤原鷹通、藤原幸鷹、有川 譲、葛城忍人）、井上和彦さん（橘 友雅、翡翠、梶原景時、風早）、保志総一朗さん（永泉、源 泉水、平 敦盛、布都彦）、置鮎龍太郎さん（アクラム、白龍、ナーサティヤ）
＜司会＞
久遠 一さん
＜アシスタント＞
アンフィニ（Soriさん、ユーキさん、Kanさん）
■オープニングドラマ：『遙かなる時空の中で2』
“15年を祝う宴”で神子と出会えた喜びの気持ちを口に出す翡翠と彰紋に対し、「きょ、きょ、きょ、今日は～」と緊張しながらも素直な気持ちを語る平 勝真。そんな和やかな雰囲気も束の間、結界が解けてしまい、たくさんの敵（怨霊）が現れたのだった。3人は神子を守るために怨霊と戦うが、異なる時空の怨霊も出現しピンチに陥る。そこへ異なる時空の仲間たちが現れる……というところで、全キャストが決めゼリフとともにひとりずつ登場。黄色い歓声が続くなか、キメキメポーズ＆笑顔の関さんには大きな歓声（笑い？）が飛んでいた。
■ドラマコーナー（1）：「動乱の絆 ～思いはひとつ～」（『遙かなる時空の中で5』）
2011年にプレイステーション・ポータブルで発売された『遙かなる時空の中で5』が題材のドラマ「動乱の絆 ～思いはひとつ～」。舞台は幕末。“白龍の神子”に選ばれた主人公は、危機にさらされた異世界と現実世界、ふたつの世界の平和を守るために時空を越えて戦いに挑むことになる。ドラマは、百鬼夜行に挑むため神泉苑に向かう道中での出来事。桐生 瞬、チナミ、小松帯刀、福地桜智、アーネスト・サトウ、高杉晋作は、彼らの前に陽炎の集団が待ち構えていることを知る。その対応を巡り、チナミとアーネストがそれぞれ意見をぶつけ合うという内容だ。神子への想いが強すぎる桜智のおなじみの台詞まわしに笑いが起きつつも、シリアスな展開とキャスト陣の演技に来場者は釘付けとなっていた。
■バラエティーコーナー：十五年の宴 ～教えて 神子殿！～
今回は、井上さんチーム（井上さん、中原さん、寺島さん）、竹本さんチーム（竹本さん、関さん、安元さん）に分かれ、各チームに出されたお題が何かを当てるというもの。司会進行役の久遠さんが出すヒントをもとに、客席が“はい”か“いいえ”で答えられる質問をひとりずつ行い、ひとり正解につき10ポイント獲得。合計点が多いチームが勝利となる。コーナー開始直後、安元さんのマイクの音が入っておらず「これは怨霊の仕業でしょうか」（久遠さん）と言ったことで関さんが暴走！ ほかの出演者からツッコミを受けていた。
■『遙かなる時空の中で6』コーナー
四反田さんと安元さんが、最新作となる『遙かなる時空の中で6』や、自身が演じるキャラクターの魅力を紹介するコーナー。四反田さんが演じる萩尾九段は、星の一族で帝国軍の相談役を務める19歳の青年。長年、書物と向き合って暮らしていたため、世の常識とずれているが、神子を守る使命を何より大事にする心やさしい人物だ。安元さんが演じる里谷村雨は、カフェー“ハイカラヤ”に間借りしている35歳の気だるげな小説家。帝国軍と鬼の一族どちらにも属さず、中立の立場をとっていて、独自の観点で世を眺める。裏稼業で情報屋を務めている。
「台本がタウンページ3冊分ぐらいありました」（安元さん）と、収録時のエピソードが語られたほか、里谷村雨の紹介映像の先行公開、萩尾九段と里谷村雨によるミニドラマ、アンフィニによる「Seasons ～遙かなる空～」（『遙かなる時空の中で6』通常エンディング曲）も披露され、来場者たちの本作への期待値はますます高まったようだ。
■ドラマコーナー（2）：「いと長き日に」（『遙かなる時空の中で2』）
ふたつめのドラマコーナーは、前作から100年後の世界が舞台の『遙かなる時空の中で2』が題材。院・帝に憑いた怨霊を祓い、両勢力の八葉から認められた神子。京を覆う穢れを除くために奔走する中、またもや大内裏に呪詛が仕掛けられたとわかる。その犯人をめぐって、再び院側と帝側とで対立してしまう八葉。結束を取り戻し、困難に立ち向かうことができるのか……？ という物語。ドラマの大半が、源 頼忠、平 勝真、彰紋、藤原幸鷹、翡翠、源 泉水で展開するため、八葉たちのなりゆきを見守っていたアクラムは最後に「誰とも絡めなかった……」と本音をポロリする場面も。
■エンディング
『5』のメンバーが「時空（とき）を越えて」を熱唱すると、続けて『1』のメンバーがステージに登場。「遙かなる時空（とき）を越えて」を歌い上げた。また、エンディングでは、“ネオロマンス”シリーズにスポットを当てたコンサート“ネオロマンス 20th アニバーサリー コンサート”を、2015年5月23日に神奈川県民ホールにて開催することを発表した（関連記事はこちら）。最後に、セットリストをまとめて掲載しよう。
【2月14日・夜の部 セットリスト】
※キャラクター名にに誤りがあったため、該当箇所を修正しました（2015年2月19日11：10）
■開演前のご案内～プロローグ
アンフィニ
■オープニングドラマ『遙かなる時空の中で2』
平 勝真（関 智一）、彰紋（宮田幸季）、翡翠（井上和彦）
■オープニング
キャスト全員
■ドラマコーナー（1）『遙かなる時空の中で5』：「動乱の絆 ～思いはひとつ～」
桐生 瞬（寺島拓篤）、チナミ（阿部 敦）、小松帯刀（立花慎之介）、福地桜智（竹本英史）、アーネスト・サトウ（四反田マイケル）、高杉晋作（安元洋貴）
■ライヴコーナー（1）
1.神に背いた永遠の誓い／風早（井上和彦）
2.想春夢／福地桜智（竹本英史）
3.夢想鳥 ～吾ガ恋フル小鳥ガ為ニ～／アーネスト・サトウ（四反田マイケル）＆高杉晋作（安元洋貴）
■新作告知コーナー
アンフィニ
■バラエティコーナー 「十五年の宴 ～教えて 神子殿！～」
関 智一、中原 茂、井上和彦、寺島拓篤、竹本英史、安元洋貴
・進行：久遠 一、Sori（アンフィニ）
・アシスタント：ユーキ、Kan（アンフィニ）
■『遙かなる時空の中で6』コーナー
萩尾九段（四反田マイケル）、里谷村雨（安元洋貴）
・司会：久遠 一
4.Seasons ～遙かなる空～／アンフィニ
■メッセージコーナー『遙かなる時空の中で3』：「神子（あなた）との出逢いに寄せて――」
（1）平 敦盛（保志総一朗）
（2）有川 譲（中原 茂）
（3）白龍（置鮎龍太郎）
（4）有川将臣（三木眞一郎）
■ドラマコーナー（2）『遙かなる時空の中で2』：「いと長き日に」
源 頼忠（三木眞一郎）、平 勝真（関 智一）、彰紋（宮田幸季）、藤原幸鷹（中原 茂）、翡翠（井上和彦）、源 泉水（保志総一朗）、アクラム（置鮎龍太郎）
■ライヴコーナー（2'）
5.永遠（とこしえ）に降る雪／桐生 瞬（寺島拓篤）
6.紫陽花の残夢（ゆめ）で会いましょう／武蔵坊弁慶（宮田幸季）
7.飛翔のとき／源 頼久（三木眞一郎）＆森村天真（関 智一）
■エンディング
キャスト全員
8.時空（とき）を越えて／桐生 瞬（寺島拓篤）、チナミ（阿部 敦）、小松帯刀（立花慎之介）、福地桜智（竹本英史）、アーネスト・サトウ（四反田マイケル）、高杉晋作（安元洋貴）
9.遙かなる時空（とき）を越えて／源 頼久（三木眞一郎）、森村天真（関 智一）、流山詩紋（宮田幸季）、藤原鷹通（中原 茂）、橘 友雅（井上和彦）、永泉（保志総一朗）、アクラム（置鮎龍太郎）
■アンコール
出演者全員
10.遼遠の旅路（みち）を行け／キャスト全員
■終演後ナレーション
源 泉水（保志総一朗）、ナーサティヤ（置鮎龍太郎）、チナミ（阿部 敦）
