アーケード版ならではのゲーム性を実現
2015年2月13日〜14日、千葉県の幕張メッセにて、アーケードゲームの展示会である”ジャパン アミューズメント エキスポ(JAEPO) 2015”が開催。会場で出展された『艦これアーケード』を試遊した模様をリポートする。
『ボーダーブレイク』タイプの筐体
というわけでこんにちは、北口徒歩2分です(PC版では佐世保鎮守府在住)。『艦これアーケード』をプレイさせていただいたので、その様子を提督の皆さんにお届けしようと思います! まず筐体の形ですが、『ボーダーブレイク』や『初音ミク Project DIVA アーケード』、『コード・オブ・ジョーカー』などで使われているものと同じタイプです。ただ、ボタンなどはいろいろと違っており、青いボタンと操舵輪、船速を変えるレバーがついています。この3つで艦隊を操作するわけですね。
また、プレイの方式も『ボーダーブレイク』と同様で、お金を支払ってGP(ゲームポイント)を買う仕組み。このGPはゲーム開始後、一定時間が経つと減少していくほか、海域に出撃する際にも消費します。これが切れると、恐らくゲーム終了になるのではないかと思います(今回はデモ出展なのをいいことに、タダでGPを投入しまくったので時間切れにならず)。

初期艦娘はおなじみの面々
セガの記録カード”Aime”を筐体にかざすと、ゲーム開始。提督名(プレイヤー名)をつけたり、最初にもらえる艦娘を選んだりしていきます。最初にもらえるのは、吹雪、叢雲、漣、電(いなづま)、五月雨というおなじみのメンバー。とりあえずPC版と同様に、叢雲を選んでみました(PC版のバレンタイングラフィックもかわいかったし)。艦娘をゲットすると、筐体右側にある排出口からカードが出てきます。このカードを筐体に重ねて差すことで、ゲームに登録するのです。ちなみに、筐体の右側には飛行甲板がついているのですが、これは伊勢のものっぽいです。『艦これアーケード』のロゴにある艦艇も伊勢ということで、今回は伊勢や日向がフィーチャーされているようですね。
艦娘を登録したら、鎮守府のメニュー画面から編成を選び、艦隊に組み込みます。編成はPC版に似た画面となっており、ドラッグすることで編入する仕組み。艦娘たちは3DCGで描かれており、編成や戦闘の際などにボイスつきの動きを見せてくれます。おー、叢雲が動いてる。なんだか新鮮です。
また、鎮守府の画面では、燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイトといったPC版おなじみの資源の量や、艦娘たちのステータス、装備なども確認可能。ステータスは火力、装甲などこれまた提督の皆さんなら馴染み深い項目が並んでおり、装備も同様でした。装備変更などもいずれできるようになるのかも。


鎮守府正面海域に出撃!
さて、いよいよ準備が整ったところで、叢雲といっしょに、鎮守府正面海域に出撃します。鎮守府正面海域は、PC版では1−1の通称でおなじみ。サクッと攻略して、艦娘をゲットしたいところです。
戦闘は、まず敵艦隊を見つけるところから始まります。マップに敵の位置が大まかに示されており(敵がいる場所が赤い)、そこに向かって艦隊を移動させていくことになります。先ほども言った通り、ゲームが始まると、そのうちGPが減るようになるので、なるべく早く見つけたいですね。なお、マップ上には緑色のアイコンがあることもあり、これに近づくと、高速修復剤を手に入れられました。
敵艦隊に接敵すると、いよいよ戦闘開始。画面の左に自分の艦隊、右側に敵側の艦隊が表示され、中央では艦隊や艦娘たちが動いています。敵を倒すには、画面下に表示されるバーが中央に向かって進み、艦娘アイコンのところまで到達した時点でボタンを押します。すると、艦娘たちが砲撃を行うわけですが、艦娘たちが3DCGで動くのが新鮮で、かつカッコいい! 僕は空母を持っていなかったので使用できませんでしたが、空母がいると艦載機が飛び立つ演出もあり、この艦載機ももちろん3DCGで動くので、見栄えがいいです。矢を放つ赤城さん、カッコよかったなあ。
さて、少し話が逸れましたが、画面下のバーは溜めれば溜めるほど攻撃の威力が上がっていくので、可能なら最大値まで溜めたいところ。しかし、敵も同時に攻撃してくるため、最大まで溜めようとすると、必然的に敵の攻撃を許すことになります。準備完了後すぐに砲撃すれば、敵に攻撃されずに倒すことも場合によっては可能なので、このあたりが戦術上重要になってくるのでしょう。また、複数の艦娘が同時に準備完了状態になると、ボタンを押した時点で一気に砲撃します。個別に攻撃するか、火力を集中するかといったあたりも大事になってきそうですね。
砲撃戦の合間には、操舵輪を回す、ボタンを連打するなど、いくつかのアクションが発生することも。操舵輪は左右どちらに回すかの2択っぽく、成功すると攻撃を回避できます。またボタン連打に成功すると、標的にされている艦娘をほかの艦娘でかばうことが可能。戦闘中は気が抜けませんね。ちなみに雷撃戦を行える艦娘がいる場合は、画面をタッチして雷撃戦を仕掛ける設定にすると、砲撃戦の後に、艦娘たちが魚雷を放ちます。魚雷の発射は、いまのところ自動でやってくれました。

「提督、おっそーい!」のアイツが着任!
戦闘を終えると、艦娘の入手画面へ。ここでクレジット(お金)を入れると新たな艦娘が着任し、入れないとそのままゲームが進みます。カードが欲しい場合はクレジットを入れましょう、ということですね。クレジットを入れると鎮守府内を主観視点で歩いている場面へ。赤城や加賀、暁型の4人、川内と神通などが向こうから歩いてきて、角を曲がると那珂ちゃんが踊っていました。那珂ちゃん、ブレねえな……。この歩いて行く演出が終わると、いよいよ新たな艦娘とのご対面。今回は島風をゲットしました! PC版ではあんなに苦労した島風をここで手に入れられるとは……。デモ版だから手に入れやすかっただけかもしれないけど、うれしい! さらに、鎮守府正面海域をクリアーしたことで、つぎの海域に進めるように。また、鎮守府正面海域が”レア艦ゲット!”みたいな表示になり、ここで出撃すると、レア艦娘を手に入れやすくなるっぽい感じでした。このレア艦ゲットは一定の条件で出現するようなので、戦力を強化したい場合はチャレンジするとよさそうです(僕はつぎの海域に出撃しちゃいましたが)。

提督たちはぜひプレイを!
『艦これアーケード』は、2015年夏の稼動を目指して開発が進められているということ。今回の先行体験会は事前エントリー制ということでプレイできる人数が限られていますが、稼動後は、ぜひ多くの提督たちにプレイしてほしいと思います。フル3Dになった艦娘たちが、オリジナルイラストの味を残したままモデリングされているところに開発陣の愛を感じました。伊勢や日向の顔なんて、しばふ先生のイラストそのままです。本作を開発しているセガの大崎プロデューサーは、PC版ではパラオ泊地所属で提督レベル107だそうですが、PC版のやり込みが、アーケード版の開発にも活かされているのだと思います。提督の皆さん、今年の夏はゲームセンターに向けて抜錨ですよ!