現金・店舗内専用電子マネー・パブリック電子マネーの3WAYに対応

 セガは、ユニカおよびTFペイメントサービスと共同で、ゲームセンターをはじめとしたアミューズメント施設におけるマルチ電子マネー決済システムの取扱を開始することを、本日2015年2月13日に発表した。

 今回発表された決済システムでは、低コストで多機能なサービスを、高いセキュリティで提供できるとのこと。施設内ですべての決済シーン(現金,店舗内専用電子マネー,パブリック電子マネー)に対応することができる。

 以下、リリースより。


 株式会社セガは、株式会社ユニカおよびTFペイメントサービス株式会社と共同で、ゲームセンターをはじめとしたアミューズメント施設におけるマルチ電子マネー決済システムの取扱を開始することになりましたので、お知らせいたします。これにより、アミューズメント施設における全ての決済シーン(現金・店舗内専用電子マネー・パブリック電子マネー)への対応が可能になります。

 本決済システムでは、決済端末上は必要最小限の処理にとどめ、電子マネーの認証をサーバー上で行う”シンクライアント型”を採用した「シンカクラウド」(※1)を利用するため、低コストで多機能なサービスを、高いセキュリティでご提供できます。また、無線方式の採用により、店舗内でのアミューズメント機器の移動も容易に行うことができます。
※1「Thincacloud/シンカクラウド」はトッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。

【特長】
◇現金・店舗内専用電子マネー・パブリック電子マネーの3WAY
 店舗内の電子マネーチャージ&ディスチャージ機において、ユーザーが手持ちのICカードを店舗内専用電子マネーの媒体として利用することができます。また、近年利用が広がっている各種パブリック電子マネーにも順次対応を予定しています。これらにより、ゲーム機ごと、あるいは日時やシーンに応じた価格設定が可能になり、決済方法の複数化でユーザーの自由度が上がり、店舗における売上拡大が期待できます。

セガがアミューズメント施設にてマルチ電子マネー決済システムの取扱を決定_01

◇無線方式、多機能性のある端末の採用
 アミューズメント機器に取り付ける端末としてユニカが開発した「Game Account Unit/GAUIII」を採用します。本端末はユニカがアミューズメント施設の電子化を目的として開発し、既にメダル転送機能として実績もある無線端末です。さらにNFC(※2)機能においてFeliCa性能検定Mクラス(※3)の認定を取得することによりマルチ電子マネー決済を行うことができる機能の追加を予定しています。店舗内のデータの送受信は無線方式のため、アミューズメント機器設置レイアウト変更も従来と同じような自由度の高さを確保できます。
※2NFC(Near Field Communication:ISO/IEC18092、21481)とは、全世界で20億個出荷されている「MIFARE」の開発元であるNXP Semiconductorsと、日本やアジアで普及し、4億個出荷されている「FeliCa」の開発元であるソニー株式会社が共同開発した13.56MHz帯の近距離無線通信規格です。2004年4月に国際標準規格(ISO/IEC)として発行されました。
※3FeliCa性能検定とは、FeliCa機器に共通の通信性能基準を設けて、製品間の互換性を保つためにソニー株式会社が実施している検定です。Mクラスは決済用端末の推奨クラスです。

◇POSによる売上管理、会員システムによるユーザー管理が可能
 システムの活用でPOSによる売上のタイムリーな把握・ユーザーへの効果的な販促策実施が可能になります。

◇クラウド型決済プラットフォームサービス「シンカクラウド」の採用
 TFPSが提供する決済サービス「シンカクラウド」は、端末上は必要最小限の処理にとどめるという”シンクライアント型”を採用したマルチ電子マネー決済プラットフォームです。電子マネー認証・決済を端末上ではなくサーバー上で行い、プラットフォームの共有化が図れるため、端末は汎用化され、従来より大幅なコスト削減を実現できます。そのため、店舗に大きな負担無く、電子マネーのような非接触型ICカードを使った決済システムを導入できるようになるほか、端末に暗号化データを保存しないため、高いセキュリティ性を保つことができるメリットもあります。