柳沢慎吾さんがパソコンポリスに
2015年2月12日、都内にて“WDLC 春商戦向けパソコン販売促進施策 記者発表会”が行われた。WDLC(ウインドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム)とは、情報機器や情報サービスに関する業界を超えた連携によって、新たなデジタルライフスタイルの提案を目指す業界団体。今回、春商戦に向けてのPCの活性化を目的として、キャンペーンを展開することになった。記者説明会に登壇したのは、WDLCの会長である、日本マイクロソフト 執行役 コンシューマー&パートナーグループ ゼネラルマネージャーの高橋美波氏。高橋氏は、キャンペーンの前段階として40000人にアンケートを実施し、ユーザーに対して“どんな情報があれば購入意欲が増しますか?”という調査を行ったことを紹介。その結果として、“処理スピード”が71%にも及んだと説明した。さらに、“何をいちばんパソコンで楽しみたいですか?”との質問には、48%が“インターネット動画視聴”と答えたという。このふたつのユーザー動向をもとに展開されるのが、今回の春キャンペーンというわけだ。
会見では、日本マイクロソフト Windows本部 本部長の三上智子氏が登壇。Windows 8.1搭載パソコンのパフォーマンスについて説明を行った。三上氏は、具体的な数字を比較しながらWindows 8.1のパフォーマンスを紹介。それによると、起動時間はWindows 7が32秒に対して、Windows 8.1は13秒(約2.5倍)、数100の写真のファイルコピーがWindows 7の84秒に対しWindows 8.1は36秒(約2.3倍)とのこと。さらに、4K動画をメディアプレイヤーで再生したときのCPUの使用率は、Windows 7とWindows 8.1とでは約24倍の差があるのだという。「4Kの動画を見ながらほかの作業もできてしまう」(三上氏)という。“処理スピード”といえば、相当古いノートPCを使っている記者にしても懸案事項だったりするわけですが、こんな数字を聞くと心が揺れ動いてしまうというものです。
ここで会見は高橋氏にバトンタッチし、本題ともいうべき“2015年 春 WDLC キャンペーン”の詳細に関して。キャンペーンのコアアイデアとなるのは、“新しいパソコンでイライラから抜け出そう!”というもの。そこで起用されたのがタレントの柳沢慎吾さん。柳沢慎吾さんと言えば、おじさん世代には「あばよ!」のセリフでおなじみだが、今回のキャンペーンでは、柳沢慎吾さんが“古いパソコンのイライラを取り締まるパソコンポリス”に着任。最新パソコンへの買い替えを推進するポイントを、わかりやすく解説するのだという。名づけて、“古いパソコンのイライラあばよ! ~最新パソコンに買い替えてイライラから抜け出そう!~”。
こちらのキャンペーンの開催期間は、本日(2月12日)~5月初旬まで。期間中は、イライラ撲滅キャンペーンWEBサイトを展開したり、全国3000店舗での取り締まりの強化、さらには“たれこみTwitter 懸賞キャンペーン”などを行うという。Twitterを活用してのキャンペーンでは、ユーザーが古いパソコン利用時のイライラ体験をツイートすると、プレゼントが当たるという。 ここでは、キャンペーンのために用意されたPVをお届けしよう。
というわけで、記者会見では柳沢慎吾さんが登場。ポリス姿に扮した柳沢さんは、古いノートPCにイライラしている若者を取り締まる……という寸劇を壇上で披露したわけですが、この柳沢さん、テレビを見ていても何となく想像はつくかと思いますが、とにかくサービス精神が旺盛! 随所にアドリブを盛り込みつつ、来場者を大いに笑わせたのでした。
柳沢さんワールドは、記者会見の後に行われた“取り締まり”と称した店舗取材でも全開。ビックロ ビックカメラ新宿東口店では、あくまでパソコンポリスのていで店内を視察。「古いパソコンはありませんか?」と店長の佐藤壮史氏に詰問しつつ、「ありません」という返事をもらうや(当たり前!)、“イライラ撲滅強化店舗”の認定書を贈るというひと幕も。さらには、取材に来ていた怪しい記者に職質をかけるや、あまりの挙動不審ぶりに現行犯逮捕するという、仕事熱心な(?)一面も見せた。
というわけで、柳沢さんに取り締まられる前に、新しいパソコンを購入しようかな……と思う記者なのでした。