基調講演のテーマは“ファミコンから世界へ”

 立命館大学ゲーム研究センターとカナダのアルバータ大学は、2015年5月21日~23日の間、京都の立命館大学衣笠キャンパスにて、ゲームに関する国際カンファレンス“国際日本ゲームカンファレンス2015(Replaying Japan)”を開催する。

“国際日本ゲームカンファレンス2015”の基調講演に坂口博信氏、浜村弘一氏の登壇が決定_02

 今年2015年が任天堂の欧米市場向けファミリーコンピュータ“Nintendo Entertainment System”の発売30周年であることから、テーマは“世界化する日本のポップカルチャーとその源流: Nintendo Entertainment System 世界進出の意味を問う”に決定。“ファミコンから世界へ~『ファイナルファンタジー創世記』に見るJRPGグローバル化の系譜”とのテーマを掲げた基調講演には、『ファイナルファンタジー』シリーズや『テラバトル』を手掛けたミストウォーカーの坂口博信氏、そしてKADOKAWA・DWANGO取締役を務める浜村弘一氏が登壇する予定だ。

 以下、リリースより。


京都で開催される、ファミコン海外進出の意味を問う国際カンファレンスの基調講演に、坂口博信氏と浜村弘一氏、登壇決定

 立命館大学ゲーム研究センターと、カナダのアルバータ大学は2015年5月21日~23日の間、京都の立命館大学衣笠キャンパスにて、ゲームに関する国際カンファレンス、国際日本ゲームカンファレンス2015(Replaying Japan)を開催いたします。
 また、2015年は、任天堂が欧米市場向けファミリーコンピュータ、Nintendo Entertainment System (以下、NES)発売30周年であることから、

 テーマを「世界化する日本のポップカルチャーとその源流: Nintendo Entertainment System 世界進出の意味を問う」

 としました。更にこの度、基調講演に『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られ、現在、『テラバトル(TERRA BATTLE)』で話題沸騰中のMISTWALKER CORPORATION、CEOを務める坂口博信氏と、KADOKAWA・DWANGO取締役を務める浜村弘一氏の登壇が決定したことを発表いたします。

 テーマは、「ファミコンから世界へ~『ファイナルファンタジー創世記』に見るJRPGグローバル化の系譜」です。

 国際日本ゲームカンファレンスは、今回で第3回目を向かえる産学連携を強めた国際ゲームカンファレンスで、日本側は、ファミリーコンピュータ並びにスーパーファミコンの開発者で、現在立命館大学で教鞭をとられている上村雅之教授がセンター長を務めている立命館大学ゲーム研究センターが主幹事となっております。これまでも、上村教授自身に加え、基調講演には遠藤雅伸氏、西角友宏氏などにご登壇いただきました。
 この度の基調講演では、ファミリーコンピュータを契機に生まれた『ファイナルファンタジー』が世界を代表するロールプレイングゲームとして如何に羽ばたいていったか、また、それを契機にご自身のクリエイティブ表現や物語を如何に世界へと伝えることになったかを、ファミリーコンピュータの発売時からジャーナリズムの第一線で活躍してきた、浜村弘一氏との対談形式で語っていただきます。なお、基調講演については、一般の方々の参加も可能といたします。基調講演の日時及び応募方法などは追って公式ホームページにてご連絡いたします。

 また、現在、本カンファレンスは発表者を募集中です。締め切りは2月20日ですのでそれまでに奮ってご応募ください。

カンファレンス開催概要
名称:国際日本ゲーム研究カンファレンス2015(Replaying Japan 2015)

開催日:2015年5月21日(木)~23日(土)
会場:立命館大学(京都市)
主題:世界化する日本のポップカルチャーとその源流:The Nintendo Entertainment System 世界進出の意味を問う
主催:立命館大学ゲーム研究センター
共催:Prince Takamado Japan Centre, University of Alberta, Canadian Institute for Research Computing in the Arts, University of Alberta, GRAND Network of Centres of Excellence、日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)

 立命館大学ゲーム研究センターでは、日本のゲーム研究のうち、ゲーム文化、ゲームの教育利用、あるいはゲーム産業を題材とした、国際的な研究交流のための集会を開催いたします。
 2015年は、欧米版ファミリーコンピュータ、The Nintendo Entertainment System(以下、NES)
が米国で誕生してから30年目を迎えます。本カンファレンスは、その偉業を記念し、このコンソール機、ならびにそれによって生まれたビデオゲームをテーマとし
 同時に、人文、社会、経営、教育学など多岐に分野にわたるポスター/デモ展示ならびにゲームカルチャー、教育とゲーム並びに日本のゲーム産業に関する研究発表を行います。
 具体的なテーマは以下の通りです。
・The Nintendo Entertainment System
・ゲーム及び玩具に関する異文化間研究
・東アジアのゲーム市場及びカルチャー
・ゲームのローカライゼーション
・ゲームの教育効果と評価
・ゲームおよびゲーム文化の保存
・プレイヤー文化の理解
・特定のゲームに対する考察
・ゲーム作品の比較分析
・ゲーム理論
・ゲームデザイン
・ゲーム産業(日本国内およびグローバル展開を含む)
・ゲーム産業におけるマーケティング及び資金調達
・ゲームとメディア融合
・ゲーム・オブ・チャンス

基調講演概要:国際日本ゲーム研究カンファレンス2015(Replaying Japan 2015)

登壇者:坂口博信氏 MISTWALKER CORPORATION、CEO
浜村弘一氏 KADOKAWA・DWANGO 取締役 
会場:立命館大学(京都市)
主題:「ファミコンから世界へ~『ファイナルファンタジー創世記』に見るJRPGグローバル化の系譜」
備考:開催日、講演への応募方法などを追ってRCGS公式ホームページにてご連絡します。

基調講演登壇者プロフィール

“国際日本ゲームカンファレンス2015”の基調講演に坂口博信氏、浜村弘一氏の登壇が決定_03

坂口博信(サカグチ ヒロノブ)
 全世界で1億本以上を売り上げ、今もなお絶大な人気を誇るRPGの金字塔「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親。2004年にゲームデザインスタジオ「ミストウォーカー」を立ち上げ、「ブルードラゴン」「ロストオデッセイ」「ラストストーリー」「テラバトル」など話題のゲームをリリース。「ヒゲ」の愛称でゲームファンから人気を博し、常に新作を渇望される存在である。
 日本国外での評価も高く、2000年にこれまでの功績が認められ、The Academy of Interactive Arts and Sciencesより「Hall of Fame Award」(殿堂入り)を受賞している。

“国際日本ゲームカンファレンス2015”の基調講演に坂口博信氏、浜村弘一氏の登壇が決定_01

浜村弘一(ハマムラ ヒロカズ)
 株式会社KADOKAWA・DWANGO 取締役
 1986年、ゲーム総合誌『週刊ファミ通』(当時は『ファミコン通信』)創刊から携わる。
 1992年に編集長へ就任。その後もファミ通グループ代表として、さまざまな角度からゲーム業界の動向を分析し、コラムの執筆なども手掛ける。
 著書に『ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-』ほか。