家庭用キャラクターがアーケードに参戦!

 本日2015年2月5日から8日までの4日間、アークシステムワークスのアーケード版対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』のロケテストが、セガ秋葉原1号館、クラブセガ新宿西口、セガ難波アビオンの3店舗で開催中だ。ここでは、格闘ゲーム攻略ライターのH.Hがロケテストバージョンのプレイリポートをお届けする。

※2015年2月5日のロケテストバージョンをもとに、編集部調べにより記事を作成しています。

一部変更点リストは→こちら

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_13
セガ秋葉原1号館では、対戦台3セット、シングル台1セットを設置。

 今回のバージョンアップでいちばんの変更点は、やはり家庭用の新キャラクターである、シン、エルフェルト、レオの追加だろう。3人がゲーセンで使えるのは素直にうれしい! 海外では“God Gift”と言われるほど好評価を獲得している家庭用『GGXrd』だが、アーケード版もバージョンアップでゲームシステムやキャラクター性能にも手が加わることとなる。とくに家庭用から始めたプレイヤーにはアーケードに参戦する絶好のチャンスなのでぜひとも興味を持ってほしいところだ。
 ゲーム全体の変更点としては、全キャラクター共通のゲームシステム行動の“ブリッツシールド”や、レバーやボタンの先行入力といった操作性の面まで見直されている。
 ブリッツシールドは飛び道具を防いだ場合に近距離にいる相手を弾く性能が加わったが、弾き性能のリーチはかなり短いようだ。弾くにはほぼ密着状態の必要があるようなので、現段階ではイノの“ケミカル愛情→黄色ロマンキャンセル”を用いた起き攻めに影響が考えられそう。
 ボタンとレバー入力の先行受付猶予が大きくなった変更については、起き上がり直後や硬直後などに技や行動を単純に出しやすくなっている。無敵必殺技に代表される、リバーサル行動で便利な技を持つキャラクターには、この変更点はとくに有利に働きそうだ。また、多くのプレイヤーに期待されていた、“ボタン押しっぱなしによる空中受け身”は実装されていない模様。しかし、空中受け身にも先行入力受付時間延長の効果があるので、最速受け身もやりやすくなっているぞ。
 つぎに、各キャラの性能変更点はロケテスト前日に一部がネット上で公開されたが、ロケテスト会場ではさらに詳しい変更点一覧が公開された。実際にプレイして対戦してみると文章で見た時以上の新たな発見も多かったぞ。今回のロケテストでは幅広くのユーザーからアンケートを募集しているので、ぜひ一度ロケテストバージョンをプレイして感想アンケートを送ってみよう!

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_04
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_08
家庭用の新キャラクターがついにアーケード版にも参戦!

追加キャラクターインプレッション

■シン
 “エルクハント”の攻撃判定が大きくなった影響で、“足払い”から連続ヒットしやすくなるようだ。“ホークベイカー”は遠距離でヒットさせた場合でも相手を浮かし、近距離版と同じ受け身不能時間となったのでコンボに用いやすくなっている。ただし、浮きの高さは従来よりも低くなっているため、“エルクハント→ホークベイカー→ブルバッシュ→各種飛び上がり”といったコンボ構成は難しそう。“ホークベイカー→P版跳び上がり→空中コンボ”といった構成を狙う必要がありそうだ。エルクハントは始動ヒット時に“ダメージ補正”が加わったものの、硬直時間の減少や攻撃持続の増加のおかげで単発で使いやすくなっている。ガードさせれば密着で攻めのきっかけとなるので、今後は攻め込み時に出番が増えそうだ。

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_02
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_03

■エルフェルト
 “ベリーパイン”は爆発前にやられ判定が追加され、相手の攻撃を受けると弾き返されるようになっている。ただし、弾かれた後も投げたエルフェルト側への攻撃判定はつかない模様。また、ベリーパインによる自爆をエルフェルト本体がブリッツシールドで防ぐことはできないので、ベリーパインを持ったエルフェルトの近くにいても弾かれることはなさそうだ。また、相手の起き上がりを攻める際に強力な“Miss コンフィールを用いたガード不能連携”は、家庭用と同様の構成を狙えそう。家庭用で練習した技術は、新バージョンでも応用が効きそうだぞ。“遠距離S”は攻撃レベルの低下で“しゃがみHS”につなぎにくくなっているので、“近距離S→しゃがみHS”などで工夫していきたい。

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_05
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_10
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_11
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_07

■レオ
 “S版グラヴィエットヴァーダ”のリーチが無限になったことで、相手に与えるプレッシャーが増した。相手を動かす効果を期待できるので、立ち回り面のうれしい強化と思われる。“HS版グラヴィエットヴァーダ”は、弾速が遅くなったことで近距離での利用価値が高くなりそう。S版、HS版どちらもソルの足払いにヒットする程度に下方向への攻撃判定が増加しているが、“グランドヴァイパー”ほどの低姿勢技には潜られてしまうようだ。
 “立ちK”は“レバー前+P”へのガトリングルートが追加された。空中コンボの中継で“立ちK→近距離S”が当たりにくい相手に使っていくとよさそう。
 “カルタスゲシュトゥーバー・ツヴァイト”は相手との距離が離れにくくなったが、“カルタスゲシュトゥーバー・ドリット(派生)”に投げ無敵がついたことにより、近距離での読み合いがおもしろくなりそう。ツヴァイト後に密着でブリュンヒルドの構え状態のレオが、相手の投げを読んで“投げ無敵のドリットを撃つ”or相手の打撃を読んで“当て身技のカーンシルトを置く”といった展開が予想できる。また、“カーンシルト”は出始めに“黄色ロマンキャンセル”できるようになったので、レオの近距離のオフェンス能力はかなりの発展が期待できそうだ。

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_09
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_06
『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』Ver.1.10のロケテストがスタート! さらに競技性の増した最新バージョンをリポート_01

<AC版『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』 Ver1.10調整コンセプトについて>

 本バージョン(Ver.1.10)は競技制を高めたチューンナップをコンセプトに操作性の向上や各種システム、キャラクターの性能の調整を行っています。家庭用版発売から間もないこともあり、キャラクターの戦いかたや連続技など、基本的にはいままで練習した技術をほぼ活かせる形にしつつより白熱した戦いを行えるように開発中です。ロケテストに参加した皆様からのご意見、ご感想をぜひアンケートにお寄せください。(アークシステムワークス 統括バトルディレクター:関根一利 【パチ】氏)

ライター:H.H