開発人員を中心にデジタルゲーム分野やセガサミーグループ内の成長分野への人員再配置を進める

 セガサミーホールディングスは、2015年1月30日の取締役会において、セガにおける構造改革に伴う諸施策の実施を決議した。

 発表によると、セガにおける構造改革施策は、【1】国内における事業効率化の実施、【2】希望退職者の募集、【3】海外における事業効率化の実施、の3点。
 【1】については、低迷するアミューズメント事業を中心に事業構造の見直しを行い、製品ラインナップの絞込みや一部サービスからの撤退・整理縮小を実施するという。【2】については、現状の収益に見合った適正人員規模にすることを目的に、【1】の撤退・整理縮小事業において、120名程度の希望退職者募集を実施。同時に、開発人員を中心にデジタルゲーム分野やセガサミーグループ内の成長分野への人員再配置を進めるという。

 以下、リリースより。


株式会社セガにおける構造改革の実施に関するお知らせ

 当社は平成27年1月30日開催の取締役会において、当社子会社である株式会社セガ(以下、セガ)における構造改革に伴う諸施策の実施を決議いたしましたので、お知らせいたします。

1. グループ構造改革の実施について
 当社においては、平成26年5月9日に「グループ構造改革本部」を設置し、中長期的な視点からグループ全体の収益構造を見直すべく検討を進めてまいりました。また、平成26 年10月31日時点では、【1】3事業グループへの再編、【2】収益性の抜本的改善の取り組み、【3セガ構造改革担当に関する人事の3点を発表し、既存の各事業における課題に取り組むと共に、デジタルゲーム分野やリゾート事業等の新規領域を含む成長分野への経営資源投入を可能とする体制を整備してまいりました。

 この施策の一環として、この度セガにおいては、スマートフォンやPCオンラインゲームを中心としたデジタルゲーム分野を成長分野と位置付け、経営資源の再配分を迅速に進めるとともに、経営効率の改善を図り、持続的に利益を創出すべく、下記の諸施策の実施を決定いたしました。

2. セガにおける構造改革施策内容
【1】国内における事業効率化の実施
 セガにおいては、低迷するアミューズメント事業を中心に事業構造の見直しを行い、製品ラインナップの絞込みや一部サービスからの撤退・整理縮小を実施いたします。
【2】希望退職者の募集
 現状の収益に見合った適正人員規模にすることを目的に、上記撤退・整理縮小事業において希望退職者を募集いたします。同時に、持続的に利益を創出する体制を整備するために、開発人員を中心にデジタルゲーム分野やセガサミーグループ内の成長分野への人員再配置を進め、セガサミーグループ全体の事業効率の向上を図ります。
<セガにおける希望退職者募集の概要>
募集人数 120名程度
募集期間 平成27年2月9日から2週間程度
退職日 平成27年3月期中を予定
【3】海外における事業効率化の実施
 欧米市場において、パッケージゲーム分野を担当する現地組織を合理化いたします。米国において、サンフランシスコを拠点とするSega of America, Inc.を平成27年夏までにロサンゼルス近郊に移転すると共に、サンフランシスコオフィスを閉鎖し、コーポレート機能を中心に固定費の削減を行います。さらに、ソニックビジネス及びマーチャンダイジングビジネスの強化を図り、安定的に収益を創出できる体制を構築いたします。

3. 当該子会社の概要
名称 株式会社セガ
事業内容 アミューズメント機器の開発・製造・販売、ゲームソフトウェアの開発・販売
本店所在地 東京都品川区東品川1丁目39番9号カナルサイドビル
代表者の役職・氏名 代表取締役社長COO 岡村秀樹
資本金(平成26年12月31日現在)  1億円

4. 今後の見通し
 上記、セガにおける構造改革諸施策の実施に伴う平成27年3月期通期連結業績への影響は、現在精査中です。
 当社グループにおいては、セガ以外にも複数のグループ会社において、希望退職者募集の施策を含む構造改革に取り組んでおります。グループ全体での希望退職者募集等の総数は、正社員で約300名を予定しており、これに伴い早期割増退職金の計上を見込んでおります。その他、有期契約社員も含めて人員数の適正化を進めてまいります。また、人件費削減以外にも、グループ全体での国内外における事業効率化等を実施いたします。
 それらを踏まえた平成27年3月期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)の通期連結業績予想への影響につきましては、主に当期純利益が減少する見込みでありますが、詳細につきましては現在精査しており、第4 四半期における主力製品の販売動向等も踏まえた上で、平成27年2月12日に予定している、平成27年3月期第3四半期決算発表時に公表する予定です。

(ご参考)当期の通期連結業績見通し(平成26 年10 月31 日公表)および前期実績

当期業績予想(平成27年3月期)
売上高
370,000百万円
営業利益
18,000百万円
経常利益
17,000百万円
当期純利益
4,000百万円
1株当たり当期純利益
16.40円銭

前期実績(平成26年3月期)
売上高
378,011百万円
営業利益
38,533百万円
経常利益
40,531百万円
当期純利益
30,721百万円
1株当たり当期純利益
126.42円銭

※ 上記の業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因により予想数値と異なる結果となる可能性があります。