期待の“ポケモンアクションバトル”、ついに姿を現す!
3D空間でポケモンたちが1対1で闘い合う期待のアーケードゲーム最新作『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』(2015年稼働開始予定)。バンダイナムコゲームズとポケモンのタッグによって誕生したこの“ポケモンアクションバトル”、ついに神奈川と大阪で第1回のロケテストが開催されてゲームファンにお披露目された! 記者は神奈川県川崎市の“namcoラゾーナ川崎店”で取材を敢行。その模様をリポートするぞ。
ロケテストは2015年1月30日(金)から2015年2月1日(日)の3日間に、神奈川と大阪の2店舗で実施。初日である30日は19時よりスタートということもあり、週末の賑やかさに加えて、最新作にアツい期待を寄せる大勢のファンの熱気で、開催前から“お祭り”というムードだった。250枚用意されたこの日の分の整理券は、夕方から配布が始まったにもかかわらず、早々に定員に達して終了したという。それだけ、本作に期待を寄せるプレイヤーが多く集まったといえよう。
会場には4台の専用筐体が用意されていた。液晶モニターとインストラクションカードの上には、闘いのイメージあふれるルカリオ、ピカチュウの姿があしらわれた縦長のタイトルボードがあり、強烈なインパクトを与えていた。そして、筐体でもうひとつの特徴は、ほかのタイトルならばレバーやボタンが取り付けられたコントロールパネルがある部分。そこには専用コントローラーが台座に設置されており、本作の個性を主張しているかのよう。専用コントローラーは実際に目にすると、シンプルなデザインでありながらどっしりとした質感という印象。プレイ中は下部からLEDの赤い光が灯される演出もあるのだ。
19時、いよいよロケテストがスタート! プレイヤーはもちろん、待機中のギャラリーも初体験のバトルに興奮気味の様子。熱心にモニターを眺めていて、ポケモンたちがダイナミックに動く姿に目が釘付け、といった感だ。今回のロケテストは2会場間の通信対戦が行われていたが、プレイ前のマッチングは待機時間も少なくかなりスムーズにできていた。今回選べたプレイヤーキャラクターは、ルカリオ、ピカチュウ、スイクン、カイリキー、サーナイトの5体。サポートポケモンは特定の2セットから選べるという設定になっていた。
筐体の近くでは、ロケテスト参加者のプレイを熱心に見ている人の姿が……。なんと、ポケモンファンにはおなじみ、ゲームフリークの開発本部長、増田順一氏が来場していたのだ。最新作の記念すべきロケテスト初日を、多くのポケモンファンとともに楽しんでいたぞ(本稿末にミニインタビューを掲載!)。
まったく新しいポケモンのバトルとあって、それぞれのプレイヤーが移動アクション、弱攻撃、強攻撃、レバーとボタンの組み合わせて発動するポケモンわざといった攻撃アクションを確かめながらプレイ。バトル中に呼び出せるサポートポケモンや、一定時間パワーアップする共鳴バーストもうまく使っていた人も多く見られ、初めて体験するプレイヤーにもわかりやすいバトル仕様になっている、といった印象を受けた。
遠距離の攻防“フィールドフェイズ”から、特定の攻撃を当てるとカメラがズームして近接攻撃の攻防“デュエルフェイズ”へと変化するといった、ふたつのフェイズ(いわば戦闘モードと言えるもの)の変化は、思った以上にスムーズ。特に意識しなくても自然な感覚でふたつのフェイズによる対戦が楽しめそうだ。
ロケテスト参加プレイヤーの声!
以下ではロケテストを体験したプレイヤーの声をまとめてみた(ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!)
「今日がとても楽しみでした! キャラクターはピカチュウ、サポートキャラクターはフォッコとエモンガです。対戦格闘ゲームの経験はあまりないのですが、このゲームの対戦は楽しいですね! 初めてのプレイでも駆け引きが体験できましたから。いつものポケモンとはまったく違うバトルですが、これはこれでアリですね。今までなかったのが不思議なくらいです(笑)。コントローラーはどっしりしていて、大きめに作られているので押しやすかったですね」(20代前半/男性)
「もともとポケモン好きでGBAの『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から遊んでいます。対戦アクションゲームを遊ぶこと自体が初めてだったのですが、それでも何とか1ラウンド取ることができました。闘うことってけっこう楽しいですね! 操作は家庭用ゲーム機と同じ感覚で遊びやすかったです。でも、女性の手だとちょっと横長過ぎるかなという気もします。正式稼働版はジュカインの登場を期待します!(20代前半/女性)
「ポケモンは全シリーズをプレイしています。いつもはガチなバトル志向ではなく、好きなポケモンを育ててかわいがるという楽しみかたをしています。このゲームのバトルは楽しいですね。ステージがきれいなのがいいですね。そしてポケモンの動きや止まっている様子がとても自然でファンタジック。アニメみたいに任意のタイミングでわざを指示できるのは、アニメファンからしてもうれしいことです。今日はスイクンを選びました」(20代前半/男性)
「ふだんは『鉄拳』などの対戦格闘ゲームもプレイしてるので、コントローラーの操作は少し戸惑いましたね。ポケモンは初期から遊んでいます。わざを使う感覚やわざのグラフィックは、RPGとはかなり違うので慣れが必要かな? と思いました」(20代前半/男性)
ゲームフリーク 増田順一氏ミニインタビュー
ロケテスト会場にいたゲームフリークの増田順一氏にインタビューをする機会に恵まれた。ポケモンの重要人物である増田氏が語ってくれた、本作への思いやファンへのメッセージをお届けしよう!
――ロケテストの最初からプレイヤーさんが楽しむ様子をご覧になっていましたね。今日、ご覧になっていかがですか?
増田順一氏(以下、増田) アーケードゲームには、ゲームを始めるときに100円を入れるというアクションがあるじゃないですか。これはコンシューマーのゲームでは絶対にない体験です。みんなの“お金を入れる瞬間”の、あのドキドキする感じを見たくて、来ました(笑)
――アーケードゲームでポケモンというと、これまでも『ポケモントレッタ』、『ポケモンバトリオ』といったキッズゲームがありましたが、アクションゲームとしては初めてですよね?
増田 そうなんですよ! 「自分でポケモンを操作する」ということで、いままでの『ポケモン』のゲームにはないクールな感じが体験できるかと思います。しかも、ポケモンが格闘をするゲームなので、かなり燃えますよ!
――格闘というと、これまでも多くの対戦格闘ゲームがありますが、その分野のゲームをあまり遊ばない人でも楽しめそうなゲームですね。
増田 私も対戦格闘ゲームはよくプレイするのですが、周りの上達のペースに追い付けずに離脱してしまうタイプなんですよね(笑)。そういった対戦格闘ゲームならではの難しさはよくバンダイナムコゲームスの原田勝弘プロデューサーともお話をしました。本作はあらゆる方にプレイしてほしいと思っています。広く、深く遊べるゲームになっていますよ。
――どんな人にも「闘う楽しさ」が得られるといった感じでしょうか?
増田 そうですね。ポケモンは、これまではRPGやカードでのバトルでしたが、今回はアクションゲームでのバトル。みなさんにアツくプレイしていただけるのではないでしょうか。
――最後に、正式稼働を楽しみにしている方へメッセージをお願いします!
増田 みなさんが持っているポケモンのイメージというものがあるかと思うのですが、そのイメージを守りつつも、“壊して”いるところを楽しんでほしいなと思います。我々にとっては挑戦という意味合いもありますね。プレイすると“新しいステージに立つポケモン”という感覚がきっと伝わることでしょう。稼働後は、ぜひ楽しんでください!
ロケテストは神奈川県の“namcoラゾーナ川崎店”と大阪府の“namco梅田店”で2015年2月1日まで実施予定。店舗情報やスケジュール詳細などは公式サイトを参照してほしい。