第10回“日本アニメ(ーター)見本市-同トレスの”リポートもお届け
ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画“日本アニメ(ーター)見本市”において、2015年1月26日より、第11弾作品『POWER PLANT No.33』(監督:吉浦康裕氏)の予告編映像を公開した。
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また、2月2日(月)には、『POWER PLANT No.33』の吉浦康裕氏(原案/監督/脚本)、金子雄司氏(原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督)、斉藤健吾氏(キャラクターデザイン/作画監督)が出演し、『POWER PLANT No.33』の制作秘話を語る“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”が放送される。以下、詳細をリリースより抜粋。
<第11弾作品 予告情報>
【配信日】1月30日(金)
【作品名】『POWER PLANT No.33』
【原案/監督/ 脚本】 吉浦康裕
【原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督】金子雄司
【キャラクターデザイン/作画監督】 斉藤健吾
【アニメーション制作】 スタジオ六花/TRIGGER
【ストーリー】
眠り続ける超巨大発電体33号――通称“エレキマグマ”に電力を依存している都市。あるとき、謎の超巨大ロボット“プロトタイタン”が天空より飛来し、結果的に都市を破壊! 行き場を失った電力の体内蓄積により、ついに覚醒するエレキマグマ!! 逃げまどう人々の頭上で、超巨大スケールの1ターンバトルが幕を開ける!!!
<ニコニコ生放送 番組概要>
■番組名:“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第11回
■放送日時:2015年2月2日(月)22時~23時(予定)
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■出演者:吉浦康裕 (原案/監督/ 脚本)、金子雄司(原案/怪獣&ロボデザイン/美術監督)、斉藤健吾(キャラクターデザイン/作画監督)
■番組内容:『POWER PLANT No.33』の制作秘話や作品に込めた思いなどをうかがいます。
以下、堀内隆氏、江本正弘氏、西川真剛氏が第10弾作品『ヤマデロイド』の制作秘話を語った“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”第10回レポートをお届け。
■『ヤマデロイド』制作秘話を堀内・江本監督が解説! 声優・山寺宏一、監修・板野一郎のコメントも
1月26日(月)、“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”の第10回放送を実施しました。番組では、第10弾作品である『ヤマデロイド』の監督を務めた堀内隆氏・江本正弘氏、制作を担当した西川真剛氏をゲストに迎え、『ヤマデロイド』の制作秘話に関して語り合っていただきました。
また番組では、今回の監修を務めた板野一郎氏、音楽を務めた声優の山寺宏一氏
によるメッセージも紹介しました。
【堀内氏、江本氏、西川氏、グラフィニカについて】
<プロフィール(以下、敬称略)>
■監督:堀内隆 グラフィニカ所属
代表作(アニメ撮影・編集):『LAST EXILE』、『BLACK CAT』、『PSYCO-PASS サイコパス』、『ぼくは王さま』、『PSYCHOPASS_劇場版』OP
■監督:江本正弘
参加作品:『ANIMATRIX worldrecord』(アニメ)、『シグルイ』(アニメ)、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』(ゲーム)
■制作担当:西川真剛 グラフィニカ制作部所属
担当作品:『OVAヘルシング(#9~#10)』 (設定制作)、『ぼくは王さま』(制作)
■制作会社:グラフィニカ
CG・VFX分野において高い技術力を持ち、デジタル時代の最先端を行くスタジオ。本作の監修を手がけたアニメーター・板野一郎氏がアドバイザーとして在籍。ポスプロ大手、キュー・テックのグループ会社としてさまざまなアニメ・ゲームなどのデジタル映像を制作。代表作に『楽園追放 -Expelled from Paradise-』。
【板野一郎氏が音声メッセージでコメント】
本作の監修を手がけたアニメーター・板野一郎氏が、音声メッセージで以下のようにコメントしました。
「30代のアニメ関係者が新しい21世紀のアニメーション、2D、3Dのいいところを両方取り入れられるいいところが『ヤマデロイド』にはあるんじゃないかな。
2Dキャラと3Dメカの共存みたいな形がいい意味でうまく出ているんじゃないかな。テレビはデジタルペイントでしょぼくなってしまって、逆にロボットや飛行機や車がCGになるから2Dのしょぼさが出てしまう。
現状のテレビシリーズに比べれば『ヤマデロイド』みたいに、線画の味、絵の個性、3Dの緻密さ、アニメーションとして動き回れるよさ。(2Dと3Dの)ハイブリッドアニメーションとしては、ひとつこういう方向があるんじゃないかな。2Dのいいところを活かした上での3Dのアクションのいいところ、日本らしさがよく出ている」
【ヤマデロイドについて】
堀内監督曰く、制作のきっかけは、「最初は板野さんにお話がきたのですが、諸事情あって板野さんが難しいということで、お話が僕らに来て、じゃあやろうかな?と。僕らはチャレンジャーなので、胸を借りるつもりで始めちゃったって感じですね」(堀内監督)
2Dと3Dを融合し、さらに声優の山寺宏一氏が全編にわたり歌声を披露するというユニークな構成の本作。なぜ山寺氏をフィーチャーしたのかについては、「山寺さんとせっかくお仕事できる機会ですし、作品はお客さんが楽しんでくれて初めて成立するもの。それなら、山寺さんに乗っかろうと(笑)」(堀内監督)
アニメーターではない堀内監督と、アニメーターとして活躍する江本監督。「異なる分野で活躍する者どうしだったからこその化学反応が起きた」と江本監督は語りました。
「こんなすばらしい企画でいろんな人たちに見てもらえるので、皆にいろんな思いと状況の中で作品に参加してもらったからこそ、こういうものを届けられたということを、見ていただいている人たちに伝わってほしいなと思います」(堀内監督)
「自社の名前で作品をドンと出すのが少なかったりするので、今回はいい機会だったなと思いました」(西川氏)
【音楽について】
声優・山寺氏が全編にわたり歌っている楽曲が印象的な本作。実は坂本冬美さんの『アジアの海賊』が原曲になっており、これは堀内監督が以前、坂本さんのMVに編集/VFXとして参加したことがきっかけだったとのことです。
【山寺宏一氏からコメント】
声優の山寺宏一氏から、番組宛に以下のメッセージが届きました。
「声優冥利に尽きます! こんなことってありますか? タイトルが『ヤマデロイド』ですよ! 僕にとっては“声優史上に残る快挙!”制作陣にとっては“アニメ史上に残る暴挙!”でしょう。
感動ともに、最初に感じたのは“顔が似てなくてよかった!”でした。お話を頂いたとき“ありがたい話だけど僕に似ていたらギャグにしかならないだろう”と思ったもので。
“僕ってもしかして、まわりの目には阿部寛さんみたいに見えているのかな?”という思いも一瞬よぎりました。でもメガネを残してくれていたのはうれしかったです。
『アジアの海賊』はもともと大好きだったので歌えることがうれしかったです。レコーディングの際、初めはもっと高いキーで歌ったのですが“もっと余裕が欲しい”との要望が監督からあり、かなり下げたキーに落ち着きました。
作詞作曲の中村あゆみさんにメールしたら“楽しみです。自由に歌って下さい”とやさしい言葉を頂きました。
劇画タッチとCG を駆使した映像の融合、インド映画もびっくりのぶっ飛んだストーリー、大好きです! 次回があるなら是非歌中以外の台詞もやりたいです」
【氷川の二度見】
アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する“氷川の二度見”のコーナー。今回のテーマは“GLITTER(キラキラ)”。
氷川氏は「金色の屏風に目が行きました。アニメは金色を表現するのが難しいんです。GLITTERとは、つぶつぶに光があたって反射するような輝きかたのこと。金色を表現できているということは、GLITTERを表現できているということ。
そう思ってみてみると、森の中やミラーボールやサイリウムなど、いろんなところに散りばめられていて、作品の世界観の魅力になっています」とコメントしました。
【クリエイターの法則】
番組の最後には、ゲストの堀内監督と江本監督、西川氏に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。
西川氏は「生きる糧」と回答。「単純にこれでご飯を食べているのと、次の作品への糧になるというふたつの意味で」(西川氏)
江本監督は「大衆のためのエンターテインメントであるべき」と回答しました。
堀内監督は「道楽」と回答。「震災があって無力感を叩きつけられたのですが、エンターテインメントというものを根底から考えて、これからもやっていこうかなと」(堀内監督)
日本アニメ(ーター)見本市、次回は第11話『POWER PLANT No.33』が1月30日(金)に配信予定です。
また、これまでの作品を振り返る特別番組“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”の次回放送は2月2日(月)放送予定です。
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