『スーパーマリオ』の世界で『パズドラ』が楽しめる
既報の通り(→こちら)、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、2015年1月8日、東京都千代田区にある東京国際フォーラムにて、新作発表会を開催。その新作が、なんと『パズル&ドラゴンズ』(以下、『パズドラ』)と世界の人気タイトル『スーパーマリオブラザーズ』によるコラボタイトル『PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION(パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)』であることが発表された。対応機種はニンテンドー3DS、発売は2015年4月29日、価格はパッケージ、ダウンロード版ともに4000円[税抜]。
発表会には、ガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役社長 CEO エグゼクティブプロデューサーの森下一喜氏とシリーズプロデューサーの山本大介氏が登壇したほか、ゲストには『スーパーマリオブラザーズ』の生みの親である任天堂の専務取締役 情報開発本部長 宮本茂氏が登場。さらに女優・タレントでモーニング娘。OGの高橋愛さん、お笑いトリオのパンサー(菅さん、向井さん、尾形さん)も登場し、発表会に華を添えた。
発表会でプレゼンターを務めたのは森下氏は、2014年のガンホー・オンライン・エンターテイメントを振り返った。とくに『パズドラ』シリーズは、『パズドラZ』の累計販売本数が150万本を突破したことや、アミューズメント施設向けに『パズドラ バトルトーナメント』、『パズドラZ テイマーバトル』、さらには『パズドラ』のマーチャンダイジジング展開も積極的に行い、広い層に『パズドラ』をアピールできたことを紹介。今後も新たなユーザー層の獲得に積極的に努めていく意気込みを示した。その施策の大きな秘策のひとつとなるのが、今回発表された『PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION(パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)』というわけだ。
PVによる本作のお披露目のあと、森下氏は「本作の開発は、ごく一部のスタッフと秘密裏に進めていたので、社内の多くのスタッフはビックリしていると思う」と、極秘に進めていたプロジェクトだったことを明かし、また、森下氏自身『スーパーマリオ』というタイトルには思い入れが強く、世界的な人気タイトルであるため、さまざまな想い、プレッシャーを感じながら開発していると述べた。
続いて森下氏は、「本発表会のために特別な方にお越しいただいた」と宮本茂氏を紹介。
壇上に立った宮本氏は、『パズドラ』について、当初の(プレイする前の)印象は「みんなが作りたがる落ちモノパズルゲームのひとつだろう」くらいの認識だったというが、いざ触ってみると本格的なゲームだと感心。宮本氏は「僕は、いいゲームを作った人はライバルとは思わず、いっしょに仕事したくなるタイプ」と述べ、『パズドラ』とその開発スタッフを高く評価。さらに今回のコラボに関しては、どうせやるならキャラクターも音も本格的にやろう、と提案したことも明かした。気になる本作のデキについて宮本氏は「世界中の人が楽しみにしてくれるタイトルになっているといます」と太鼓判を押した。
■やっぱりクッパにピーチ姫がさらわれ、マリオが助けにいく
宮本氏の挨拶に続いては、山本プロデューサーが登壇し、本作の概要と魅力を説明。本作を制作するキッカケについては、もともと2013年12月に発売したニンテンドー3DS用ソフト『パズドラZ』に続く、新たな展開を模索していた課程の中で、マリオの世界観で『パズドラ』が作れないか、と閃いたことが始まりだという。「私もマリオで育った世代なので、すごく盛り上がってしまい、プロトタイプを勝手に作って(笑)、任天堂さんに見せに行きました」(山本氏)。そのプレゼンの結果、任天堂からオーケーをもらい、制作が決定したわけだが、マリオを言えば世界的な人気キャラクターであるため、森下氏同様、喜びと同時に大きなプレッシャーも感じたとのこと。
本作は、ピーチ姫がクッパにさらわれ、マリオが助けにいく、という『スーパーマリオ』の王道のストーリーが展開。道中に立ちはだかる相手は『パズドラ』バトルで蹴散らしていく。山本プロデューサーは、「『パズドラZ』をキャラ替えしただけではなく、本作はイチから作り直していいます」とアピール。さらに、マリオの世界観を壊さず、『パズドラ』のコンボなどの爽快感はそのままに、「双方のよさを損なわないこと」をこだわったポイントとして挙げた。
「マリオの世界観がそのまま! ちょっとした効果音もマリオ!」
スペシャルゲストとして、『パズドラ』が大好きだというモーニング娘。OGで女優・タレントとして活躍中の高橋愛さんとお笑いトリオのパンサー(菅さん、向井さん、尾形さん)が登場。開発中の本作のデモプレイを披露した。プレイした向井さんと高橋愛さんは、効果音や忠実に作られたキャラクターなど『スーパーマリオ』の世界観が再現された『パズドラ』に終始ニヤニヤ。プレイを終えた向井さんは「マリオと『パズドラ』のいいところが全部詰まってる!」(向井さん)と興奮気味に感想を述べた。
次世代ワールドホビーフェア'15、そして闘会議2015にも出展決定
発表会の終盤、森下社長が再び登壇し、本作の発売前の展開を紹介。そこで、早くも2015年1月18日にナゴヤドームを皮切りに全国4ヵ所で開催される次世代ワールドホビーフェア'15 Winter(→こちら)と、1月31日と2月1日の両日、千葉県幕張メッセで開催される闘会議2015(→こちら)に出展されることが発表された。
最後に森下氏と山本氏は以下のように挨拶し、発表会を締め括った。
「これから気合い入れて、最後まで作り切りたいと思います」(山本氏)。
「ゲーム制作というのは、最後の最後で魂が込められます。その最後のがんばりが本当に重要な部分。『パズドラ』アクションと『スーパーマリオ』の世界観を楽しんでもらえるよう、ばんばって作っていきたいと思います」(森下氏)。
正月休みボケが一気に吹っ飛ぶ今回の大発表。マリオという世界的人気キャラクターの登場で、キッズはもちろん、あらゆる世代へ『パズドラ』が訴求できるはず。さらに、『パズドラ』の世界への広がりも期待できそうだ(海外は任天堂が発売)。2015年も『パズドラ』は熱い!
発表会のあとは試遊スペースも設けられていた。本試遊のミニインプレはのちほどお届け。
ちなみに、来週発売の週刊ファミ通2015年1月29日号(2015年1月15日発売)では、『PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION(パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)』を大特集しているのでお見逃しなく。