ついに新世代『Halo』の幕が開ける!
日本時間の2014年12月30日より、Xbox One用ソフト『Halo 5: Guardians』のマルチプレイヤーベータがいよいよスタートする。それに先駆け、12月20日よりプレスやごく一部のユーザー向けにアーリーアクセス(早期プレイ)が行われたので、その模様をお届けしよう。なお、アーリーアクセスでプレイできた内容は、実際の製品版やマルチプレイヤーベータで変更される可能性があることをお断りしておきたい。
今回プレイできたマップは、トゥルースとエンパイアのふたつ。いずれも新マップで、ルールは4vs4のチームスレイヤー(チーム戦)。このマップやルールや“初期の段階で”と記載されており、もしかしたらベータの途中でマップやルールが増えるのかもしれない。
というわけで筆者もさっそくプレイしてみたのだが、まず感動したのは画面の美しさ。Xbox Oneという新ハードだから当然といえば当然なのだが、やはり銃器やマップが美しくなったことによる没入感はすごい。リロード時にパッドが震えるなど振動も上手に使われている印象を受けた。
インターフェース、たとえば残弾数を表す弾のアイコンや“○○が××を倒した”というメッセージも小さいながら視認しやすく、全体的に精細感が増しているように感じた。筆者がプレイした環境は、動画撮影の必要もあったので1280×720という解像度(いわゆる720P)。フルHDよりも低い解像度ながら、これらの文字やアイコンをしっかり視認できるのはありがたい(もちろん、実際の環境は、1920x1080p、60fps)。
数々の新アクションでよりダイナミックな戦いが可能に!
では、実際のプレイ感について触れていこう。基本的な動作、たとえば銃を撃ったときの気持ちよさや、グレネードを投げるときの軌道はしっかりとシリーズの特徴を継承しており、本作を触った瞬間に「ああ、俺は『Halo』に帰ってきたんだなあ」と実感できる。
注目は、過去のプレイリポートでも何度か紹介しているが、素早く短距離を移動できるスラスター、長時間走れるスプリントなど、多彩な新アクションが追加されたことだ。これらを活用することで、これまでのシリーズとは一線を画したバトルを展開できる。
なかでも重要に感じたのは、スラスター。約3秒ほどで再利用可能なため、ふだんから積極的に利用すれば、これまでとは一線を画した立ち回りが可能になるだろう。スプリントやスマートスコープはほかのFPSでは一般的になっている能力のため、とくに問題なく利用できると思う。ただし、スプリント中はシールドが回復しないといったように、本作ならではの特徴もある。存分に活用するには、じっくりプレイしてコツをつかむ必要があるだろう。
また、クラムバーという能力で低い段差へよじ登れるようになったため、高い位置へ簡単に移動できるようになっている。さらに、ジャンプ中に急降下パンチをくり出すグラウンドパウンドという技もあるため、これまで以上に立体的な戦いかたが楽しめるようになったことは、頭に入れておきたい。
数々の新要素が追加され、バトルのルールは大きく変貌。戦いかたは過去作とはまったく違うスタイルになった……かというと、じつは意外とそうでもない。いずれも使いこなすのは難しいため、(少なくとも筆者は)プレイしてすぐに超人的な体さばきで戦えたワケではないのだ。ずーっと対戦をプレイしている現役の『Halo』プレイヤーならいざしらず、筆者のようなカジュアルプレイヤーは、しばらくプレイしてコツなりセオリーを体得しないと、新要素を活用してド派手に戦うのは難しく、しばらくはいつもの『Halo』っぽく戦ってしまうことだろう。
また、これらの新アクションはすべてのプレイヤーが最初から使えるのもキーポイント。レベルが上がると強力な武器やアビリティがアンロックされる、という要素は(いまのところ)ないため、いかにマップに出現する強力な武器を入手できるか、相手の背後を奪えるかといった、プレイヤーの腕前だけが勝敗を左右する。
このプレイヤースキルだけで頂点に立つというバトルこそが『Halo』シリーズの特徴であり、魅力だと思う。そういう意味では、本作はじつに『Halo』らしい戦いを楽しめる作品に仕上がっていると感じた。
なお、12月30日より開催される『Halo 5: Guardians』のマルチプレイヤーベータは、Xbox One用ソフト『Halo: The Master Chief Collection』があれば参加可能。ひとあし先に最新FPSをプレイしたい人は、ぜひともこの機会にマルチプレイヤーベータへ参加してみていはいかがだろうか。
著者紹介 喫茶板東
ファミ通Xbox 360で海外ゲームマニアックス、実績解除愛好会などを担当していたフリーライター。久々の『Halo』だったため、戦績はかつてないほど悲惨な状況に。アーリーアクセスでも(だからこそ?)猛者が多かったッス!