第5弾は大御所が登場!

 ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画“日本アニメ(ーター)見本市”において、第5弾作品“安彦良和・板野一郎原撮集”(構成・編集:庵野秀明)の予告編映像を公開した。

日本アニメ(ーター)見本市の第5弾“安彦良和・板野一郎原撮集”予告編映像が公開_09

<第5弾作品 予告情報>
【配信日】12月5日(金)
【作品名】安彦良和・板野一郎原撮集
【出典】機動戦士ガンダムより
【構成・編集】庵野秀明
【制作】スタジオカラー
【製作・著作】サンライズ
【予告編映像】→<こちら>
【概要】
放送開始から35周年を迎え、今もなお幅広い世代から支持されている「機動戦士ガンダム」シリーズ。その記念すべき第1作目となる「機動戦士ガンダム」において中核を担ったアニメーターの安彦良和氏・板野一郎氏。視聴者のみならず、現在のアニメ業界にも多大なる影響を与えた両氏の功績を称え、その原画を映像作品として後世に残したい。

<ニコニコ生放送 番組概要>
■番組名:「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第5回
■放送日時:2014年12月8日(月)22時~23時(予定)
■視聴URL:→<こちら>
■出演者:庵野秀明
■番組内容:「安彦良和・板野一郎原撮集」に込めた思いなどをうかがいます。

第4弾作品“Carnage”の制作秘話が語られた「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」

 2014年12月1日(月)に放送された、本間晃氏、田中隼人氏、星野純一氏らが第4弾作品“Carnage”の制作秘話を語った「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」について、公式リポートが公開された。
 以下、公式リポートを抜粋して紹介する。


第4回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」が放送
バイオレンスな問題作「Carnage」制作秘話を本間監督が解説!

 12月1日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第4回放送を実施しました。番組では、第4弾作品である「Carnage」の監督を務めた本間氏、脚本を担当された田中氏 、音楽を担当した星野純一氏をゲストに迎え、「Carnage」の制作秘話を語り合っていただきました。

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≪出演者 プロフィール≫ 
監督・キャラクターデザイン:本間晃
「ケモノヅメ」「電脳コイル」「ももへの手紙」『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』「思い出のマーニー」など多方面で活躍する現役アニメーター。本作が初監督作品。

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脚本:田中隼人
数々の作品で制作進行を務め、本作品にて初脚本を担当。参加作品は「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」(爆破制作進行)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』など。

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音楽:星野純一
平原綾香、Every Little Thing、ベッキー#♪等アーティストへの楽曲提供、プロデュースから劇伴音楽、CM音楽と幅広く活躍している音楽プロデューサー。またアーティスト名義のTOKYO COUNTERPOINT(トウキョウカウンターポイント )でも多くの作品をワールドワイドにリリース。また今作の制作でも使用されたSound Kitchen Studioを運営する音楽制作会社Sound Kitchen Inc.代表も務めています。

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【本間監督、田中氏が語る「Carnage」について】
 バイオレンスな表現と、独自のダークな世界観で大きな話題となった本作。制作のきっかけとなったのは、日本アニメーター見本市に参加することになった田中氏が庵野監督から「面白ければなんでもいいよ」と言われたこと。

 そこから、「面白い作品」が作れるクリエイターとして白羽の矢が立った本間氏が監督として参加し、忙しい仕事の合間を縫って二人で企画を詰めていったとのこと。「最初は西部劇でもなくて、ぼんやりと復讐物がやりたかったんです」(本間監督)

 その後、本間監督が描いた主人公のデザインが本作の方向性を決定づけ、制作が本格的にスタート。本間監督と田中氏の二人で意見を戦わせながら、本作を作り上げていきました。

 そんな「Carnage」には様々な名作映画のオマージュが散りばめられています。たとえば主人公が片腕という設定は「ジャンゴ」が元ネタになっているなど、各シーンやキャラクター設定にも様々な映画ネタが仕込まれています。

 また、通常は要所だけに施す加工処理を全カットに施し、さらにフィルムノイズ処理をかけたことで、作品全体の雰囲気ががらりと変化したエピソードなど、様々な制作の裏話が語られました。

【星野純一氏が出演しコメント】
 音楽制作を担当した星野純一氏も番組に登場し、番組で語られた作品解説について、「解説を聞いて、そうだったんだ!と思いました。音楽制作やる前に(今はなしていた作品の裏設定を)聞きたかったな(笑)」とコメント。

 また、楽曲については「最初は線画の状態で音楽を作り始めたんです。西部劇にはドライで土色のイメージがあったのですが、色が入ると夜だったので衝撃を受けました。色でこんなに変わるんだと。アニメやドラマ、映画の音楽は監督さんのイメージを汲み取るのが絶対条件。そこから先はクリエイターの色を盛る部分」と制作のこだわりについて語りました。

【氷川の二度見】
 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「Stain(染み)」。氷川氏は染みに注目したポイントとして「復讐劇ということは、原因となったものがあって結果があるということです。

 染みは綺麗だったものが汚れたということで、それは前後に変化があるということ。それが復讐劇というテーマにつながっているのかなと深読みしてみました」と語り、これに本間監督は「まさにその通りだと思います」と深く頷いていました。

【クリエイターへ最後の質問】
 番組の最後には、ゲストの3名に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。これに星野氏は「嘘」と回答。「嘘に魂を吹き込んだもの。アニメは究極的にフィクションで、実写では再現できないものでも形にできるのがすごさ」(星野氏)

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 田中氏は「LOVE(愛)」と回答。「皆さんの愛で支えられています。アニメは愛でできていると感じます」(田中氏)

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 本間監督は「決して作画が全てではない」と回答。「これまでは、アニメーターとして仕事をしていたので、どうしても作画の事ばかり考えがちだったが、今回、初監督、初演出を務めて、作品制作には様々なセクション、スタッフが携わっていて、音、色、処理も含め各セクションが重要な役割を果たしていると感じました。
 アニメーターは作画をいかによく見せることに執着しがちだけど、
そこにとらわれると周りが見えなくなる傾向があることに気付かされました。」(本
間監督)

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