セガの新作音楽ゲームを体験プレイ!

 セガは、アーケード用音楽ゲーム『CHUNITHM(チュウニズム)』のロケテストを、今月11月28日~30日にクラブセガ秋葉原新館にて実施する。本作は、同じくセガの人気アーケード用音楽ゲーム『maimai』シリーズの制作陣が新たにくり出す、注目の完全新規タイトルだ。ロケテストは、まだ謎が多い本作を知るチャンス!

 さて、記者は今週末のロケテストに先行して、本作を体験する機会を得た。そこで今回は、体験して分かったことや魅力を、初心者目線で(記者は音ゲー初心者なのです)紹介する。そんなわけで音ゲー初心者の方も、この記事を読んで予習したうえで、ロケテストに挑んでみてほしい!

『CHUNITHM(チュウニズム)』をいち早く体験してみた 『maimai』シリーズの制作陣が贈る、まったく新しい音ゲー!_02

■より没入感を追及した筐体デザイン
 冷蔵庫のようであり、ペンギンのようでもある親しみやすいデザインの筐体は、プレイヤーのゲーム体験の向上を徹底的に目指したものだ。
 両サイドの黒透明の板は、防音効果があるため周囲からの雑音を極力カットし、自分の曲に集中できる環境を作り出してくれる。記者は静かな部屋で体験させてもらったので、当然ながら雑音が気になることはなかったが、いざゲームセンターでプレイするとなるとそうはいかない。ゲームの世界に没入することができるこの仕組みは、非常にありがたい。
 音といえば、多チャンネルスピーカーシステムにより、上質なサウンドを楽しめるのも本作の魅力のひとつだ。ヘッドフォンを使わずとも、迫力あるサウンドを体験できるのはうれしい! もちろんヘッドフォンを使用することもできるので、さらなる没入感を求めたい人も安心だ。

『CHUNITHM(チュウニズム)』をいち早く体験してみた 『maimai』シリーズの制作陣が贈る、まったく新しい音ゲー!_03

■独自のデバイスにより、音ゲー上級者はもちろん、初心者も安心してプレイ可能!
 なにはともあれ、やってみないことには始まらない。さっそくプレイしてみた。
 パッと見、「なんだか難しそう……」という印象を受けた記者だが、案外シンプルで、チュートリアルをサッとやっただけで操作方法やルールを理解することができた。
 基本的なルールは、画面上方から降ってくるノーツが判定ラインにきたときに、タイミングよく手元のメインデバイス“GROUND SLIDER(グラウンドスライダー)”に触れるというオーソドックスなもの。だが、この“GROUND SLIDER”が特徴的である。“GROUND SLIDER”はボタンでなく、一枚の電子パネルとなっており、自由にノーツの分割数(大きさ)を変えることができるのだ。
 たとえば分割数を8にしたとしよう。すると8分割された細いノーツに合わせて、デバイスの判定範囲も狭くなり、流れるノーツの量やパターンも複雑になるため、プレイヤーはハードで歯ごたえのあるゲームを体験することができる。逆に分割数を2にしたとすると、非常に太いノーツが流れてくるので、判定範囲も広く、流れるノーツも複雑ではなくなるので、初心者でも十分楽しめる難易度になるのだ(もちろん曲の難易度にもよるが)。
 従来の音ゲーは、難易度を上げようとすると、一章節の中に大量のノーツを詰め込んだりしなければならず、急激な難易度の上昇に、プレイヤーがついてこられなくなる状況を生みだしがちだ。しかし本作は、分割可能なデバイスの搭載により、さらなる難易度調整が可能となっている。

 記者は、低い難易度設定で『コネクト』と『天体観測』をプレイしてみた。デバイスに一定時間触れ続ける必要がある“HOLD”ノーツや、HOLDしながらも指の位置を動かすことを要求される“SLIDE”ノーツにやや苦戦しつつも、無事ノルマを達成しクリアーすることができた。簡単な曲とはいえ、クリアーできるとやっぱり気持ちいい!

■自分だけのパフォーマンスを追求できる空間センサー“AIR STRINGS(エアストリングス)”
 筐体の両サイドには、空間センサーが搭載されている。これは、空間をセンサリングする新たなデバイス“AIR STRINGS”で、プレイヤーの手の動きに反応するものだ。
 本作のノーツの中には、この空間センサーを使用することに対応する“AIR”ノーツが存在する。“AIR”ノーツが判定ラインにきたタイミングで、手を一定の高さまで振り上げよう。するとセンサーが手の動きを感知し、“AIR”ノーツをさばくことができるのだ。さらに、振り上げた手を空中で操作する“AIR-ACTION”ノーツも確認できた。
 空間センサーを使ったこれらの立体的なアクションが、本作の特徴的な要素のひとつであろう。センサーは高感度なので、大げさに手を振り上げなくても、ちょっと手をかざすだけでもOK。恥ずかしければ控えめでよし、自分だけのパフォーマンスを追求したければ思いっきり振り上げるもよし(周囲に危害を加えない範囲で)である。動きをひと工夫しクールなポーズを決めることで、周囲の注意を引けるかもしれない。

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▲メインデバイスのうえで華麗にすべる指、交差する腕。そしてスタイリッシュに手を振り上げて決める“AIR-ACTION”は、いままでの音楽ゲームにはなかった動きと爽快感だ。

■プレイヤーを助けてくれる個性的なキャラクターたち
 個性的なキャラクターたちが固有のスキルでプレイヤーのゲームクリアーを助けてくれるのも、本作の大きな特徴だろう。ほかの音ゲーでも、キャラクターが登場することは多いが、あくまで雰囲気作りのアバターとしての役割が大きい。しかしながら本作に登場するキャラクターは、画面を華やかにしてくれるのと同時に、固有のスキルでプレイヤーを助けてくれる、実用性に富んだ存在なのである。

 とはいえ上級者になってくると、もはやステージクリアーの次元ではなく、どれだけ高いスコアを叩きだせるかというスコアアタックとしての楽しみを求める傾向にある。そういった上級者の方々の中には「キャラの特殊効果でスコアが増減するなど言語道断!」と思われる人も多いことだろう。
 しかしご安心を。キャラクター固有のスキルは、あくまでステージクリアーを手助けするものだからである。つまり、プレイの点数であるスコアと、ステージクリアーに必要なゲージは別物であり、キャラクターのスキルはスコアには一切干渉しないということだ。
 
 ここで、記者の体験プレイでの例を挙げさせていただく。記者は『情熱大陸』をプレイしたのだが、残念ながらクリアーすることができなかった。そこでつぎは、“20回までのミスを帳消しにする”スキルを持つキャラクターを選択し、再び『情熱大陸』をプレイ。すると一回目とほとんどスコアは変わらなかったのだが、難なくステージをクリアーすることができた。キャラクターの効果でミスが打ち消され、ステージクリアーに必要なゲージを減らさずに済んだからだ。これなら、記者でもゲームを進められる!

 また、キャラクターは、ステージを進めていき、ボス的な存在である課題曲をクリアーすることで順次解放されていくので、プレイヤーのモチベーションをキープする仕組みもバッチリだと記者は感じた。ゲームを進めることで曲が追加されていくのは当然だが、キャラクターとスキルが増えていくというのは新しい試みではないだろうか。

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■ロケテスト情報
 ここまで『CHUNITHM(チュウニズム)』の情報をお伝えしてきたが、本作は直感で楽しむゲームなので「実際にやってみないとよくわからない」という方も多いかと思う。
 冒頭でもお伝えしたが、今週末に本作のロケテストが行われる。ロケテストでは、15曲の中から好きな曲を選んでプレイすることができるぞ。さらに、ゲームを順調に進めていけば課題曲(計5曲)も遊べるかも。
 本作は、音ゲー初心者の記者でも気兼ねなく楽しむことができたので、「ロケテ行ってもどうせ心が折れるだけさ……」なんてことは考えず、気軽に足を運んでみてほしい。

ロケテスト日時:2014年11月28日(金)、29日(土)、30日(日)
場所:クラブセガ 秋葉原新館(東京都千代田区外神田一丁目11-11)
 
 また、ロケテストに参加するとうれしい特典が!

『CHUNITHM(チュウニズム)』をいち早く体験してみた 『maimai』シリーズの制作陣が贈る、まったく新しい音ゲー!_11
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▲『maimai』をプレイしたことのあるAimeを使って1回プレイすると、『maimai』の称号をゲットできる。
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