ブラウザでもゾンビに追われながらソーダ飲んだり缶詰食ったりしよう

もしゾンビサバイバルゲーム『DayZ』がスーファミ時代にあったら……。ファンプロジェクト『MINIDAYZ』が公式採用されて配信中_01

 Bohemia Interactiveのゾンビサバイバルゲーム『DayZ』。そのファンプロジェクトであるブラウザゲーム『MINIDAYZ』が公式サイトで無料配信中だ(プレイにはBohemia Interactiveのアカウントが必要)。

 開発したのは、自身も熱心な『DayZ』プレイヤーであるロシアのCannedBits氏。スーパーファミコンを思わせる16ビットスタイルのグラフィックで、ゾンビが徘徊するチェルナルスを探索してアイテム収集し、本家『DayZ』同様に血(Blood)、水分補給(Water)、食料補給(Food)、体温管理(HEAT)といったステータスに気を配りながら生存を目指す。

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 マルチプレイこそないが(実験はしている模様)、なかなかお目当てのアイテムが出ず、ソーダ缶ばっかり集まったり、ほかの装備が揃った時に限って何かが足りずに死んだりといったあたりも本家さながら。オリジナルの開発者であるディーン“ロケット”ホール氏もコメントを寄せ、「miniDayZをとても愛してると言わなきゃ。スゲーし、すばらしいし、中毒性があって、何か新たな体験をもたらしてると思う」と語り、配信当初あったゲームスタート時の障害に対する炎上に困惑するCannedBits氏に対して「これだけよくやったもんだよ。アンチは無視しろ。大半の人はすばらしいと思ってるし、自分もそのひとりだ」と激励している。

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▲開発したCannedBits氏はマルチプレイモードもテストしている模様。

 ファンプロジェクトは、その熱意自体はありがたかったとしても、権利の関係もあって会社としては公認するのがなかなか難しく、大規模になってしまうとストップをかけざるを得ないという展開にもなりがち。
 そんな中で『MINIDAYZ』は開発元公認の上で公式サイトで配信ということになったわけだが、そもそも『DayZ』自体がミリタリーFPS『Arma 2』のMOD(ファン作成の拡張プログラム)としてスタートし、後に正式採用されてスタンドアローン版の開発が進められているという歴史がある。ファンの熱意があったからこその『DayZ』という経緯が、今回の粋なはからいに繋がったのではないだろうか。