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『リネージュ エターナル』を猛アピール、120台もの試遊用PCを用意

 NCSOFTのG-STARへの出展は3年ぶり。今回の一押しタイトルは『リネージュ エターナル』で、試遊用に120台ものPCを用意。一般入場が開始されるや、試遊用PCは来場者に埋め尽くされ、ファンの関心の高さが確認できた。その熱意に負けてなるものか、とカメラで画面を撮影しまくってきたので、判明したゲームシステムの解説を中心に、試遊の模様をお届けする。

出会って3秒でハクスラ! 『リネージュ エターナル』などNCSOFTの新作3本を試遊【G-STAR 2014】_01
出会って3秒でハクスラ! 『リネージュ エターナル』などNCSOFTの新作3本を試遊【G-STAR 2014】_02

ハングルが読めなくても把握できるほどのシンプルさ

 『リネージュ エターナル』は、キャラクターを作成してスタート地点に降り立つと、数秒で自在にキャラクターが動かせるほどシンプルで直感的な操作だった。記者がハック&スラッシュのタイトル、具体的に言えば『ディアブロ III』のプレイ経験があったことも多少は後押ししているかもしれないが、数秒で理解できるというのは過言ではない。なお、その数秒を必要とするのは、マウスの軌跡で発動する“ドラッグスキル”の発動条件(軌跡の形)の確認のため。今回選択できた守護騎士と元素術士のドラッグスキルは、ともに直線を描けばいいだけだったので、開始直後から画期的なこのシステムを満喫できたぞ。加えて、移動時にはダッシュも使えるので、サクサクと進行できる点もうれしい。

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▲起動直後の画面と今回のバージョンの操作キー。キーの割り当ては一般的なPCオンラインゲームで採用されているものと同様だ。
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▲キャラクター作成画面。それぞれのクラスの性別は固定だったが、髪型が5パターン、髪の色が13パターン、顔のタイプが5パターン、肌の色が13パターン用意されていた。
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▲ドラッグスキルは特定の軌跡を描くことで発動する。キャラクターの移動はマウスクリックで行うので、右手の人差し指と中指をかなり使う。

 UIも定番の配置で、ウィンドウの開閉に割り当てられているキーもほかのオンラインゲームと酷似していて、ストレスフリー。スキルツリーのウインドウのみクセがあるかもしれないかもしれないが、じつは同社の『ブレイドアンドソウル』の修練を選択するウィンドウとまったく同じレイアウトなので、そちらも体験していた記者は問題なく対応できた。

 そして、本作ならではの工夫も発見。スキルのジャンルを示すマークが各所に見られ、それらの法則性をつかむだけで、スキルの内容やパラメーターの方向性が把握できるようになっていたのだ。具体的に言えば、剣マークが攻撃、盾マークが防御、旗マークがデバフ(気絶や足止めなどの妨害)、双葉マークがマナの回収を示していた。今回の試遊用クライアントは、すべて記者の読めないハングルでの表示だったが、このマークを見るだけですべてのスキルの特徴が把握できるほど。やはりNCSOFTのゲームの完成度は高い、と完成前から感じてしまった。もちろん、ラグやカクツキといった処理上の問題はまったく起こらなかった。現時点での仕上がりに不満が見当たらなかったことを、最後に付け加えておく。

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▲画面内左がステータス、右がインベントリのウインドウ。中央下はスキルのショートカットで表示される。それぞれの左下に付いた丸いアイコンがカテゴリを示しているのだ。
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▲スキルツリーのウインドウ。なお、この画像はドラッグスキルなので範囲を示す枠が矢印になっている。この場合はマウスで直線を描けば発動する。
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▲左手をキーボードの1~5あたりに置き、右手でつねにマウスを握る。極限までに簡略化された操作方法に没入感が高まる。
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▲死亡時の画面。3つの復活方法があり、パーティーメンバーのサポートが得られればより素早く復帰できる。
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▲20人が同時に共闘するマルチプレイコンテンツも体験。戦闘時は与ダメージ量などの戦闘への貢献度によって順位付けがなされ、上位になるほどすぐれた報酬が与えられるとのこと。
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▲クラウドを用いたモバイル版も参考展示。移動やスキルの発動がタップ、ドラッグスキルは2本指でのスワイプにアレンジされていた。動作や操作の反応速度は問題なし。

Ntreevのモバイルタイトルも開発順調

 NCSOFT傘下のNtreevが手がけた2タイトルも試遊できた。こちらも実際に触れることで把握できたことがあるので、お伝えしておこう。
 『パンヤ モバイル(仮)』は、もうこの段階で楽しく遊ぶことができるほど仕上がっていた。特筆すべきは、風の読みかた。本作では風の方向や強さが明確に数値で表示されず、景色をスワイプすることで舞い上がる芝や木の葉などの動きで、風を読む仕組みになっていた。たとえるなら、スパイスのようなアイデアだと思う。ショットの精度を高めることがプレイヤースキルに直結しがちなゴルフゲームにとって、この仕組みが入るだけでいっそう引き締まった駆け引きが味わえそうだ。
 『召喚士になりたい。』を試遊してわかったことは、オートバトルモードの快適さ。5人のキャラクター(フレンドのキャラクターを数名加えることも可能)がパーティーを組んで各ステージに挑むのだが、その際にしっかりと編成すれば、後はサクサクと進められるというわけだ。さらにブラッシュアップが施されるが、このようなちょっとした時間に遊べるカジュアルな調整は大歓迎。『パンヤ モバイル(仮)』とともに日本でも支持されそうなタイトルだけに、ぜひとも上陸してほしいものである。

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▲スワイプで風を読み、タップで目標地点を定めてショット。すべてがタッチ操作になることで、気持ちが途切れずに集中してプレイできそう。
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▲あえてドット絵風味を残しているキャラクターの描画がかわいい。敵・味方ともにカットイン演出が入るので、意外に戦闘は派手だ。