シボレーが考える“グランツーリスモ”とは?
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、プレイステーション3用ソフト『グランツーリスモ6』について、最新情報を公開した。
今回は、ゲームの中で世界中のカーメーカーやブランドがコンセプトカーを開発するプロジェクト“ビジョン グランツーリスモ”の新車種として、シボレーが開発した“シャパラル 2X ビジョン グランツーリスモ”の情報が公開されている。
以下、詳細をリリースより抜粋する。
■ 「シャパラル 2X ビジョン グランツーリスモ」について
モータースポーツを変革するような、型破りなレースカーを生み出してきたシャパラル。アメリカ・テキサスに拠点を置く同社は、シボレーの開発部門と45年以上も前からパートナーシップを組み、後のレーシングカーやロードカーで不可欠となる技術や素材を生み出してきました。複合モノコックシャシーやアルミ製ドライブトレイン、レース用オートマチックトランスミッション、アクティブエアロダイナミクスなどに加えて、そこからはテレメトリーシステムといった革新的な車両データ収集技術も生まれました。シボレーは今でも彼らのレーシングプログラムを使い、新しい技術や素材の開発を行っています。
こうした変革の精神を受け継いだシボレー 「シャパラル 2X ビジョン グランツーリスモ」のハイライトは、そのスタイリングとパワートレインです。このクルマのパワートレインとして採用されたのは、前代未聞のレーザー推進システム。車体中心部にマウントされたレーザービームユニットから、光のビームパルスが、それを収束するシュラウド(覆い)に向けて発射され、そこで発生する衝撃波が、この極めて軽いレースカーに巨大な推進力を生み出すのです。リチウムイオンバッテリーを用いた671kWレーザーと空気パワージェネレーターによって、同車は384km/h(240mph)のトップスピードを誇り、0-60mph加速を1.5秒でこなします。
この前例のない動力装置は、同じ様に画期的なドライバーの乗車姿勢と不可分の関係にあります。ドライバーは前方に寝そべる姿勢となり、手足を4つのホイールに投げ出すようにしてマシンをドライブするのです。レーザー推進システムとサスペンションユニットはこのドライバーの姿勢に添うようにレイアウトされ、ドライバー自身が行う未来的なアクティブな空力制御も可能としています。
このクルマのエアロダイナミクスは衝撃波の放射する方向でコントロールできるため、巨大なリアウイングといったエアロデバイスを必要としません。その結果「シャパラル 2X ビジョン グランツーリスモ」のボディは、極めて軽量なものとなりました。車両自体の情報表示機能も最小限。計器情報などはドライバーのヘルメットバイザーに直接投影されます。
下記、オフィシャルサイト「グランツーリスモ・ドットコム」ではGMアドバンスドデザイン エグゼクティブディレクター:クレイ・ディーン氏のコメントやトレーラー映像が公開されておりますので、ぜひご覧ください。
◆Chaparral Racing 2X Vision Gran Turismo: LA Auto Show Unveiling | Chevrolet