『エピソード4』の続きが描かれるオリジナルストーリーが収録
バンダイナムコゲームスは、映画『スター・ウォーズ』シリーズを題材にしたアーケード用ドームスクリーン型ハイスピードシューティングゲーム『スター・ウォーズ:バトル ポッド』について、2014年11月23日と24日に横浜ランドマークプラザ内フェスティバルスクエアで体験会を開催する。本作を一足早く試遊することができたので、プレイリポートをお届けしよう。
『スター・ウォーズ:バトル ポッド』は、バンダイナムコゲームスのアーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』と同様の大型ドーム筐体を採用し、『スター・ウォーズ』シリーズの戦闘シーンを体験できるゲームだ。操作方法はシンプルで、左のスロットルで加速と減速、右のレバーを動かすことで標準の移動、右のレバーのボタンでメインウェポンとスペシャルウェポンを使い分けることができる。
今回の体験会では、3つのステージから自由に選べたので、記者はいちばん難易度の低い“YAVIN”を選択。このステージでは、その名の通り『スター・ウォーズ』シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』のクライマックスである“ヤヴィンの戦い”を楽しむことができる。
プレイしてみての第一印象は、とにかく“速い”! 飛行速度が速いというだけではなく、上下左右に動き回る“TIEファイター”を追撃しなければならないので気の休まる暇はない。しかも、攻撃の合間も映画の世界が忠実に再現された小惑星や“デス・スター”が背景に見えるので、瞬きするのも惜しいほどだ。
アーケードゲーム「スター・ウォーズ バトル ポッド」PV エピソード4~6を再現
戦闘シーン自体は激しいのだが、操作はシンプルなので難しすぎてお手上げというほどでもない。ゲームファンはもちろん、ゲームが得意でない『スター・ウォーズ』ファンも存分に大迫力のシューティング・バトルが体験できるだろう。ちなみに、本作はミッションの途中で撃墜されてゲームオーバーということはなく、失敗してもステージの最後まで楽しめるそうだ。
記者はハイスピードすぎるゲームについていくのが精一杯で、残念ながらミッションは失敗。お手本とばかりに本作のプロデューサーである、バンダイナムコゲームスの井本一史氏にプレイしてもらったところ、難易度“HARD”のステージ“ENDOR”を見事クリアー。猛スピードの飛行のなかで、いかに素早く敵に標準を向けれるかが攻略の鍵となっているようだ。
また、横浜ランドマークタワーの“ドックヤードガーデン”では『スター・ウォーズ』シリーズの名シーンを再現したプロジェクションマッピングである“スター・ウォーズ 果てしなき銀河の旅”を観ることができた。巨大な石壁に映し出された映像は『スター・ウォーズ:バトル ポッド』に負けず劣らず大迫力! “ミレニアムファルコン号”の勇姿や、ルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーの“ライトセーバー”による闘いが、180度広がる石壁に映し出されるのだ。
なお、“スター・ウォーズ 果てしなき銀河の旅”の各シーンは、シリーズおなじみのロボット(ドロイド)であるC-3POが日本語で解説してくれたりもする。本プロジェクションマッピングの開催期間は11月13日~12月25日、1日5回の実施予定となっている。
ここからは、『スター・ウォーズ:バトル ポッド』のプロデューサーである、バンダイナムコゲームスの井本一史氏へのインタビューをお届けしよう。
——『スター・ウォーズ:バトルポッド』の開発にはどれくらいの時間がかかったのでしょうか。
井本一史氏(以下、井本) ルーカス・フィルムさんに仕様書を出して、開発に着手したのが2年ほど前になりますね。僕も『スター・ウォーズ』の大ファンで、世界中の『スター・ウォーズ』ファンが楽しめるものを作りたいという想いがずっとあったので、これはまさに“念願がかなって”の製品化なんです。
——ゲームの魅力について教えてください。
井本 いままでの四角いスクリーンとは違い、実際に自分が映画の世界に入り込めるということです。スクリーンだと“客観的に観る”感じになりますが、このドームスクリーン筐体では“そこにいる”感じになるんです。さらなる映画の世界への没入感を実現するために、「『スター・ウォーズ』のあの世界にいたらどういうふうに見えるんだろう」、「自分でシューティングをしてみたらどういう体験になるんだろう」ということを考えて、開発をしてきました。
——とにかくスピーディーで、密度の濃いゲーム内容に驚きました。
井本 アーケードゲームなので、1プレイが3、4分の長さになります。その短い時間で『スター・ウォーズ』の名シーンを凝縮するということにこだわりました。また、ただ速いだけでなく、敵を倒した瞬間にスローになるという映画的な演出もあるんです。ハイスピードで迫力の戦闘を楽しむだけでなく、スローで敵を倒したという“手応え”も感じていただきたいです。
——今回は映画のシーンが再現された3つのステージを遊ぶことができました。これらのシーンを選んだ理由を教えてください。
井本 “YAVIN”は『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』から、“DARK STAR II”と“ENDOR”は『エピソード6 ジェダイの帰還』からのステージです。“YAVIN”と“DARK STAR II”は『スター・ウォーズ』シリーズ屈指の名場面である“宇宙戦”を大々的に出したかったんです。“ENDOR”のステージを制作したのは地表スレスレで飛行するというスリル、ジャングルの中を切り抜ける疾走感を味わっていただきたかったことが理由です。
そうそう、実際の製品版ではもう2ステージ体験できるんです。ひとつが『エピソード5 帝国の逆襲』からの“HOTH”です。これは作中の序盤の“惑星ホス”での戦いを再現しており、“AT-AT”という象のようなマシンの足の中をくぐるという体験ができます。
もうひとつのステージが、“VADER'S REVENGE”です。これ、じつはオリジナルの設定のステージなんです。『エピソード4』でルークがデス・スターを破壊した後のストーリーで、プレイヤー自身がダース・ベイダーになるという内容なんですよ! もちろん、これはルーカス・フィルム公認のものです。
——それはすごい! つまり、『スター・ウォーズ』シリーズの隠されたエピソードが、この『スター・ウォーズ:バトルポッド』のみで楽しめるということなんですね。
井本 その通りです。23日、24日の先行体験会ではまだご用意できないのですが、本格的に全国で稼働される際には実装いたします。今後、稼働前にも“VADER'S REVENGE”のステージをお披露目する機会もあるかもしれませんので、『スター・ウォーズ』ファンのみなさまは楽しみにしてください。
——これから『スター・ウォーズ:バトル ポッド』をプレイするユーザーに向けて、メッセージをお願いします。
井本 シューティングゲームと聞くと難しいイメージもあるかもしれませんが、本作はカジュアルよりの内容で、決して難しくはありません。お子様や、あまりゲームをしない人にもぜひ遊んでいただきたいです。過去にここまで『スター・ウォーズ』の世界に入り込めるゲームはなかったと思いますので、『スター・ウォーズ:バトル ポッド』で映画の世界を身をもって体験していただいて、2015年12月に公開される『スター・ウォーズ エピソード7』も最大限に楽しんでほしいですね。
なお、横浜ランドマークタワーでは11月13日~12月25日に“Bright Christmas 2014 Marunouchi&Yokohama Landmark Tower & MARK is minatomirai ~Disney TIMELESS STORY ここから始まる、終わらない物語。~”が開催される。このクリスマス・プロモーションでは、“スター・ウォーズ 果てしなき銀河への旅”が楽しめるほか、『トイ・ストーリー』のキャラクターぬいぐるみが散りばめられたクリスマスツリーの点灯式、『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』の世界をイメージした展示、『アベンジャーズ』のヒーローメンバーの活躍を集めた“マーベル・カフェ”などもオープンするなど、盛りだくさんの内容となっている。
『スター・ウォーズ:バトル ポッド』は昨日11月12日より公式サイトがプレオープンとなった。本作は11月13日~11月22日の期間にランドマークプラザ内フェスティバルスクエアで一般向けに日本初の公開展示が行われた後、11月23日と24日に一般向けの体験会が開催となる。目の前に宇宙空間が広がっているという“コクピット”らしさは、『スター・ウォーズ』ファンにとっては感涙ものの光景のはず。ぜひ、体験会に足を運んでほしい。
■『スター・ウォーズ:バトル ポッド』 一般公開展示、一般向け体験会概要
◆一般公開展示(日本初)
・日時 : 2014年11月13日(木)~11月22日(土)午前11時~午後8時
・場所 : ランドマークプラザ内フェスティバルスクエア
※ ドームスクリーンにデモ映像が流れております。
※ この期間は展示のみとなり、体験はできませんのであらかじめご了承ください。
◆一般向け体験会
・日時:2014年11月23日(日)、24日(祝・月) 午前11時~午後8時
・場所:ランドマークプラザ内フェスティバルスクエア
※ ご体験は無料ですが整理券が必要です。当日、整理券を午前8時~午前11時に筐体前で発行します。なお、整理券の枚数には限りがございます。予定数に達した時点で配布終了とさせていただきます。
※ 全5ステージの内、“YAVIN”ステージ、“ENDOR”ステージ、“DEATH STARII”ステージの3ステージから1ステージを選んでお楽しみいただけます。1プレイ(1ステージ)は約4分です。
◆『スター・ウォーズ:バトル ポッド』製品情報
・ジャンル:ドームスクリーン型 ハイスピードシューティングゲーム
・稼働開始日
米国……2015年1月稼働開始予定
日本・アジア・欧州……稼働時期未定
・プレー人数:1人
・プレー料金:未定
■“スター・ウォーズ 果てしなき銀河の旅”開催概要
・開催場所 横浜ランドマークタワー ドックヤードガーデン
・開催期間 11月13日(木)~12月24日(木)
※天候や定期点検などにより実施できない場合もございます。
・開催時間 1日5回実施 (各上映時間は約6分)
(1)18時30分~、(2)19時10分~、(3)19時50分~、(4)20時30分~、(5)21時10分~
※観覧には整理券が必要です
・整理券発券場所: 横浜ランドマークタワー3階 スカイガーデン入口
・発券時間: 10時~20時30分 (各回500人、なくなり次第終了、当日分のみ)
◆ドックヤード・プロジェクションマッピングとは
横浜ランドマークタワーの国重要文化財に指定されているドックヤードガーデンにて2013年7月16日より毎日実施しています。かつて造船所のドックであった独特の形状を活かし、高さ約10メートル、横幅約29メートルの船型の石壁に沿って映像を投影することにより、その世界に入り込んだような感覚が味わえる、屋外では日本初の“180度体感型プロジェクションマッピング”です。