新たなる『グランド・セフト・オートV』の実力やいかに？
2014年12月11日、プレイステーション4とXbox Oneの次世代機向けに発売される『グランド・セフト・オートV』（以下、『GTAV』）。プレイステーション3版とXbox 360版が海外で発売された2013年9月（国内は2013年10月発売）以前から着手されていたというこの次世代機版は、なんと手作業で全体を改良し、再構築したものとなっている。その結果、描画距離の向上やエフェクトの強化など、細部まで調整が成されている。なかでもグラフィックの密度は現行機版とは段違いで、時間帯によって変化する交通量など細やかな強化と合わせて、ロスサントスのリアリティーは大きく増しているのだ。その証明を直に見せてくれるということで、某日都内某所にて、プレビューが開催された。今回のプレビューは、ロックスター・ゲームスのスタッフによる実機プレイを見るデモンストレーションとなっていた。実際に次世代機版をプレイできるハンズオンも催されたのだが、そのリポートは週刊ファミ通2014年12月4日増刊号（2014年11月20日発売）に掲載しているので、チェックしてほしい。
すべてがきめ細やかに生まれ変わったロスサントス！
今回のプレビューでは、生まれ変わったロスサントスを見ることができた。前述の通り、描画距離の向上でかなり遠くの景色まで細かく描写されるようになり、新たなライティングも導入された次世代機版『GTAV』。その実力がもっともわかりやすい光景として、夜間のロスサントスの遠景を見せてくれたのだが……これが衝撃的！ まず、時間帯によって交通量が変わったためか、ロスサントスの中心街を多くのクルマが行き交っているのだが、ひとつひとつのヘッドライトが精密に表現されており、美しいというほかない光景が広がっている。建物のライティングもより細かく作り込まれており、現実と見まごうばかりの夜景が目前にあった。雨が降ると路面が濡れるのは当然として、その水面に周囲の光景がクルマのライトやネオンサインも含めて映り込むさまは、ディテールにこだわるロックスター・ゲームスならではの、リアリティーに対する“執念”すら感じた。
新たなモード“FPSビュー”を実機で確認！
そして次世代機版『GTAV』最大の特徴と言えば、“FPSビュー”の実装だ。文字通り一人称視点で『GTAV』をプレイできるという、ファン待望のモードである。驚いたのはクルマに乗り込んだときのFPSビュー。なんと車内の計器類やラジオの端末スクリーンなど、すべてが精密に再現されているのである。もちろん種類の異なるクルマに乗れば内装も変わるうえに、ヘリコプターや戦闘機などの乗り物すべてがFPSビューに対応しているとのこと。ハンズオフでは徒歩とクルマによる移動時のFPSビューのみが確認できたのだが、運転の臨場感なども含めて、まるで違うゲームを見ているかのような感覚を楽しめた。蛇足だが、FPSビューでクルマを奪うと運転手の表情がわかるのが、個人的にはツボだった。
FPSビューで戦闘すると、リロードや照準モード、無操作状態のキャラクターの動作など、武器関連だけでも3000以上のアニメーションが追加されている模様。これが実装できたのも、一人称視点でプレイしても耐え得る細かいディテールが表現可能になったからとのこと。あらゆる部分がグレードアップしているだけに、『GTAV』の世界に入り込んでいるかのような感覚に陥ったのは間違いない。
FPSビューのスゴさをその目で確認しよう
ということで、その実力がひと目でわかる動画を公開しよう。クルマにバイク、ヘリや戦闘機といった乗り物に乗った状態だけでなく、銃撃戦も（見たことのない武器も登場するが……）チェックできる映像となっている。すでに『GTAV』を遊んだプレイヤーなら、「あのミッションだ！」とわかるものも含まれており、同じ内容でも「視点を変えるだけでここまで印象が変わるのか」と驚いてほしい。ほかにもさまざまな追加コンテンツが搭載される、次世代機版『GTAV』。すでに現行機版をプレイした人も楽しめる要素が盛りだくさんとなっているので、遊んで損はしないと断言しよう！
◆次世代機版『GTAV』プレビュー動画
