“UBIDAY2015”も開催決定!?

 2014年11月2日、東京・ベルサール秋葉原で開催されたイベント“UBIDAY2014”。そのステージイベントの最後を飾ったのは、今年もユービーアイソフトのキーパーソン3人による“ラウンドテーブル”。
 このコーナーには、スティーブ・ミラー氏(ユービーアイソフト代表取締役)、辻良尚氏(同マーケティングディレクター)、福井蘭子氏(同PRマネージャー)の3人が出演。“2014年度を振り返り、今後の展開や展望をそこそこぶっちゃける”というコーナーなのだが、その“緩さ”とは反対に、ユービーアイソフトのキーパーソンが語る内容だけに、真実味がある。今回は、ミラー氏が木曜まで出張だったため、このコーナーの打ち合わせがほとんどできなかったそうで、「まぁ、なりゆきで」(辻氏)スタート。
 駆けつけ一杯と言わんばかりに、ビールで乾杯する3人。なんと今年は来場者からおつまみの差し入れもあったそうで、いまやすっかり“UBIDAY”の名物コーナーだ。

今回も恒例のほろ酔いぶっちゃけトークで締め! ユービーアイのキーパーソンがいろいろ語った“ラウンドテーブル”をリポート【UBIDAY2014】_01
今回も恒例のほろ酔いぶっちゃけトークで締め! ユービーアイのキーパーソンがいろいろ語った“ラウンドテーブル”をリポート【UBIDAY2014】_02
▲福井氏がコソコソと何かを隠し持って登場。
▲もちろん中身はビールでした。乾杯からトークコーナースタート。

 まずは、2014年に発売したタイトルを順番に振り返った。ステージでは、2014年リリースした代表作として『ウォッチドッグス』、『チャイルド オブ ライト』、『バリアント ハート ザ・グレイと ウォー』、『トライアルズ フュージョン』をピックアップ。
 いわゆる“AAA”タイトルとして発売した『ウォッチドッグス』はセールスも好調とのこと。福井氏は「発売延期の影響で、結局“UBIDAY”に試遊台を出展できなかったのが残念」と振り返る。今後は発売済みのタイトルでも出展してもいいのでは、と話した。
 また『チャイルド オブ ライト』以下3タイトルは、ミラー氏曰く“社内インディー”と位置づけているそうだ。“AAA”タイトルとは別に、こうしたインディースタイルのソフトも確立されつつある。いずれも配信タイトルなので、「価格も抑えています」(辻氏)ということで、今後も注目できるだろう。

 ミラー氏によると、“UBIDAY”という一社単独のイベント開催は、各国のスタジオからも注目を集めているそうだ。同様のイベントを開催したいと考えていたり、また、日本が大好きなクリエイターが多いので、昨年の『チャイルド オブ ライト』や今年の『ザ クルー』でのオンライン環境の構築など、積極的に協力してくれるという。福井氏はE3 2014で、『ザ クルー』のスタッフから「何かあったら手伝うから、何でも言ってくれ」と言われたそうだ。日本に来たがっているスタッフも本当に多いとのこと。秋葉原での開催も魅力らしい(笑)。

今後の注目タイトル満載!

 続いては、“UBIDAY2014”にも出展され、2014年度に発売が予定されている4タイトルについて。
 『アサシン クリード ユニティ』は、海外では発売が延期になったが、日本発売はそのまま。辻氏によると、これは制作工程上の理由。通常、海外版のマスターアップ後に日本語版のローカライズ作業が入るため、どうしても日本語版の発売が遅れるが、今回海外での発売延期理由はローカライズ部分とは関係なかったため、日本では発売を延期せずに済んだそうだ。ミラー氏による関係各所へのアプローチも功を奏した。また、同作のCEROによるレーティングはZ指定だが、福井氏は「これまでのシリーズは一般人の殺害ができたからZ指定だと思っていた。今回はできませんよね?」という問いに辻氏から、体の一部がいろいろと飛んだりといった表現面からのレーティングによるものだとの説明があった。
 つぎは『アサシン クリード ローグ』。日本ではPS3版のみの発売だが、この理由については、やはりほかのXbox 360版の販売本数などから総合的に判断された。ユービーアイソフトの場合は、『ウォッチドッグス』のXbox 360版の販売本数が5000本を切っており、「それだとやはりきびしい」(辻氏)ということだ。
 オンライン専用となる『ザ クルー』は、発売前にも関わらず、“UBIDAY2014”でもオンラインプレイが楽しめた。これは、開発スタジオの尽力によるもので、また、ベータテストの接続数も日本からは非常に多かったことが明らかになった。
 最後は『ファークライ4』。このシリーズも、毎回残酷表現の規制が必要だが、要素については海外版と同等とのこと。また、海外版と日本版の発売日が離れていることについては(※海外版:11月18日予定、日本版:2015年1月22日予定)、さまざまな調整が必要なことに加え、北米ではあらゆるものが売れる“ブラックフライデー”前に絶対にリリースする必要があるという事情からだそうだ。
 また、『ファークライ4』では、今回もホームページを使ってのイベントが予定され、その告知ムービーも公開された。特設サイトが近日オープンらいしいので、こちらも楽しみだ。

『ファークライ4』ファークライ4エクスペリエンス ティザートレーラー

今回も恒例のほろ酔いぶっちゃけトークで締め! ユービーアイのキーパーソンがいろいろ語った“ラウンドテーブル”をリポート【UBIDAY2014】_03
今回も恒例のほろ酔いぶっちゃけトークで締め! ユービーアイのキーパーソンがいろいろ語った“ラウンドテーブル”をリポート【UBIDAY2014】_04
▲「去年も来た人!」という問いかけに、大多数が手を挙げていた。
▲2014年に発売されたタイトルや、今後発売予定のタイトルについて、改めて振り返る。

2015年のユービーアイソフトは?

 ここからは、2015年のユービーアイソフトの注目作を紹介。
 まずはなんといっても『The Division』。2015年発売予定だが、「とう遠くない時期に発売日を発表できると思います」(辻氏)とのことなので、今後の情報に期待大だ。また、『Tom Clancy's Rainbow Six Siege』と『Assassin's Creed Chronicles』のタイトルが上がったが、福井氏が「これ、まだ英語表示ということは、日本発売は決まってないですよね?」という質問に、ミラー氏は「まだ決まっていないのですがなんとか」と含みを持たせた。最後に「続きはE3 2015を楽しみにしてください」ということで、来年のE3ではかなりの新発表や新展開が予想される。これは楽しみだ。

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▲ファンがいちばん注目しているのは『ディビジョン』!
▲終了時間が予定より伸びて、そのままエンドトークへ突入。
今回も恒例のほろ酔いぶっちゃけトークで締め! ユービーアイのキーパーソンがいろいろ語った“ラウンドテーブル”をリポート【UBIDAY2014】_07
▲最後は、ステージ上に出演者が一堂に会す。お疲れ様でした~。