開発スタッフのこだわりはココ!
セガは、2014年11月13日発売予定のプレイステーション3、プレイステーション Vita用ソフト『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(ファイティング クライマックス)』に参戦するキャラクター、“黒雪姫”、“司波深雪”、“シャナ”、“御坂美琴”についての開発者コメントを公開した。原作である電撃文庫作品から、どのように格闘ゲームのキャラクターとして制作されたのか、開発者のコメントとともに紹介するぞ。
◆黒雪姫(CV:三澤紗千香)
『アクセル・ワールド』
(著:川原 礫 イラスト:HIMA)から参戦
【原作設定】
梅郷中学の生徒会副会長。その美貌から≪黒雪姫(スノー・ブラック)≫と呼ばれている。黒のレギオン≪ネガ・ネビュラス≫のレギオンマスター。デュエルアバターは≪ブラック・ロータス≫。
【開発からのコメント】
ハルユキをサポートとして呼ぶ専用ボイスは、当初「ハルユキくん!」というものでしたが、川原礫先生の監修で「我が銀の翼よ!」に変更となりました。このような提案でセリフが変更になることは大小さまざまありますが、黒雪姫のこれは、とくにキャラに合ったカッコいいものになっているのではないかと思います。
黒雪姫の切り札“オーバードライブ”は、原作にあるモードチェンジ効果を、“モード・ブルー”はフラッシングによるラッシュで近接強化、“モード・レッド”はピアーシングのリーチ延長による遠距離強化、“モード・グリーン”はインパクトスキル強化や防御強化というふうに、それぞれ格闘ゲームの効果としてうまく落とし込んでいます。ブラックロータスのカラーが変化するのはじつは地味にたいへんだった部分で、実現するために黒雪姫のカラーパレットは通常キャラの4倍ある特殊なものとなっています。
◆司波深雪(CV:早見沙織)
『魔法科高校の劣等生』
(著:佐島 勤 イラスト:石田可奈)から参戦
【原作設定】
司波兄妹の妹。一年A組所属。魔法科高校に主席で入学したエリート。“花冠(ブルーム)”と呼ばれる一科生で、得意分野は“冷却魔法”。唯一の愛すべき欠点は“重度のブラコン”。
【開発コメント】
“氷炎地獄(インフェルノ)”は、“氷”というメインイメージを持つ深雪のクライマックスアーツだったため、当初は炎的表現を避けて“寒波を発生させる技”になっていましたが、作者様の指摘もあり、最終的には“自分には寒波”、“相手には炎熱”という、インフェルノという技の持つ二面性をしっかり表現するように調整されました。原作再現度の高い技になったのではないかと思います。
深雪は、男女ともに魅了されるほどの美しい女の子であるという設定があったので、美しさをアピールするため、モーションも優雅に、やさしく動くよう心がけました。原作者様の監修で調整が入ったのが笑顔の度合で、笑顔というよりはほほえみというような表情を作ることが必要でした。この部分は1ドット単位で細かく調整してオーケーをもらった経緯があります。
◆シャナ(CV:釘宮理恵)
『灼眼のシャナ』
(著:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいぢ)から参戦
【原作設定】
“天壌の劫火”アラストールのフレイムヘイズ・炎髪灼眼の討ち手。人の存在を喰らう“紅世の徒”討滅の使命を持つ。大太刀“贄殿遮那”を操る。メロンパンが大好物。
【開発からのコメント】
決戦奥儀は、技の連携の流れが原作最終シーンの再現となっています。また、連携で盛り上がってゆく気持ちを表現するために追加コマンド方式となっており、シャナとシンクロしてボタンを押すことで、プレイヤーも盛り上がることができる技になっています。
“審判”は、その場の状況や予兆を正確に見て、対応力が非常に高くなる力で、周囲の敵の動向などを広く認識できるようになるという原作設定があります。これを格闘ゲームとして再現するため、長い時間停止を設定し、プレイヤーが停止中に相手の行動を確認して対応できるような仕掛けになっています。技のイメージだけでなく、技の“本質的な部分”を再現したものといえるかもしれません。
◆御坂美琴(CV:佐藤利奈)
『とある魔術の禁書目録』
(著:鎌池和馬 イラスト:はいむらきよたか)から参戦
【原作設定】
常盤台中学に通う生徒。“超電磁砲(レールガン)”の異名を持つ高度な電撃使い(エレクトロマスター)。学園都市でも7人しかいない超能力者(レベル5)のひとり。
【開発からのコメント】
美琴といえば“超電磁砲(レールガン)”、電撃というイメージがありますが、そのキャラの本質は“状況を素早く分析し、あらゆる手段を器用に使いこなしてトリッキーに戦う”という部分にあると思います。本作ではそこを再現しており、エクステンドアクションやマグネティックムーブ、 空中ダッシュなどで近距離・遠距離を問わず、技をうまく使い分けて戦うことで強くなるようなキャラになっています。
切り札の“ちぇいさー!”は、自販機を蹴る有名シーンを再現したものですが、回し蹴りだけではなく、自販機と、さらに自販機から缶ジュースが出てくるところもしっかり細かく再現されています。缶ジュースには、よくみると“いちごおでん”みたいな缶も??
■公式サイトで『俺妹』担当編集者・小原さんのインタビューを公開
公式サイトのブログで、『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX(ファイティング クライマックス)』参戦作品のひとつ、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の担当編集者である小原さんに本作についての見どころなどについてインタビューを公開中。