セガの代表取締役副社長に里見治紀氏が就任 構造改革を速やかに進めるため

 セガサミーホールディングスの2015年3月期第2四半期(2014年年4月1日~9月30日)決算短信が発表された。決算短信によると、売上高は1542億4500万円(前年同期比4.9%減)、営業利益は34億5200万円(同72.2%減)、経常利益が33億4200万円(同76.6%減)、四半期純利益が20億7900万円の損失となる。

 セグメント別に見ると、アミューズメント機器事業では、『StarHorse3 Season III CHASE THE WIND』や『戦国大戦』『ボーダーブレイク』シリーズ、『セガネットワーク 対戦麻雀MJ5 EVOLUTION』などが好調で、売上高は203億8700万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は1億4000万円(前年同期は営業損失800万円)になった。

 コンシューマ事業では、パッケージゲーム分野では『ペルソナ4 ジ・アルティマックスウルトラスープレックスホールド』などを販売し、米国142万本、欧州196万本、日本71万本の合計410万本となり、前年同期実績を上回ったとのこと。一方で、携帯電話・スマートフォン・PCダウンロードなどのデジタルゲーム分野では、『ファンタシースターオンライン2』や『ぷよぷよ!!クエスト』、『チェインクロニクル~絆の新大陸~』などのタイトルが堅調に推移しているとしている。

 その結果、玩具販売事業やアニメーション映像事業などを含むコンシューマ事業では、売上高486億3100万円(全員同期比10.3%増)となったものの、広告費などの増加により営業利益は9億3900万円(前年同期比16%減)となっている。

 この結果を受けて、セガサミーホールディングスは、2015年3月期の連結業績予想を下方修正。売上高を従来予想の4500億円から3700億円に、営業利益を350億円から180億円に、当期純利益を210億円から40億円にそれぞれ引き下げている。

 さらに、グループ構造改革に向けた取り組み状況についても明らかに。セガサミーホールディングスでは、平成27年4月をめどに、傘下の事業会社を、(1)サミーを中心とする遊技機事業、(2)セガのネットワークゲーム事業を中核とするエンタテインメントコンテンツ事業、(3)ホテルやゴルフ、施設事業等を展開するリゾート事業、の3事業グループに再編。セガにおける構造改革を速やかに実行するために、新たな体制として同社取締役である里見治紀氏が新たに代表取締役副社長(構造改革担当)に11月1日より就任することが明らかにされている。