コーエーテクモホールディングスが2015年3月期第2四半期決算説明会を開催、過去最高の上半期業績を達成

コーエーテクモホールディングスは、2014年10月28日、東京・東証アローズにて第2四半期の決算説明会を開催し、2015年3月期第2四半期時点での決算概要や経営方針、そして今後の事業展開などを説明した。

●4期連続となる増収増益を達成、経営統合以来最高の業績に

コーエーテクモホールディングスは、2014年10月28日、東京・東証アローズにて第2四半期の決算説明会を開催し、2015年3月期第2四半期時点での決算概要や経営方針、そして今後の事業展開などを説明した。


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 説明会には、コーエーテクモホールディングス代表取締役社長・襟川陽一氏と、同社専務執行役員CFO・浅野健二郎氏が登壇。まずは浅野氏から、2015年3月期第2四半期の決算概要と計画概要が説明された。ここでは、ゲーム関連事業に関連するトピックスをお届けする。


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▲襟川陽一氏(左)、浅野健二郎氏(右)

■ゲームソフト事業ではDLCの売上が利益に貢献
 2015年3月期第2四半期の売上高は161億1000万円(前年比6億5100万円増/+4.2%)、営業利益は32億9300万円(前年比16億4300万円増/+99.6%)、経常利益は61億6600万円(前年比23億2100万円増/+60.4%)、当期純利益は42億500万円(前年比18億2300万円増/+76.5%)となり、4期連続の増収増益を計上。これにより、過去最高の上半期業績を達成する形となった。これは、ゲームソフト事業を始めとする業績が伸長したことやコストマネジメント効果による収益性の向上などによるもの。続いて、事業別の内訳が説明された。


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<2015年3月期第2四半期 事業別売上高>
◆ゲームソフト事業部門:98億7300万円(営業利益:23億5500万円)
◆オンライン・モバイル事業部門:32億3900万円(営業利益:5億9600万円)
◆メディア・ライツ事業:11億8300万円(営業利益:1億5900万円)
◆SP(スロット&パチンコ)事業:11億6300万円(営業利益:3億9300万円)
◆アミューズメント施設運営事業:8億3800万円(営業利益:2400万円)
◆その他事業:3億700万円(営業利益:△2100万円)


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◆ゲームソフト事業部門
 こちらでは、『ゼルダ無双』がワールドワイドで好調なセールスを記録しているほか、新規IPの続編である『討鬼伝 極』も順調。そのほか映画、小説、マンガなど大型メディアミックスを同時展開した『零 ~濡鴉ノ巫女~』などがリリースされた結果、営業利益が前年(12億4300万円)を大きく上回る結果に。スマートフォンアプリを含む新旧タイトルが好調に推移したほか、とくに利益率の高いダウンロードコンテンツの売上が向上し、利益に貢献したという。

◆オンライン・モバイル事業部門
 オンライン・モバイル事業は引き続き堅調。『100万人のWinning Post』を始めとした『100万人』シリーズが業績をけん引したほか、Mobageアプリとして『大航海時代V』スマートフォン版のサービスを開始するなど、積極的なマルチプラットフォーム展開が堅調な業績につながった。海外では『のぶニャがの野望』など各タイトルが計画を上回り推移。今後も拡大するアジア市場において、すでに展開中の中国・韓国・台湾に加えて東南アジア市場にも注力する方針だ。

◆メディア・ライツ事業部門
 本部門では、“ネオロマンス”シリーズおよび『金色のコルダ』のイベントを開催し、盛況を博した。アニメ化、コミカライズなどメディアミックス展開の結果、ライツ事業の売上は好調。他社コンテンツのライセンス取得など、女性向けIPを活用して積極的な事業推進を行っている。またIP展開やコスト管理の徹底により、第2四半期連結累計期間としては売上・利益ともに過去最高を更新している。

◆アミューズメント施設運営事業部門
 こちらは消費税率引き上げの影響を受け、既存店の売上は軟調に推移。これを受けて同社はさらなる業務効率化に努め、グループIPを活用した新規ビジネスにも注力するという。

 地域別の売上高では、国内が126億100万円と、前年比1億8000万円の減益となったものの、海外で35億900万円(前年比8億3100万円の増益)の売上高を記録し、合計で前年比6億5100万円の増益。ゲームソフト販売本数では、合計の本数における国内率が41.5%、海外率が58.5%と、海外での好調をうかがわせる数字が提示された。


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▲地域別の売上高、販売本数を含む計画概要も説明された。

■IPを軸とした展開で成長性と収益性の実現を目指す
 続いて、襟川陽一氏より経営方針と今後の事業展開の展望が語られた。上半期において4期連続での増収増益、昨年度に引き続き過去最強の業績を達成したことについて、襟川氏はコラボレーションの推進やマルチプラットフォーム展開が成功し、『ゼルダ無双』やPS4向けの『無双』シリーズが好調だったと解説。さらに主力ソーシャルゲームやダウンロードコンテンツなどが順調に伸長しているとし、これを受けて襟川氏は「好調な上半期の流れを止めることなく、年末年始にかけてリリース予定の新作や新規スマートフォンゲームを成功させ、さらなる売上利益の積み上げをはかります」と展望を述べた。

 今期の経営方針は、これまでにも明かされていた通り“さらなるIPの創造と展開”。プラットフォーム展開、コラボレーション展開、ジャンル展開、タイアップ展開と、多方面にIPを展開し、IPを軸とした総合的な発展により、成長性と収益性の実現を目指すという。


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 また、10月よりガストがコーエーテクモゲームスと合併したことを受け、襟川氏は「技術共有やメディアミックス展開などのシナジー効果を発揮してきた。合併により、コーエー、テクモ、ガストという3ブランドの協業を推進し、シナジー強化にも取り組む」としたうえで、「ガストブランドは今後も主力ブランドのひとつ。もちろんガストIPシリーズの継続はもちろん、新たなIPの創造にも取り組む。今後の展開にご期待ください」と語った。


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 さらに来年2015年は『三國志』シリーズの30周年に伴い、記念事業がスタートする予定。上半期には『信長の野望』シリーズが30周年を迎え、イベントなどでさまざまな展開が行われた。これに対して襟川氏は「改めて『信長の野望』IPの持つ力を実感した。『三國志』も『信長の野望』に並びIPとして多くのお客様に支えられ、シリーズは12作品となった。今期から記念事業としてさまざまな取り組みを行っていく。従来からのファンの方々、しばらく遠ざかっている方々、これを機会に新たにファンになっていただける方々、すべての皆さまに楽しんでいただける施策を準備している」と多彩なアニバーサリー展開うかがわせた。


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 続いて襟川氏は、長期的な成長性と収益性の実現に向けての方針をスライドで図解。IPの創造と展開で将来に向けての事業拡大をはかりながら、有力IPによるナンバリングで収益をコントロールするという重層的なIP展開――つまり、創造からナンバリングへ、創造から展開へ、さらにナンバリングから展開へという、好循環を生み出すことで持続的な成長をはかる考えだ。


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