対戦モードでは、荊を使った蘇生などに大きな変化が!

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアから発売中のプレイステーション Vita用ソフト『フリーダムウォーズ』。先日お伝えした通り、2014年10月16日(正午ごろ)に本作の大型アップデート第2弾となる“Ver1.20”が配信される。その配信に先駆けて、大型アップデート第2弾の最大の要素である“PvP”(対戦モード)をプレイさせていただく機会を得た。実際にプレイをしてみると、“PvP”(以下、対戦モード)用にアレンジされた部分も多くあり、予想以上に熱中してしまった。今回、そんな先行プレイでわかった事実をリポートさせていただく。


 対戦モードは、咎人(プレイヤー)4人&アクセサリ4人の8キャラクターを1チームとし、2チームの合計16キャラクターが入り乱れるものになっている。インターネットプレイ(インフラストラクチャーモード)でのみプレイ可能で、全国からプレイヤーが集まるものの、もし人数が揃わなかった場合は、CPU(コンピューター)が操作する咎人が追加され、必ず8キャラクターずつの対戦になるようになっている。

『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_01
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_02
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_03

 対戦モード用のボランティアには、“継戦力”をゼロにするか、もしくはどれだけ敵キャラクターを倒したか、その数を競う“敵軍排除”や、市民(シヴィリアン)を3人奪還するか、奪還した数を競う“市民探索”のふたつのルールと、複数のマップが存在する。どのルールでプレイするかはランダムで決まるようになっているため、プレイヤーの任意では選べない。ちなみに、マップには対戦モード用の新規マップがひとつ用意されているほか、本編に登場したマップも、バリケードの位置などが大きく変わっており、これまでとは異なる戦略が求められる。新たに追加される新マップは、2チームの中央に大きな塔がある“大規模プラント内部”というもので、“市民探索”の場合は中央の塔にいる市民を奪い合うため、必然的に混戦になることが予想される。というか、実際にプレイしたときも、中央の塔に咎人&アクセサリが入り乱れ、かなりの乱戦になっていた。

『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_04
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_05

 対戦モード用に、本編とは異なる仕様も採り入れられている。大きく異なるのが、荊(イバラ)による蘇生だ。本編では、体力がなくなって倒れている仲間やアクセサリに荊を撃ち込むか、近づいて○ボタンを押すことで瞬時に蘇生させられたが、対戦モードでは丸いゲージ(ドラッグダウンや溶断のゲージと同じもの)が表示され、蘇生まで若干の時間がかかるようになっている。体感のため、正確ではないが、1秒強といったところか。この蘇生に時間がかかる仕様によって、蘇生しているあいだに敵に狙われる危険性はもちろん、敵側が蘇生しようとしているところを急いで倒しに向かったり、敵に見つからない位置から荊を撃ち込んで蘇生しようとしたりと、いろいろな工夫、戦略も生まれそうだ。プレイをしているうえでは、この蘇生するあいだに「まだか、まだか」と焦燥感が煽られ、無事に蘇生できたときも、一瞬の解放感が味わえるなど、より白熱するようになっている。ちなみに、この蘇生も含め、全体的に荊ゲージの消費量が上がっていた。荊を無闇に使っていると、荊ゲージがゼロ……ということも起こりやすく、本編よりセーブしながら使うか、荊ゲージ回復アイテムを重宝するようになるのかもしれない。

 また、荊を第2段階までチャージすると、その荊質によって体力を回復する荊の柱や、敵の弾や侵入を防ぐ防壁荊などを発現できるが、そういった荊のオブジェクト発現を防ぐ、ジャミング効果を持つブースターなども追加されていた。こういったジャマー系の新ブースターはほかにもあるようで、攻撃力ダウン、荊の一定時間使用不能といったジャマーなどもある様子。今回のプレイでは、ブースターの部分はあまりチェックできなかったが、対戦用のカスタマイズは奥が深そうだ。

『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_06
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_07
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_08
『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_09

 本編と対戦モードで異なる部分はこれくらいにして、純粋にプレイした感想を。正直、プレイする前は、“本編のボランティアにある咎人どうしの戦いが、対人戦になったもの”くらいの印象だった、だが、上記の変更などにより、実際にプレイをしてみると、予想以上に熱い! 本編でアブダクターや敵咎人に対して行った戦術とはまったく異なるものが要求されるため、プレイをしながら敵の戦術を読み解くように頭を使うのがおもしろかった。とくに、“市民探索”は、敵アブダクターに追いかけられるときとは違う焦りがあるだけでなく、動きにフェイクを取り入れたりと、読み合いが求められる。また、記者が本編ではさほど使わなかったスナイパーライフルなどの武器も、対人戦では隠れながら撃つ快感が増していたりと、本編に対戦モード用の武器強化をする楽しさも生まれそうだ。ちなみに、記者がプレイしたときは、本作の担当広報の方が、高いところからスラスターボードを使って移動をしていた。もしかしたら、スラスターボードの真価は対戦モードで発揮されるのかも!? 先日、吉澤プロデューサーのブログで、咎人とアクセサリの衣装、身体を記録するマイセットの追加も発表されたが(記事は→コチラ)、同じチームで衣装やデカールを揃えるのもおもしろそうだ。

 ちなみに、この対戦モードの概要をまとめた紹介動画も公開されているので、そちらも合わせてチェックすると、わかりやすいはずだ。

フリーダムウォーズ ver1.20 PvP(対戦モード)紹介ビデオ

 ざっと、本編と対戦モードで大きく仕様が異なる部分を書いてきたが、おそらく細かい部分も含め、まだまだ違いはあるはず。すでに本編をクリアーし、本作から離れてしまったユーザーも多いだろう。だが、一度でもいいので、この対戦モードをプレイしてほしい。何より、この対戦モードをプレイすると、“本作の開発スタッフが、『フリーダムウォーズ』でやりたかったこと”が感じられる気がするのだ。大型アップデート第2弾には、この対戦モードだけでなく、ほかにも多くの要素がある(詳細は→コチラ)。これらの要素を堪能し、再びみんなで“レッツ貢献!”したい!

『フリーダムウォーズ』、“PvP”(対戦モード)は予想以上の熱さ! 仕様の違いなど、先行体験で判明した事実をリポート!_10
▲ファミ通.comでは、“フリーダムウォーズ ファミ通PT広報部”を開設中。本作の最新情報や、スピンオフノベライズを連載中です!(画像をクリックすると、特設サイトへ移動します)

フリーダムウォーズ
メーカー ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア
対応機種 PSVPlayStation Vita
発売日 2014年6月26日
価格 5800円 [税抜]/6264円 [税込(8%)]
ジャンル アクション / マルチ