『シュタインズ・ゲート』と縁の深いIBMがキセキのコラボレーション

 角川書店は、日本IBMおよび、MAGES.原作の人気アニメ『シュタインズ・ゲート』とコラボレーションし、IBMの“コグニティブ・コンピューティング”が実現する未来をアニメの世界観で表現するオリジナル作品4本を、Mugendai特設ページで公開開始。以下、リリースより抜粋。

■シュタインズ・ゲート 聡明叡智のコグニティブ・コンピューティング #1 クッキング編

 『シュタインズ・ゲート』は、2009年に発売されて大ヒットを記録し、アニメ・映画・小説など数多くのメディアミックス作品も生んだ科学アドベンチャーシリーズの第2弾作品です。同作品は、小さな発明サークル“未来ガジェット研究所”のリーダーである“中二病”の岡部倫太郎が、偶然に発見してしまったタイムトラベルの方法を駆使して、仲間の死など迫り来る危機を回避するべく何度も過去改変に挑むという空想科学物語。過去を変えることで生じるパラレルワールドを世界線と表現。偶然送ってしまった過去へのメールを“IBN5100”を駆使して削除すれば理想の世界線に到達できるとされました。

 ストーリーが進む上で重要な役割を果たすアイテムが、1975年に発売されたIBMのポータブル・コンピューター“IBM5100”をモデルにした“IBN5100”です。『シュタインズ・ゲート』は、2000年に米国の大手電子掲示板に現れ、“2036年から来たタイムトラベラー”と名乗ったジョン・タイターという人物の話をモチーフとして取り入れています。ジョン・タイターはタイムトラベルの目的として「1975年に遡って、IBM5100を手に入れること」と語っており、『シュタインズ・ゲート』では“IBN5100”でしか動かないプログラムを解析するために主人公たちが“IBN5100”を探し求めます。

 『シュタインズ・ゲート』の作者である株式会社MAGES.代表取締役社長・志倉千代丸氏は、科学やコンピューターに造詣が深く、“IBM5100”を『シュタインズ・ゲート』で取り上げたことから日本IBMの関係者との面談の機会を通じて
IBMが研究するテクノロジーに強い関心を持ちました。今回のコラボレーションでは、IBMが研究を進めている次世代コンピューティング“コグニティブ・コンピューティング”を軸に4つのアニメーション作品を新たに制作しました。

 コグニティブ・コンピューティングは、人間と機械が自然言語で対話をすることで機械が学習し、人間がより的確に判断をできるように支援をするという次世代のコンピューティングです。米国の人気クイズ番組で歴代チャンピオン2名よりも多く賞金を獲得した“IBM Watson”を中心に、コグニティブ・コンピューティングは学術研究や医療、製薬などの産業分野における活用が進んでいます。

 今回のコラボレーションによる4つのオリジナル作品は下記のようなテーマに基づいて、コグニティブ・コンピューティングがもたらす未来の生活を表現しています。

■シリーズタイトル:聡明叡智のコグニティブ・コンピューティング

1. キッチン編:未来のキッチンはあなたの創造力を刺激する
2. ナビゲーション編:未来のナビゲーションはあなたの要望や意図を理解してくれる
3. ファッション編:未来のお店はあなたの欲しい物があなた自身より分かる存在になる
4.会議編:未来の会議はコンピューターが、議論が円滑に進むようサポートしてくれる

 今回のコラボレーション企画において、角川書店はアニメ『シュタインズ・ゲート』制作委員会の幹事として、制作を推進しました。日本IBMは、コグニティブ・コンピューティングに関する情報を提供し、シナリオの制作に協力しました。

 今後、4本のオリジナル作品は英語字幕を付きのバージョンを配信する予定です。

【動画配信】アニメ『シュタインズ・ゲート』がIBMとコラボして新作ミニアニメを公開_02
【動画配信】アニメ『シュタインズ・ゲート』がIBMとコラボして新作ミニアニメを公開_01