この動き、まさにクモ! クモ気分で糸をピュー!
古今東西のインディーゲームを主観バリバリで紹介していくコーナー“とっておきインディー”がスタート。第1回となる今回は、クモ気分で遊べるiOS/Android対応アプリ『Spider: The Secret of Bryce Manor』をインプレッション。
今週から始まりましたこのコーナー。「おもしろければなんだって!」をモットーに、独立系デベロッパーが制作する、いわゆるインディーゲームを紹介していきます。チョイスの基準は前述のとおり。タイトルの新旧は関係なし。プラットフォームもデバイスも、国内産か海外産かも気にせずに、「これ、いいじゃん!」と感じたゲームを取り扱っていきます。このコーナーが、まだ知らぬおもしろゲームとの出会いの場になってくれたらうれしいなー。
というわけで、今回紹介するゲームはiOS、Android 対応アプリ『Spider: The Secret of Bryce Manor』。ステージクリアー型のアクションで、主役は1匹のクモ。古びた洋館を舞台にクモを操り、糸を張り巡らせて一定数の虫を捕食すると、ポータルが開いてステージクリアー。設定もルールもいたってシンプル。操作方法も明快で、画面をタップした方向にクモがサササササッと動き、クモをフリックするとピョーンとジャンプ。タップ&フリックで糸を吐き出し、空間を糸で囲むと、いわゆるクモの巣が完成。ここに首尾よくほかの虫が飛び込んだらガブリと捕食。基本はこのくり返し。じつは壮大なドラマが待っているとか、クモのアクションが数十種類もあるとか、クモが大きくなったり小さくなったりするとか、そんなギミックはありません。
さて、何がおもしろいのか。最大の魅力は、じつにクモっぽいその動き。皆さんも一度は見たことがあるであろう、障害物をもろともしないクモの不思議なスピード感と、一瞬のうちに視界から消えるジャンプ力。そう、このゲームのクモの動きは、ちょっとビックリするほどあれを再現しているんです。そもそもクモが主役のゲームなんてレアですが、触った瞬間「あ、これはクモだ!」と感じたゲームは初めて。いきなり驚きがあり、小気味いいアクションに引っ張られて数ステージ遊ぶころにはルールが把握できていて、そのままスルスル先に進んでしまう。操作にイラッとすることもあるけど、まあ、許容範囲。細かいことは気にせずに、クモ気分で雰囲気ある洋館を探索するのが楽しい。日本語ローカライズはされていないけど、問題なく遊べました。クモが苦手な方にはオススメしにくいほどのクモゲームです。
僕がこのゲームを知ったのはつい先日のこと。たまたま教えてもらったゲームがコレで、2009年リリースだったけど、おもしろかったので紹介しました。こんなゆるさで、次号からもインディーゲームを幅広く取り扱います。
舞台は古びた洋館 主人公は1匹のクモ
ステージのいたるところに、クモの巣を張る!
《クモ気分を満喫できるゲームの流れ》
ゲームスタート。まずは画面をピンチインしてステージの全体像を確認すべし。とくに、虫の居場所と行動パターンは忘れずにチェック。確認したら行動開始!
虫を発見したら行動パターンをチェックし、糸を張る場所を決める。虫は羽虫、蚊、蛾、蜂など複数の種類が存在。一度に多数の虫を捕まえられる場所を見つけたい。
ここ、と決めたらクモの糸! 多角形に隙間なく囲めば、立派なクモの巣が完成。首尾よく虫が引っかかったらすかさず近寄り、パクリと捕食。いただきまーす!
つぎのステージに進むための条件は、ステージごとに異なるが、プレイヤーには開示されない。効率よくクモの巣を張りながら、とにかく捕食を続けるべし。
ステージをくまなく探索していると、思わぬ場所から隠しエリアに入れることも。中にはやっぱり虫がいるので、漏れなく捕食。ゲーム的な仕掛けもふんだんです。
捕食を続けていると、ステージのどこかに青いポータルが出現。ここに飛び込むとつぎのステージへ。各ステージのプレイ時間は数分程度。気軽に遊べます。
このゲーム、芸が細かい! こんなところにもご注目
効率よく糸を張ろう
この雰囲気がいい
虫ごとの特徴も!
Spider: The Secret of Bryce Manor -- OFFICIAL TRAILER
Spider: The Secret of Bryce Manor
メーカー | Tiger Style Games |
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対応機種 | iOSiPhone/iPod touch / AndroidAndroid |
発売日 | 配信中 |
価格 | iOS版 200円[税込]/Android版 197円[税込] |
ジャンル | アクション |