中村繪里子さんの徳島アニメ大使の仕事は、全身タイツですだちくん！？　『虹色ミラクル』の秘話も飛び出した『アイドルマスター』トークイベントリポート【マチ★アソビ vol.13】

今回のイベントは後夜祭＆打ち上げ！

　2014年10月11日から12日の2日間にかけて、徳島県にて開催されるイベント“マチ★アソビ vol.13”。『アイドルマスター』のイベント“アイドルマスター トークイベント -M@CHIASOPIECE!!-”は、台風19号の影響を受けて、眉山山頂から会場を移し、徳島市民文化センターで開催された。

　今回のイベントは、前日のニュータイプアニメアワードの発表（リポートを記事は→コチラに加え、劇場版『アイドルマスター 輝きの向こう側へ！』のBlu-ray＆DVD発売、9thライブツアーが終わった後ということで、後夜祭＆徳島での打ち上げパーティーとして行うものだという。打ち上げと言えば……ということで、午前中のイベントながらステージにはシャンパンが登場。口をつけるだけでいいという話だったが、出されたものを飲まないともったいないと、キャスト陣はシャンパンで、会場に集ったプロデューサー陣はみんなが持っていた光るグラス（サイリューム）を使い、会場全体で乾杯を行った。

　最初のコーナーは、マチ★アソビvol.13の開会式を受けて、急遽用意したもので、その名も緊急特別企画“繪里子よ大志（大使）を抱け！　任され眉山でこれから”（『乙女よ大志を抱け！』のメロディーで）。ちなみに、このコーナー名は、作詞を務めるyura氏のツイート（下を参照）から引用したんだとか。

　このコーナーでは、徳島アニメ大使に任命された中村さんが、徳島、マチ★アソビに対して、何をすべきかを考えるコーナーで、中村さんは自分がやりたいこと、浅倉さんと下田さんは中村さんにしてほしいことをスケッチブックに書いていくというもの。

　浅倉さんはすだちくんのイラストを描き、中村さんにすだちくんになって、街を練り歩いてほしいという。と言っても、きぐるみの中に入るのではなく、緑の全身タイツを着て顔を出すというもの。そして、下田さんが出したのは“阿波踊りで徳島一周”。すると、いつの間にか浅倉さんの案と下田さんの案がひとつにまとめられるのではないかという話題に。結果、“すだちくんになり切って、阿波踊りで徳島一周”というコラボレーションで話がまとまっていた。

　中村さん本人は、スケッチブック3枚に渡るほど、いろいろな案を提出。その中には、マチ★アソビの名物である“橋の下美術館”を川を泳いで見られるようにしたいという案があり、そのために川の水質を変えるという、規模の大きな話にまで発展することに。また、新たなブランドとして、“新すだち”を作ろうという話からは、浅倉さんの提案で、“アイマすだち”という名前が出ると、会場からは大きな拍手が起こり、満場一致のような雰囲気が出ていた。本当に実現していただきたい！

　続いてのコーナーは、“みんなのWE ARE M@STERPIECE!!”。これは、Twitterで募集した質問に答えていくというもの。下田さんは“9thライブツアーの『YOU往MY進』で、タオルを回す演出はどうやって生まれたんですか？”という質問に回答。東京のソロコーナーで歌う曲数が多かったことから何を歌うか迷った末、真美の『ジェミー』だけでなく、亜美の『YOU往MY進』を選びたかったとのことだが、以前の6周年ツアーで歌ったときは、収録したものに対して掛け合いのように歌ったため、今回はひとりで全パートを歌おうと決意。だが、ひとりで全部歌うには振り付けが変わるからどうしようかと考えていたときに、ふとタオルで汗を拭いた瞬間に、思いついたそうだ。

　浅倉さんは“9周年のライブで心掛けていたことは？”という質問。純粋に楽しみたいと思っていたとのことで、本人いわく、泣き虫なので、感動して泣く姿よりは、楽しんでいることを伝えるために笑顔にしたり、がんばっている表情を見せたいと思っていたとのこと……だが、9thツアー東京公演の『約束』で思わず泣いてしまったようだ（記事は→コチラ）。ちなみに、9周年ライブでは『Kosmos,Cosmos』を歌うといった挑戦があったが、たとえば歌う前に曲名を言ってイントロが流れたときに、会場がどよめくとうれしいといった感想もあった。

　中村さんへの質問は“コメントはどうやって考えているのか？”というもの。中村さんは、自分でもわからないそうで、ソロパートでひとりでしゃべっていたとしても、客席にいるプロデューサー陣がいるから、ひとりじゃないと思うと、言葉がつむがれていくと感じるとのこと。ちなみに、中村さんは、以前「中村にアイマス愛を感じられない」と言われることがあったそうだ。その原因を、中村さんは知識量だと分析。どうやったら『アイマス』への想いが伝わるかを考えた結果、それまで知らずに行っていた誰かのマネをして『アイマス』に向き合うのではなく、劇場版のときのようにたくさんの人に力をもらって、それをつないでいくのが、自分なりの『アイマス』への関わりかただと、9thライブツアーで気付いたのだそうだ。

最後の質問は、“『虹色ミラクル』のふりつけで見てほしいところ”。中村さん、浅倉さん、下田さんで回答はそれぞれ。なかでも、中村さんが一列に並んで斜め45度に右手、左手とポーズを決めるところは、演出家の方から、“斜めからカメラワークで一列揃って虹を見せてほしい”という言葉あったことを明かしていた。

　その質問を受けて、最後のライブパートで披露するのは、もちろん『虹色ミラクル』！　3人による『虹色ミラクル』から、イベントの締めとして、それぞれのコメント……ではなく、打ち上げということで、『アイドルマスター』のライブ終了後に、プロデューサー陣のあいだで行われる、一本締めでも、三本締めでもなく、アイマス締め（中村さん談）という、“アイマス最高！”コールで、ステージは幕を閉じた。

高橋祐馬宣伝プロデューサーが魅せた、『アイマス』ピアノリサイタル

　上記のイベントの開始前には、別の『アイドルマスター』イベントが開催されていた。それは、アニメ『アイドルマスター』シリーズの宣伝プロデューサーであり、各種イベントのMCを務めることで人気を博している、アニプレックスの高橋祐馬氏による、『アイドルマスター』ピアノリサイタル。高橋祐馬氏がピアノで『アイドルマスター』の楽曲を演奏するという。そんなイベントを開催するのだから高橋祐馬氏は、ピアノ歴が長いのだろうと思いきや、高橋祐馬氏のピアノ歴は0秒。まったくなかったのだという。そんな中、高橋祐馬氏は、電子ピアノの前に座り、1曲目に『お願い！シンデレラ』を、2曲目に『M@STERPIECE』を披露。演奏直前の緊張感漂う空気に、「がんばれー」の声援が響いたり、サビの部分でプロデューサー陣から手拍子やコールが飛んだりと、たどたどしい腕前ながら、非常に温かさを感じるイベントとなっていた。