『FFヴェルサスXIII』からの要素もしっかり継承

スクウェア・エニックスのさまざまな情報を発信するオンライン・ストリーミング・チャンネル“SQUARE ENIX Presents JAPAN”。本日20時からは、“FF零式HD緊急トークショウ ロング版”が放送された。これは、東京ゲームショウ 2014のステージイベント(→こちら)では、説明しきれなかった情報を紹介するというもの。

 本放送に登場したのは、東京ゲームショウのステージにも登壇した、田畑ディレクター(左)と進行・質問役を務めたマーケティング部の大藤昭夫氏。

 まずは『ファイナルファンタジー零式 HD』から。東京ゲームショウでお披露目された実機プレイの続きの映像を公開。「すでに、東京ゲームショウのフィードバックを参考に、調整に入っています」(田畑氏)。続いて、2015年1月15日発売予定の『ファイナルファンタジーアギト プラス』パッケージ版の封入特典の装備デザインが紹介された。

『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_01
『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_02

 そして、今回の放送でたっぷり時間が取られたのは『ファイナルファンタジーXV』について。東京ゲームショウ 2014に合わせて公開された情報により、さまざまな憶測が流れ、物議を醸している本作だが、それらについて田畑氏が一問一答という形で回答した。設問は「押しっぱ問題を詳細に教えてよ」といった、フランクなもので、田畑氏もざっくばらんに回答。以下、おもな回答を紹介する。

『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_03
『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_04

・防御ボタンを押していると敵の攻撃を自動でガードや回避をする

・ただし無制限ではなく、MPを消費していくので無限にはできない。また、避けられない攻撃もある

・攻撃を受け流すシステムやテクニカルなガード方法もある

・攻撃ボタンを長押していると基本のコンボが出る。攻撃と方向キー(アナログスティック?)の組み合わせによって異なるアクションが出る

・ガードから、あるタイミングで攻撃に転じると、攻撃内容が変わったりする

・入力のタイミングと方向、味方との位置関係、装備によってアクションが変化していく

・操作キャラの切り換えはできない。『FFXV』のシステムである“攻撃・防御・連携”を意識したアクティブクロスバトル(AXB)を突き詰めた結果、切り換えがあるとその実現が難しかった

・ジャンプやフリーランはある

・特定の敵キャラに対して専用のフリーラン攻撃がある

・コンボに使う武器や反撃に使う武器、連携に使う武器など、行動に応じて使う武器をセットしておく。シチュエーションと装備をセットにしておく

・武器に技が付いていて、メイン武器に設定した武器の技は任意で発動できる。基本のアクションとは別に、アサルトボタンを押すと技が出る仕組み

・アクションRPGという構想はそのまま。ナンバリングの『FF』なので、誰でも楽しめるよう間口は広げつつ、おもしろさに深みをもたせている。ダンジョンの敵は超強力。コアゲーマーの方が楽しめる

・体験版の意見のフィードバックはある

・剣を展開させてるバリア(剣がクルクルするバリア)は残っている。周囲に剣を展開させている状態だと、移動はショートワープ(=シフト)になり、攻撃時に展開させている剣が追撃を行う。剣の展開は無制限に使えるわけではない

『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_06
『FFXV』の「押しっぱ問題」、「もうアクションRPGじゃないの?」そんな疑問に田畑ディレクターが回答!【動画あり】_07
▲本日の放送のために用意された最新映像も公開。今回は、“剣がクルクルするバリア”の使用シーン。

・連携は連鎖・発展する。単発ではなく継続する連携を目指している

・連携はオートと任意がある。オートもどのキャラと発動させるかはプレイヤーが狙える

・受け流し=パリィからの連携がある。鉄巨人の剣を受け流して反撃する昨年のE3のPVで見せていたもの。ボタン押しっぱなしでは出せない。タイミングが重要。失敗するとダメージを食らう

 番組の最後には、『FFXV』のコラ画像がネットで話題となっていることを受けて、「おもしろいので、ちゃんとしたものを用意したほうがいいという話になって」(田畑氏)、なんと公式のコラ素材が配布! 

 東京ゲームショウのステージでも言及されていたが、現在、『FFXV』の開発は“エボニー”と呼ばれていたテスト環境から、製品版の開発環境となるゲームエンジン“Luminous Studio”に移行中とのことで、まだ実装されていない要素も多数あるという。「2013年のE3トレーラー映像と同じように戦えます」(田畑氏)。さらに田畑ディレクターは、『FF ヴェルサスXIII』にあった構想はできるだけ引き継ぎつつ、変更する要素に関しては、それに代わる、それ以上のものを用意する、と意気込みを語った。

 『FFXV』の放送は今後も定期的に行っていくということ。今後の放送も楽しみにしたい。という、原稿を書いている最中にアーカイブとして今回の映像が公開。詳しくは下の放送をチェックしよう!