米マイクロソフト、サティア・ナデラ氏もCEO就任後初来日
日本マイクロソフトは本日2014年10月1日、都内で開催した“New Office Press Briefing”にて、日本市場に特化した個人向けの新しいOffice、“Office Premium”と“Office 365 Solo”を10月17日より発売することを明らかにした。
会見の冒頭、マイクロソフトコーポレーションのCEO（最高経営責任者）であるサティア・ナデラ氏が登壇。
「アメリカ以外で、マイクロソフトが展開した最初の国が日本でした。何度も来日していますが、今回初めてCEOとして来日することができました。今日は、デジタルライフ、デジタルワークに関わる発表がいろいろとあります。まさにOfficeはそれらを代表していて、日本からの学習効果を世界各地に展開することを目指しています。現在のマイクロソフトの中核となる考えかたというのは、“モバイル・ファースト、クラウド・ファースト”になります。モバイルの体験を提供するためにはクラウドが必須だし、クラウドがあってもエンドポイントがなければ意味がありません。“モバイル・ファースト、クラウド・ファースト”の世界においてマイクロソフトが何に貢献できるか。中核となる属性は、生産性向上とプラットフォームです。あらゆる個人や組織に対して、より多くのことが達成できるようにしました。Windowsの価値、Officeの価値をひとつのパッケージにまとめて、これからもOfficeプレミアムを通じてそうした努力を続けていきます」とコメントした。
代表執行役 社長 樋口泰行氏
「日本では、PCを使っているほぼ100％の方に使われている」（樋口社長）というOfficeだが、出荷されるPCのじつに94.1％にプリインストールされており、世界的に見ても高いパーセンテージを占めているという。そこで発表されたのが“Office Premium プラス Office 365 サービス”と“Office 365 Solo”。
“Office Premium プラス Office 365 サービス”は、最新版OfficeデスクトップアプリケーションをPCおよびSuface Pro 3にプリインストールし、永続的に無償で最新版Officeにアップデート可能で、1年間有効の“Office 365 サービス”もついている。“Office 365 サービス”は、OneDrive・1テラバイト使用、マルチデバイス（iPhone、Android、iPad）でのOffice製品利用、Skypeでの月間60分無料通話、無償サポートの提供という、4つのサービスを1年間利用できるというもの。2年目以降は、有料でサービスを継続利用することもできる。
“Office 365 Solo”は、前述の“Office 365 サービス”を1年間利用できるサブスクリプションサービス（期間限定で利用できるサービス）。こちらも契約期間中は無償で最新版のOfficeにアップデートすることが可能だ。
この発表に合わせ、Surface Pro 3（一般向け）も、Office Premium搭載モデルへと切り替えられる。Core i5/i7モデルの価格は据え置きで、新たにCore i3モデルが追加される。この新しいSurface Pro 3は、全国の量販店およびMicrosoft Storeにて、10月2日（木）0時より予約を開始し、10月17日（金）より販売がスタートされる。
発表会では、年内にOffice for iPadのデモンストレーションも行われた。WordやExcel、PowerPointが互換性を気にすることなく使用でき、タッチ機能に応じたユーザーインターフェースに改良されている。
最後に再びナデラ氏が登壇し、つぎのようにコメントし発表会を締めくくった。
「私たちにとって、進歩とは何を意味しているのか。“モバイル・ファースト、クラウド・ファースト”において、我々のアプリがいろいろなデバイスで使えることがわかっていただけたと思います。日本ではOfficeは幅広く使われていますが、自宅でも使ってもらえるように、一段高いレベルの製品になるようにしています。CEOとして初めて日本に来ましたが、今回のOfficeの発表は、現在のマイクロソフトをいちばんいい形で表現していると思います。Officeがより広がっていくことを期待しています」（サティア・ナデラ氏）
