正式な発表は10月に
会場には、6月にリリースされた同社のハイエンドモデルであるLCD-M4K281XBなどとともに、新しいディスプレイ2種の実機を正式発表前に展示した。
ギガクリア・エンジンIIは三菱電機からの技術供与により搭載。低解像度の映像であっても拡大して、ぼやけ成分を推定して補正を加える機能や、ちらつきが発生しやすい箇所を自動で検知し、超解像処理を部分的に抑えることでより自然にくっきりとした解像感を得られる機能など、動画処理にすぐれた仕組みを多数搭載。三菱電機のPC用液晶ディスプレイはすでに生産を終えているだけに、往時のファンはぜひ注目しておきたいクオリティーだ。
参考展示であったために、23.8インチモデル、27インチモデルともども品番や名称はなかったが、どちらも上下左右の視野角が178度というAH-IPSによるフルHDの解像度を有しており、AV系ではHDMI、MHL(モバイル・ハイデフニション・リンク)/HDMI、D端子、PC系ではDVD-I、D-subなど多彩な入力端子を兼ね備えていた。これ1台でPCからコンソール機までをまかなわせる意図なのだろう。MHLによって、スマートフォン内のデータの出力が可能なのも注目点だ。
正式な発表は10月、市場には11月に出荷されるだろうというこれらのモデルは、同社年末商戦の軸になることが予想される。ゲームプレイを中心にモニターを活用しているなら、注目しておくといいだろう。