“Oculus Rift(オキュラスリフト)”も受賞!

 既報の通り、2014年9月18日から9月21日まで、千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ 2014のメインステージにて、“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式が行われた。この部門は、東京ゲームショウ 2014会場内において、対象作品基準を満たす作品に対する来場者投票を実施。今後が期待される作品として高い評価を得た作品を、受賞作として選出するというもの。この記事では、改めて受賞作品と、加えて受賞コメントをご紹介。

“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_01
▲司会は鷲崎健さんと前田美咲さん。
“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_11
“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_13
▲トロフィーの授与は、週刊ファミ通の林克彦編集長と、電撃PlayStationの西岡美道編集長が行った。

(1)『英雄伝説 閃の軌跡II(センノキセキII)
日本ファルコム

受賞コメント
 昨年も『閃の軌跡』が、フューチャー部門で賞をいただき、2年連続で受賞という形になりました。非常にうれしく思っています。『英雄伝説 閃の軌跡II(センノキセキII)』は、シリーズ10周年記念作品として製作されたもので、シリーズの集大成とも言える作品となっております。前作での謎も、今作ではどんどん解き明かされていきます。新システムもいろいろ出てきますので、楽しく、快適にプレイしていただけると思います。発売日は今月25日で、もうすぐですので、東京ゲームショウで興味を持たれた方は、ぜひ購入してみてください。

“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_14

(2)『The Order: 1886(オーダー: 1886)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア

受賞コメント
 素晴らしい賞をいただきまことにありがとうございます。本作のクリエイティブディレクターであるルー・ヴェーラスリヤも、来日してゲームショウのコスプレをぜひ見たいと言っていたのですが、開発の都合上来ることができませんでした。彼の本作にかける情熱はすさまじいので、我々もチーム一丸となり、日本版の製作を進めていきます。ヴィクトリア時代、円卓の騎士といった、日本人の心をくすぐるような要素が満載ですので、ぜひ皆様に触れていただけたらと思います。

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(3)『キングダム ハーツ -HD 2.5 リミックス-
スクウェア・エニックス

受賞コメント
 大阪にいる開発チームは今回会場に来られなかったのですが、受賞の知らせを聞いてみんなすごく喜んでいました。本作の魅力はたくさんありますが、そのひとつとして、『キングダム ハーツ Re:コーデッド』が映像作品として収録されている点が挙げられます。美麗な映像をぜひ堪能してください。

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(4)『ゴッドイーター2 レイジバースト
バンダイナムコゲームス

受賞コメント
 3年連続で受賞させていただき、まことにありがとうございます。ユーザーの皆様とともに作り上げてきた本作が、このような形で評価され、とてもうれしく思います。本作は、前作『ゴッドイーター2』のユーザーの皆様からいただいた意見を徹底的に受けとめまして、一から作り直した作品です。さらに、続編ストーリーや新アクションシステム“ブラッドレイジ”といった、本作からの新要素をふんだんに盛り込んでいます。新たな対応ハードとしてPS4も加えて、最高のグラフィックを楽しむこともできます。ユーザーの皆様に満足していただけるようなものにしていきますので、本作をよろしくお願いします。

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(5)『サイコブレイク
ベセスダ・ソフトワークス

受賞コメント
 皆様の投票でこうして評価していただけたことが、なによりもうれしいです。ありがとうございました。本作は、サバイバルホラーの原点に立ち返って、怖さとゲームとしての楽しさを両立した、渾身の作品となっています。映画では楽しめない、ゲームならでは恐怖を、コントローラを汗でびっしょりにしてしまうような恐怖を提供いたします。楽しみにしていてください。

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(6)『テイルズ オブ ゼスティリア
バンダイナムコゲームス

受賞コメント
 『テイルズ オブ』シリーズは、いつもユーザーの皆様からフューチャー賞をいただいているのですが、今回の20周年記念タイトルも無事いただくことができてホッとしております。我々は、“変化”ではなく、“進化”させることを意識して本作を作りました。『テイルズ オブ』らしい、でも新しい、そんな作品になっております。ご期待ください!

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(7)『ファンタシースター ノヴァ
セガ

受賞コメント
 このような栄えある賞をいただき、光栄に思っております。開発者一同を代表し、お礼申し上げます。本作は『ファンタシースター』の新しいプロジェクトということで、開発スタッフ全員がものすごいプレッシャーを感じながら作っていたと思いますが、この賞をいただけたことにより、その苦労も報われたかなと思います。本作では、いままでになかった超巨大なエネミーとの熾烈なバトルを楽しむことができます。ぜひ仲間たちといっしょに楽しんでください。

(8)『Bloodborne(ブラッドボーン)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア

受賞コメント
 この賞は、来場者様の投票で選ばれる賞なので、非常にうれしく思っています。ブースにたくさんの方が並んでくれまして、感無量です。本作を遊んでくれた方、そして投票してくれた方、本当にありがとうございます。そのご期待に応えられるよう、これからも全力で取り組んでいきます。本作は、ヴィクトリア時代、ゴシックホラーの世界観をベースに、独特の恐ろしい世界を表現しています。狩人になって血みどろの戦いを制していく圧倒的達成感や喜びを感じていただきたく、ただいま鋭意製作中です。どうぞ、ご期待ください。

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(9)『メタルギア ソリッド V ファントムペイン
KONAMI

受賞コメント
 今回は映像出展でしたが、こうして賞をいただけたことを大変光栄に思います。本作は、オープンワールドで、さまざまな場所に自由潜入するゲームです。フィールドはとにかく広大で、本作のプロローグとなる『メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ』の200倍という広さです。新たなストーリー展開とともに、新しいゲーム性が期待され、今回の受賞に至ったのかなと思います。この賞を励みに、皆様に喜んでいただける作品を作り上げていきます。どうもありがとうございます。

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(10)『モンスターハンター4G
カプコン

受賞コメント
 このような賞をいただき、非常にうれしく思います。ユーザーの方に選んでいただいた賞ということで、それだけ期待が大きいのかなと思います。本作は、去年発売させていただいた『モンスターハンター4』をベースに、さらにもっと多くの人に遊んでほしいという意気込みで、さまざまな要素を追加し、製作に挑みました。そして今回、こうして受賞させていただけたということは、そういった想いがきちんと伝わったのかなと思います。新たなモンスター、新たなアクション、新たなダウンロードコンテンツなどにどうぞご期待ください。

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(11)『龍が如く0 誓いの場所
セガ

受賞コメント
 どうもありがとうございます。実は、『龍が如く』はこれで8回目のフューチャー部門での受賞になります。8回目とはいっても、発表間際になると結構ソワソワして、緊張してしまうのですが(笑)。10年前に生まれた『龍が如く』ですが、我々開発一同は初心を忘れたことはございません。今回はまさに『0』ということで、初心に返るといったコンセプトで本作を製作していきます。思い返せば、10年前、社内外で結構叩かれた第1作目がこうして10年後、8回目の受賞をいただけるようなIPに成長するとは、きっと誰も想像していなかったと思います。ですが、それはやっぱり初心を忘れず一生懸命がんばってきた、ゲームを愛するスタッフの努力の賜物だと思います。どうぞ、『龍が如く0 誓いの場所』にご期待ください。

“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_15

(12)“Oculus Rift(オキュラスリフト)”
Oculus VR

受賞コメント
 今回はこのような名誉ある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。名だたるゲームソフトが受賞されている中、ハードウェアである我々がここにきていいのかなとちょっと不安だったのですが、いま改めて感激がこみ上げてきております。我々Oculus VRが提供している“Oculus Rift(オキュラスリフト)”は、バーチャルリアリティーのヘッドセットですが、言葉ではどうしても伝わらないので、ぜひ実際に体験してみてください! まだ開発キットで、製品版がいつ出るのか、いくらで出るのか、どのような仕様で出るのかといったところは未発表で、我々自身わかっていません。ですが、このような状態の中で、開発者、開発会社の皆様に未来を感じていただき、おもしろいコンテンツをどんどん出していただいております。それを今回、東京ゲームショウで展示することができ、栄えある賞をいただくことができました。バーチャルリアリティーの可能性を追求し、これからの未来を作っていけるよう努力していきたいと思います。本日はありがとうございました。

“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_05
“日本ゲーム大賞 2014”フューチャー部門授賞式での、喜びのコメントをご紹介【TGS 2014】_12

■講評
 最後に、選考委員を代表し、KADOKAWAの浜村弘一常務取締役が講評を述べた。

コメント
 今回ほど、たくさんの切り口をもったゲームショウはかつてないと感じています。現在はスマホ全盛期で、家庭用並のクオリティーで勝負してきています。一方で、いよいよ登場しましたPS4、Xbox Oneタイトルもズラリと並んでおります。また、大手の企業が何億円、何十億円というお金をかけたトリプルAタイトルから、クラウドファンディングなどで50万円くらいで作ったゲームまで多種多様なラインアップです。ニコニコ動画もゲーム実況で盛り上げてくれました。そして“Oculus Rift(オキュラスリフト)”やProject Morpheus(プロジェクト モーフィアス)などのヘッドマウントディスプレイも出展されました。多様化しているゲームの姿を、そのまま現したようなゲームショウになっていると思います。
 今回来場者様たちが多く選んでくれたのは、やはりゲームらしいゲームでした。シリーズものもあれば、新規IPもしっかり選ばれていました。とくにPS4、Xbox Oneのタイトルが多く入っていたのが印象的でした。選ばれるべくして選ばれたと感じます。そんな中、ヘッドマウントディスプレイが絶大な注目を集め、中でも、一番最初に名乗りを上げてくれた“Oculus Rift(オキュラスリフト)”は、やはり選ばれるべきであろうと、審査員満場一致で決まりました。そういうわけで、ゲーム作品ではありませんが、受賞という形にさせていただきました。
 来場者の皆様、たくさんの作品を選んでいただき、まことにありがとうございました。