いよいよ至高の“恐怖”が解禁される!

極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_01

 三上真司氏が手がけるサバイバルホラーゲーム、『サイコブレイク』。既報の通り、このTGS 2014では国内で初めて試遊版が出展されている。プレイできるのは、スクウェア・エニックスのブース内にある特設ブースと日本マイクロソフトブース。ここでは、予約特典の“ゴアモードDLC”を充てたCERO Z版がプレイできる(試遊したい方は、年齢が確認できる身分証をお忘れなく)。さらにソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは、通常のCERO D版が遊べるようになっている。なお、さまざまな趣向が凝らされたスクウェア・エニックスブース内の特設ブースの模様はこちらをご覧いただきたい。

<関連記事>
『サイコブレイク』特設ブースは怖くて楽しい! スペシャル動画も公開【TGS 2014

極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_02
極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_03

倒されることをいかに回避するか?

 今回の試遊版でプレイできたチャプター9は、ところどころが朽ちかけた、古い洋館が舞台。もちろん、ほかのチャプターでは、洋館以外にもさまざまな場所へ行くことになるのだろう。だが、サバイバルホラーゲームでは定番中の定番ともいえる場所を、あえて今回の試遊範囲に持ってきたあたり、開発のこだわりと自信がうかがえる。三上真司氏の不敵な笑みが、眼前に浮かんでくるようだ(幻覚)。
 さて、とにもかくにもプレイを開始……操作マニュアルをろくに確認せず、ふつうのアクションゲームのように進めるだろうと思っていたら、これが大間違い。いや、主人公のセバスチャンさんは、人間だもの。銃を撃っても、まったくひるむ様子もなく手斧で斬りかかってくるような敵に囲まれたら、そりゃダメですって(やたらと緩急のついた、敵の動きが超コワイ)。何もできないまま、テンポよく2回ほど血の海に沈み、手汗でコントローラが湿り気を帯びてきたころ、本作のゲームタイプがだんだんと掴めてきた。もう遅い気もするが、このゲームは“いかにムダな戦闘を避けるか”が、重要になってくるようだ。銃弾には限りがあるうえに、セバスチャンも刃物で斬られれば重傷を負う人間なので、当然といえば当然。スニーキングで移動すれば敵に気づかれにくくなるので、少しでもどこかから物音が聞こえた場合は、スニーク状態で物陰に隠れるなどしてやり過ごすのがいい。武器は、いざというときのために温存すること。これ、大事!

極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_04
▲突然襲われても、あわてないで対処せよ。怖いけどね。

ときには攻勢に出ることも大切!

 敵を避けるスタイルがオススメとはいえ、セバスチャンにも対抗する術がないわけではない。銃火器をはじめ、ボウガンのような武器“アガニ”や手榴弾、さらには敵が落とした手斧などの近接系武器を拾って使うなど、多種多様な攻撃手段が存在する。これらを単独で使ってもいいが、組み合わせる、あるいは連携して使うことでより高い効果を発揮する。たとえば、銃で敵の足を狙ってダウンさせ、すかさずマッチ(敵を燃やすと完全に消し去ることができる)を使って撃破する、といった具合だ。ほかにも、パーツを集めてアガニの弾頭を作れるといった要素もあったが、そこまでは試せなかった。残念。
 攻撃といえば、スニーク中に敵を一撃で倒せる“スニークキル”も重要だ。弾や手持ちの武器を消費せずに敵を倒せるのは単純に便利だし、そして何よりも“恐ろしく、楽しい”。極めて不似合いな表現だとは思うが、そうなのだからしかたがない。圧倒的な力を持つ怪物に、背後から忍び寄るときの緊張感とプレッシャー、そして怪物を一撃で葬れた際のカタルシス。独特でありながら異質な空気を持つ『サイコブレイク』だからこそ味わえるこの感覚は、ぜひとも触って確かめていただきたいところ(後でスニークキルが効かない敵もいると知って、さらに戦慄)。

極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_05
▲謎を解くためには徹底した調査を。観察眼が試される!

ゲームとしての“やり応え”が恐怖に繋がる

 試遊版では、何の前触れもなく恐怖の洋館に投げ込まれた状態で始まることも手伝って、実際に試遊版をプレイした当初は、『サイコブレイク』の難度は高いと感じたのは事実だ。しかし、プレイを続けるうちに操作やアクションに慣れ、本作におけるセオリーのようなものを感じ取れるころには、それがやり応えに変わってくる。この辺りは、“絶妙”と言うほかない。そして、プレイヤーをしっかりと追い詰めてくる、ゲームとしてのやり応えこそが、真の恐怖に繋がってくるのだ。そもそも、不用意に振り回したパンチ一発で倒れるような敵からは、恐怖など微塵も感じられない。“いつやられるか、わからない”。シンプルだが、これがサバイバルホラーの基本であり、本作はこの基本を純粋なまでに研ぎ澄ましている。このゲームが生み出す恐怖は、確かなものだ。
(Text by 鰕原政司)

極限まで突き詰められた恐怖! 『サイコブレイク』TGS試遊版プレイリポート【TGS 2014】_06
▲極限まで突き詰められた恐怖に、キミは耐えられるか?

 ちなみに、『サイコブレイク』に関するアンケートをファミ通.comにて実施するので、実際にTGS 2014で試遊版をプレイできた人もそうでない人も、ご協力いただきたい!


サイコブレイク
メーカー ベセスダ・ソフトワークス
対応機種 PS4プレイステーション4 / PS3プレイステーション3 / XOneXbox One / X360Xbox 360
発売日 2014年10月23日予定
価格 PS4・XB One版は各7300円[税抜](7884円[税込])、 PS3・XB360版は5800円 [税抜](6264円[税込])
ジャンル サバイバルホラー
備考 ※予約特典の“ゴアモードDLC”は18歳以上のみ対象となります。 開発:Tango Gameworks、ディレクター:三上真司、プロデューサー:木村雅人