美少女どうしのキスには「唇が柔らかかったです(笑)」とコメント

 KADOKAWAホラーを代表する貞子と、2014年9月26日に公開となる『劇場版 零~ゼロ~』の主人公アヤを演じた中条あやみさんと森川葵さんが登壇した“KADOKAWA ホラーヒロイン引継式”が、本日9月17日に渋谷109広場で開催された。

『劇場版 零~ゼロ~』“KADOKAWA ホラーヒロイン引継式”が開催 貞子が卒倒して渋谷がパニックに_01

 引継式当日の渋谷109イベント広場は、制服を着た女子学生ほか200人もの人が集まり、会場はまさに本作を象徴するような女学園と化した。MCの呼びかけとともに主人公・アヤ役の中条あやみと、クラスメイト・ミチ役の森川葵が登場すると、「カワイ――ッ!!」とふたりが『Seventeen』モデルとしてのカリスマぶりがわかる熱狂的なファンの声援で会場が包まれ、引継式がスタートした。

 いつも歩き慣れている渋谷でも普段と違う緊張を感じている中条と森川は、劇中衣装の制服を着て登場。それぞれの役柄について中条さんは「クラスの憧れ的な存在で、クールビューティ、皆を虜にしてしまう役どころです」、森川さんは「明るく元気で物語を引っ張っていく存在です」とコメントした。

 今回がスクリーンデビュー、初主演の中条さんは、普段あまり見ないホラー作品について聞かれると「幽霊の雰囲気を勉強するために事前にアナザーなどの作品を見て現場に入りました。でも幽霊のシーンになると怖くて目を隠してしまって……」とコメントし、森川は「意味ないじゃん(笑)」とツッコミ。森川さん自身も「ホラーDVDのパッケージを見るだけでも怖くて私は見れていないです……」とホラーが苦手なことを明かした。

 今回、超絶美少女同士のキスとして話題になったシーンに関して聞かれると、中条さんは「森川さんの唇が柔らかかったです(笑)」、森川さんも「中条さんも(笑)」とハニカミながらコメント。

 主人公アヤ役と、アヤにそっくりな幽霊のような少女の一人二役を演じたことについて中条が「幽霊っぽさを演じるために貞子さんを参考にしました。」とコメントすると、すかさず森川が「髪型を前に下ろして貞子ポーズの練習とかしたの?」と茶目っ気たっぷりの会話をくり広げ、森川自身は「呪いがかかって、段々元気が落ちていく時、監督に“もう少し明るく”とアドバイスを受けて、その演技が難しかったです」と苦労しながら撮影に臨んでいたことを明かした。

 完成した作品を見た中条は「現場では和気あいあいとしていたので、大丈夫かな?と思っていましたが、映画を見てとても怖かったのでぜひ、みんなに見てもらいたいです!」と作品の怖さが貞子以上と断言した。

 その後、突然BGMが流れ、会場全体が不気味な空気に包まれると、観客席から「え?……もしかして?」「キャー!!」と悲鳴が上がり、テレビ画面から這い出すかのように貞子が登場。

  舞台上に這い上がってくる貞子の姿に客席からは悲鳴とも歓声とも聞こえる声が次々と上がり、渋谷は一時パニックに。しかし本物の貞子登場に、中条「え、すごい本物?」、森川「意外とコンパクトでカワイイ」とビクともせず、貞子以上の大器ぶりを感じさせる余裕をみせつけた。

『劇場版 零~ゼロ~』“KADOKAWA ホラーヒロイン引継式”が開催 貞子が卒倒して渋谷がパニックに_02

 「映画をみて怖かった」と貞子がMCに耳打ちで言うと、森川は「褒められて嬉しい」とコメント。日本で一番怖い貞子より、その怖さを証明する証としてタスキを授与され、新しいホラーヒロインの称号を得た中条は「日本を代表する貞子からタスキを頂いて光栄です!頑張ります!」と貞子以上の怖さを表現できる役者になる決意表明をした。

『劇場版 零~ゼロ~』“KADOKAWA ホラーヒロイン引継式”が開催 貞子が卒倒して渋谷がパニックに_03

 最後にMCから貞子へニューヒロイン中条への祝福のメッセージをお願いすると、貞子は不穏な足取りで中条に歩みより、お祝いのハグとキスをするも、した瞬間に苦しみだし、その場で卒倒。駆けつけた担架で運ばれてしまう騒動へ。中条さんは「……えッ?大丈夫貞子?」と張りつめた空気になるも、MCから主人公・アヤにキスをすると死んでしまうというストーリーにちなんで、キスをした貞子の死の経緯が説明され、貞子をも圧倒するニューホラーヒロイン誕生に、客席からあたたかい拍手が送られた。

『劇場版 零~ゼロ~』“KADOKAWA ホラーヒロイン引継式”が開催 貞子が卒倒して渋谷がパニックに_04

中条さん「貞子に負けないくらい怖い作品ですが、怖い中にも美しさがあり、今までにない映画です」
森川さん「フィルムで撮影しているので、とても綺麗な映像になっています。是非、大きなスクリーンで見てください」と見どころを語った。

 映画公開を記念してTOHOシネマズ限定の新ポップコーンブランド“シネマイク”とコラボした『劇場版零』オリジナルポップコーンのプロデュース、並びにキャンペーンガールに抜擢されたことを祝福されると、「ふたりで考えて、色んな種類を食べて決めた本当においしいと感じた味を選びました。ポップコーン食べながら映画見てください!」ふたりで「シネマイクッ!」とコメント。イベント終了後、会場に来場したお客さんにふたりが直接ポップコーンの割引クーポンを配るファンサービスも行われた。

■『劇場版 零~ゼロ~』について

◆あらすじ
 閉塞感漂う山間の町にある学園寮。そこで暮らすアヤ(中条あやみさん)が部屋にこもってしばらくが経ったある日、学園内で事件が起こった。生徒たちが、ひとり、またひとり、忽然と姿を消したのだ。後日、生徒たちは水死体となって発見された。失踪した少女たちは皆、1枚の写真を見て以来、アヤの幻に悩まされるようになっていた。幻は耳元で囁く―

「お願い、私の呪いを解いて……」。

 写真にはアヤにそっくりな少女が写っていた……。クラスメイトのミチ(森川葵)はアヤが事件に関係しているのではないかと疑い、部屋を訪ねる。しかし扉は堅く閉ざされたままだった。学園内で囁かれる噂―この学園に伝わる女の子だけがかかる呪い、午前零時の呪い、アヤが皆に呪いをかけている―。そしてミチもまた幻に悩まされるようになっていたある日、ついに本物のアヤがミチの前に姿を現した……!!
 
 深夜零時の呪い、女の子だけにかかる呪いとは何なのか? 写真に写るアヤにそっくりな少女は一体? 学園に起こる “神隠し”の謎にふたりは迫ろうとしていた……。

◆キャスト、スタッフ(敬称略)
・キャスト:中条あやみ 森川葵 小島藤子 美山加恋 山谷花純 萩原みのり/中村ゆり/浅香航大/中越典子/美保純
・原案:『零 ~zero~』(コーエーテクモゲームス)
・原作:大塚英志『零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い』(角川ホラー文庫刊)
・監督・脚本:安里麻里
・配給:KADOKAWA