多人数で楽しめる占い機や、テレビアニメ2期の楽曲が遊べる『けいおん！！』のリズムゲームも紹介
セガは、2014年9月11日に東京・セガ本社1号館で“SEGA PRIVATE SHOW 2014 -AUTUMN-”を開催した。本イベントは業者および報道関係を対象に行われたもので、2014年秋以降に稼動するセガのアミューズメント施設向け新製品が披露された。ここでは、最新の“砂遊び”を楽しむことができる『え～でる すなば』や、タッチペンを使った戦略アクションゲーム『Wonderland Wars（ワンダーランド ウォーズ）』を中心に紹介しよう。
■プロジェクションマッピングを活用した砂場遊び！ 『え～でるすなば』
まずは、セガのキッズ向けの『え～でる すなば』を紹介しよう。これは誰しもが子どものころに遊んだことがあるであろう“砂場遊び”が体験できる筐体だ。
まず驚いたのは、スウェーデンで開発されたという“え～でるサンド（砂）”の質感！ 水を使わなくても“しっとり”としており、砂と粘土の中間のような手触りで、少し力を加えるだけで簡単に形を変えることができる。なおかつ、手にまったくつくことがない“サラサラ”感もあった。
『え～でる すなば』の最大の特徴は、“プロジェクションマッピング”を応用した映像投影の試みだ。これは砂場の高低差を感知し、砂を掘ったところに青色の光を投影することで、まるで水が流れているかのような演出がされたりする、というもの。水の表現だけでなく、山になったところには色鮮やかな光が投影されることもある。
モードはふたつにわかれており、まずは初心者向けの“できるかな”を試してみた。これは“お題”に沿って砂の形を変えていくゲーム性の高いモードだ。画面の指示通りに、砂場を掘ってハートを作ってみたり、表示されるボタンを押して虫を映し出したりできる。ステップごとに評価がされ、うまくできると“たいへんよくできました”とほめてくれるのがうれしいところだ。
もうひとつのモードである“すなあそび”では、自由に砂場で遊ぶことができる。まずは季節を選択し、山などを作るとその季節に見合った色で鮮やかに装飾される。たとえば“夏”を選択すれば山が緑に染まり、“秋”を選択すれば紅葉でいっぱいになる、といった具合だ。
“すなあそび”モードでも、ボタンを押すとカマキリやダンゴ虫などを砂の上に投影でき、虫たちはタッチすることで砂の中に潜らせたりもできる。また、虫たちは砂が高くなったところには登れないので、砂で囲って閉じ込めてしまうこともできるのだそうだ。
砂場遊びは子どもの遊びの代表と言えるものだが、近年では衛生面の観点から遊ばせなくなった家庭も多いとのことだ。『え～でる すなば』では清潔かつ触れるだけで楽しい砂を使い、砂場遊び本来の“自由な想像力”で楽しむモードもあるので、親御さんは安心して子どもを遊ばせることができるだろう。ゲーム感覚で楽しめるモードもあるため、砂遊びが身近でない子どもにとっても親しみやすいはずだ。
『え～でる すなば』は2014年秋より稼働予定となっている。
え～でる すなば
■タッチペンで楽しむ戦略アクションゲーム『Wonderland Wars』
『Wonderland Wars』は“MOBA”系のゲームのひとつ。MOBAとは“Multiplayer Online Battle Arena”の略で、プレイヤーがふたつのチームにわかれて協力や対戦ができるタイプのゲームだ。『カオスヒーローズオンライン』や『League of Legends』はその代表といえる。
本作はタッチペンを使うことが特徴のひとつ。とはいえタッチペンオンリーの操作ではなく、画面前にあるレバーでキャラクターを上下左右に動かし、基本的にはタッチペンは攻撃のときに使用する。
ペンで発動できる基本の攻撃は“ストレートショット”と“ドローショット”のふたつ。どちらも操作するキャラから敵に向かってペンを走らせることで攻撃が行える。ドローショットはペン横にあるボタンを押しながらペンを走らせることで発動でき、複数の敵を攻撃することができるが、“MP”を消費するので頻繁には使えない。一方ストレートショットはMPを使用しない反面、1体の敵しか攻撃できない。ふたつの攻撃を使い分ける必要があるのだ。
基本ルールは、相手チームのキャラクター、拠点、城を攻撃することで、より多くの“チームゲージ”を減らしたほうが勝利となる。敵の猛攻をかいくぐっての前進、自分のチームの城近くにある泉を利用しての回復など、攻守のバランスがとれた戦略が重要となるだろう。
醍醐味のひとつに“スキルカード”がある。画面下にあるカードをタッチして画面中央に移動されることで準備ができ、その後にスキルごとの描きかたペンで軌跡を描くことで発動できる。その威力は強力だ。こちらも使用のためにはMPを使うので注意しよう。さらに、ピンチになればなるほど解放されやすくなる“ソウルカード”では“巨人”を召還して大逆転をねらうことができる。
『Wonderland Wars』はルールと操作がシンプルなので敷居は低く、リアルタイムで戦略を考えるというおもしろさがある。ゲーム初心者にも、アーケードゲームに慣れている人もきっと楽しめるだろう。筆者は、操作するキャラに攻撃型や援助型などのタイプがあることも含めて（ちょっと古いが）ゲームボーイアドバンス用ソフト『ナポレオン』を思い出した。
なお、 『Wonderland Wars』の稼働予定日は2015年2月となっている。
■芸能人との相性が占える『占いコレクション トロッテ』
『占いコレクション トロッテ』は50種類以上の本格的な占いを楽しむことができる占い機の“進化系”。業界初の多人数（4人まで）プレイができ、3種類の占いは無料でプレイできるのも特徴だ。約500人の芸能人のデータが入っており、自分との相性を調べることができる。占いの結果はスマートフォンで確認することも可能だ。
『けいおん！！放課後リズムセレクション』は、プレイステーション･ポータブル用ソフト『けいおん！放課後ライブ』のゲームシステムを継承した、流れてくる音符に合わせてボタンを叩くリズムアクションゲームで、第2期のテレビアニメの名シーンを再現したカードを利用して遊ぶことができる。
筆者はテレビアニメ2期の楽曲“GO!GO!MANIAC”を難易度を“ふつう”にして遊んでみたが、これが音符と対応するボタンを押し間違えやすく、けっこう難しい……はじめて遊ぶ人は、“かんたん”の難易度にしたほうがいいかもしれない。
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『けいおん！！放課後リズムセレクション』のロケテストが9月13日より開催決定！
■そのほか展示筐体について
会場で展示されていた、格闘ゲーム『BLADE ARCUS from Shining（ブレードアークス フロム シャイニング）』、競馬ゲーム『スターホース3』、子どもの背の高さでも遊びやすいクレーンゲーム『Cubic4 Catcher』も紹介しよう。
個人的にオススメしたいのは、やっぱり『え～でる すなば』。あの独特の砂の感触だけでももう一度遊びたくなるし、大人にとっても童心に返って楽しむことができるだろう。ゲームセンターで砂遊びをするというのも新鮮な体験だ。お近くで稼働が始まったときに、ぜひご家族でプレイしてみてほしい。
