トゥデイをアシスト（追突）する珍シーンが連発！
2014年9月3日、ニニコニコ生放送“【脇阪寿一プロデュース】SUPER GT現役レーサーがグランツーリスモ6でガチ対決！”が放送された。ここでは、生放送の会場であるポリフォニー・デジタル社/東京スタジオでの爆笑の激闘の様子をお伝えしよう。
本放送の内容は、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション3用ソフト『グランツーリスモ6』でのレース対決を行うというもの。現役のプロレースドライバーである本山哲選手、道上龍選手、小暮卓史選手、横溝直輝選手、脇阪寿一選手の5名と、スペシャルゲストとしてARTAのエグゼクティブ・アドバイザーを務める“ドリフトキング”こと土屋圭市選手、さらに事前に“ミスターX”として発表されていた、2014年春に開催された『グランツーリスモ6』の大会“BMW Z4 Challenge”でジャパンカップのチャンピオンを獲得したYAM（ヤム）選手も出場となった。
※ARTA……AUTOBACS Racing Team AGURIの略。オートバックスとF1ドライバーの鈴木亜久里氏が提携して創設した日本のモータースポーツプロジェクトのひとつ。世界で通用するドライバーの発掘、育成を目的に活動している。
“SUPER GT現役レーサーがグランツーリスモ6でガチ対決！”では、レースで使われるコースやクルマが視聴者の投票により決まる。第1レースのコースは鈴鹿サーキットに決定した。レースが始まると、土屋選手がいきなりのスピン。アナウンサーのピエール北川氏の実況に脇阪選手が「うっさいピエール！」とツッコミを入れたり、横溝選手が「ワイパーのせいで前が見えなくなっちゃった」と言い訳をする一幕もあった。
試合後、スピンした土屋選手を悠々と追い抜いたYAM選手が「『グランツーリスモ6』はやりこんだぶんだけ速く走れるようになります。リプレイをくり返し見ることでもっとうまくなるでしょう。挑戦を待っています」と土屋選手に提言。これに土屋選手は「上から目線じゃねえか」と不満な様子であった。
『グランツーリスモ』シリーズのプロデューサーである山内一典氏も登場し、『グランツーリスモ6』の9月の無料アップデートをで配信される“TOYOTA FT1”もこの場で初お披露目された。
第2レースでは、生放送の視聴者からの投票で選ばれたホンダの“トゥデイ”で道上選手が走ることに。画面に現れた瞬間、ニコニコ動画の視聴者からは「かわいい！」とのコメントが寄せられた。レースがはじまると……はっきり言って、トゥデイはものすごく遅かった。ピエール北川氏から「トゥデイ、コーナーを攻めている！」などの熱い実況もあったが、上り坂でのペースダウンは致命的だったようだ。
その後、ふたり1組のチーム戦となり、ホンダ・トゥデイとトヨタ・AE86のみを使用したレースも実施。AE86がトゥデイを後ろから押してアシストするような珍プレイが見られ、本山選手は「このクルマ（トゥデイ）おもしろいよ！」と興奮気味だった。
続くチーム戦第2回の舞台は富士スピードウェイ。小暮選手や本山選手は前から横からと、ほかの選手からアシスト（追突）を受け続けた。結果は土屋選手と小暮選手がほぼ並んでフィニッシュ。レース後に脇阪選手は「小暮のどこを押せば気持ちよく突けるかを考えていました」とちょっとアブナイな発言もしていた。
レース後に、選手たちは今回のレースについて振り返った。
「『グランツーリスモ6』でこういう遊びかた（トゥデイとAE86だけで走るチーム戦）ができるとは思っていなかった。とてもおもしろい！」（土屋選手）
「尊敬するドライバーである本山選手といっしょに『グランツーリスモ6』でレースができて、感謝しています。すごく熱中できるゲームでした」（横溝選手）
「憧れのレースドライバーの方々とチームでレースができて、とても楽しかったです」（YAM選手）
「実際のレースでは苦しいこともあるのですが、今回のレースは喜怒哀楽の中で“喜”と“楽”ばかりがある楽しいレースでした。実際に富士スピードウェイで小暮のトゥデイにアタックなんかしたら絶対にけが人が出ますからね（笑）。こういう企画をリアルでやってもおもしろいでしょう」（脇阪選手）
選手たちはゲームだからでこそできるレースに、勝ち負けをほとんど気にせず、ただ楽しみながら挑んでいた様子。『グランツーリスモ6』のようなリアルなレースゲームでも、こうした幅広い“遊びかた”ができることを教えてくれたレースだった。
※（お詫び）記事の初出時に選手の名前の表記に誤りがございました。謹んで訂正いたします。出演者のみなさま、読者のみなさまに、深くお詫び申し上げます。
