いまだから話せるマル秘エピソードも!

 2014年8月31日、東京・日比谷公会堂で舞台『弱虫ペダル インターハイ篇 The Second Order』DVD購入者限定イベントが開催され、キャストが集結した。舞台公演中の秘蔵エピソードも多く飛び出した昼の部をリポート!

村井良大、廣瀬智紀らキャスト陣が舞台『弱虫ペダル』を語る! DVD購入者限定イベントをリポート_01

■インターハイ2日目の激闘を描く舞台作品
 舞台『弱虫ペダル』は連載中のマンガ『弱虫ペダル』を原作にした舞台作品。キャラクターに扮した役者が自転車のハンドル部分(だけ!)を持ち熱演するテレビCMを見たことのある方も多いのでは? そんな舞台『弱虫ペダル』は2012年の初演以来、4公演が行われてきました。今回は今年7月に発売されたDVD“インターハイ篇 The Second Order”の購入者限定イベントに潜入! 13時より行われた昼の部のリポートをお届けします!

■まさかのハプニング続出(?)のトークコーナー
 今回のイベントには小野田坂道役の村井良大さん 巻島裕介役の廣瀬智紀さん、金城真護役の郷本直也さん、福富寿一役の滝川英治さん、東堂尽八役の北村諒さん、新開隼人役の宮崎(“崎”は旧字体、以下同様)秋人さん、石垣光太郎役の染谷俊之さん、水田信行役の桝井賢斗さんと、総北・箱根学園(箱学)・京都伏見(京伏)より8人のキャストが出演。

 満員の来場者が待ち構える中、イベントはまさかの染谷さんによる前説からスタート(笑)。「開演までいましばらく……ガマンやっ!」と石垣になりきった関西弁で初々しい前説を行った後、改めてキャスト8人が登場します。この前説担当、じつは打ち合わせのときに急きょ「前説も俺たちがやったほうがいいんじゃない?」というキャストの提案で、“男気ジャンケン”のもと染谷さんに決定したそう。

 今回のイベントでは、おもに“インターハイ篇 The Second Order”のエピソードなどが語られるトークショーで進行。前作“インターハイ篇 The First Result”DVDイベントは、ちょうど“インターハイ篇 The Second Order”の埼玉公演と大阪公演の間に行われたそうで、それだけに村井さんも「前回のイベントでは“First~”のときの思い出が薄くて。キャストも“Second~”の話がしたかったんですけど」と、裏話を披露。そのまま“いい話”が続くかと思いきや、ここで滝川さんが用意されていたペットボトルの水をこぼすというハプニングが勃発(笑)。それに影響されてか(?)染谷さんも水をこぼし、舞台上は大わらわ。モップなどを持ったスタッフさんが急きょ登場するなど、生のイベントならではのワンシーンとなりました。

 気を取り直して、“稽古中に印象深かったこと”をテーマにトークがスタートします。“The Second Order”で舞台『弱虫ペダル』初参加となった北村さんは「(郷本)直也さんが怖かった……」と第一印象をカミングアウト。「本読みをするまで“怖い人がいる!”と思って(笑)。でも喋ったら素敵な人で」と初参加ならではのエピソードを語りました。また、こちらも初参加だった染谷俊之さんは、「演出の方法が特殊で、最初のころはついていくのが精いっぱいだった」と当時の苦労を吐露。同じく京伏メンバーとして初参加した桝井さんに「最初はついていくのが精いっぱいだったよね?」と同意を求めるものの、桝井さんからは「自分、そうでもなくて……」とまさかの返答が(笑)。「みなさん大人なので、体力落ちちゃってるのかなって」と、笑顔のまま毒舌が飛び出す最年少・桝井さんに会場も大爆笑でした。「結局千秋楽まで息切れせずにいけました」という桝井さんの言葉を受けて、染谷さんも「……そうでもなかったッスね!」と改心(?)した様子。そんな京伏のふたりですが、やはり関西弁には苦労したそうですよ。

 そして話題は、そんな新キャストを迎え入れる側の従来キャストへ。「受け入れ態勢はしっかりしていて、みんなでご飯で行ったり……」と語りだす滝川さんですが、ここで村井さんから「みんなでご飯に行ったりはするんですが、滝川さんは一度も参加したことない!」とツッコミが(笑)。ここから一気に、連絡すら来ない(郷本さん談)という滝川さんへ話の矛先が向きます。欠席の連絡をしたと言い張る滝川さんに、郷本さんはステージ上で連絡網をチェック(笑)。すると連絡は来ていたものの、みんなが読み流す絶妙なタイミングで連絡がきていたことが判明! 滝川さんは集中砲火を浴びていたものの、カンパニーの仲のよさが垣間見えるエピソードとなりました。ちなみにそんな郷本さんが絶賛していたのは、北村さんのリアクション。“直也さん、なんでその日なんですか! 俺行けないんですよ!”という北村さんの欠席連絡を「めちゃくちゃカワイイんですよ! キュンとくる!」とベタ褒めしていました(笑)。

 続いては、村井さんから「とくに総北勢は、稽古に5日間くらいしか参加できなかった」という多忙なキャスト陣ならではのエピソードが。最初から稽古に参加できていたのは廣瀬さんと郷本さんのふたりだけだったといい、そのときにふたりの距離感が一気に縮まったとか。ふたりはあとから合流するメンバーが参加しやすい環境作りを行っていたそうで、廣瀬さんも「メンバーがそろったときに、“バラバラになったけどまたみんな集まって、2日目のレースと一緒のような感覚だね”と話していた記憶があります」とチームワークを感じさせるエピソードを披露していました。

■カンパニーが一丸になって作り上げる舞台『弱虫ペダル』
 続いてはそれぞれの役柄の名シーンを編集したダイジェストコーナーへ。水田のダイジェスト映像を見た桝井さんが「動いてるところをピックアップされてうれしかったです、自分忙しい人間だなって」とコメントすると、村井さんからは「発言が大御所(笑)!」とツッコミが。そのほか、「(染谷さんは)稽古場でも一番最後まで残っていた」(廣瀬さん)、「みんなの愛を感じました、袖で支えてもらって」(宮崎さん)、「(『恋のヒメヒメぺったんこ』のシーンを)稽古する時間がなかったから、真志(田所迅役の大山真志さん)とふたりで家で自主練した」(村井さん)など、ダイジェスト映像を見ながらさまざまな思い出話が語られました。また今回のイベントには参加していなかった鈴木拡樹さん(荒北靖友役)に関しても、「拡樹は“『ペダル』の母”と言われてますけど、本当にみんなの出ハケとかを覚えていて。俺がどこから出るのかわからなくなったときに教えてくれたり(笑)」(滝川さん)といったエピソードが飛び出し、カンパニーが一丸となって作り上げる舞台『弱虫ペダル』の魅力がよくわかる一幕となりました。

 ちなみにダイジェスト映像の中には、真剣なレースのシーンのほかに“自動販売機”や“今泉親衛隊”などのサブキャラ(?)を各キャストが務めたシーンもちらほら。インターハイ2日目は息も詰まる激闘が続くだけに、キャストもほかの役をやるときはすごく明るくやれたといい、主役の村井さんも「……サブキャラやりたいなぁ」とぼそり(笑)。村井さんは10月から上映される“箱根学園篇~野獣覚醒~”には出演しないものの、「サブキャラだけで出たい」とこぼしていたことも明かされました(笑)。

■舞台『弱虫ペダル』はまだまだ続く!
 盛り上がったトークショーのあとは、プレゼント抽選コーナーを経て、イベントはエンディングへ。ここでは出演キャスト全員分のコメントをご紹介!
 
桝井賢斗さん「こうしたイベントを通して、改めてお客さまがこの作品を愛してくださってるんだなって感じました。それは僕もいっしょです。これからも『弱虫ペダル』、そして京都伏見の応援もどうぞよろしくお願いします!」

染谷俊之さん「DVDを見て、少しでも明るい気持ちとか、明日からがんばろうって気持ちになってくれたらうれしく思います。何度でも見返してください。またつぎに会える日まで“……ガマンや!”」

宮崎秋人さん「また10月には“箱学篇”がありますので、またそのときまでしばらくの……“ガマンや!”(笑) ありがとうございました!」

北村諒さん「こうやって夏の終わりに皆さんと会えて、うれしいし楽しかったです。1時間って短くて、5~6時間くらいやりたいと思うんですが難しいので、またつぎに、10月に会えるときまで待っていてください!」

滝川英治さん「舞台『弱虫ペダル』をたくさんの方に見ていただいてうれしい限りです。僕たちもこれに驕らず、皆さんへの感謝の気持ちを忘れずにこれからもがんばっていきたいと思います」

郷本直也さん「喋ったらあっという間で、8割がた僕が喋っていた感じで申し訳ないですが、懲りずに喋り続けたいと思います(笑)。村田充くん(御堂筋翔役)と話をするんですけど、この間“このカンパニーは僕にとって特別やねん”と言っていました。充くんはあのキャラのまんまの人なんですけど(笑)、その充くんがみんなの集まりに来るのは本当に珍しくて。そういうのがすごくうれしいなと思ったり、自分も一員になれたことがよかったなぁと思うので、できる限り最後まで走りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」

廣瀬智紀さん「充さんと同じように、僕もここを大切な場所だと思っています。つぎの“野獣覚醒篇”には巻島は出ませんが、ここから先作品自体がどんどん楽しくなっていくので、楽しみに待っていてください。インターハイ3日目、また巻島として出会えたらうれしいです」

村井良大さん「もし本当に3日目があって同じキャストでやれるとしたら、僕たちにとってこんなに幸せなことはないと思っています。それを通してお客さまに『弱虫ペダル』という作品を伝えることができたらとてもうれしいです。この『弱虫ペダル』のメンバーは肩の力を抜いていろいろなことを言い合える素敵なメンバーだと思いますので、最後までこのメンバーで駆け抜けていきたいと思います!」

 舞台『弱虫ペダル インターハイ篇 The Second Order』DVDはマーベラスより発売中(価格8800円[税抜])。また舞台最新作『弱虫ペダル 箱根学園篇~野獣覚醒~』は10月23日~26日(大阪・シアターBRAVE!)、10月30日~11月3日(東京・六本木ブルーシアター)で上演が決定。ますます熱い展開を見せる舞台『弱虫ペダル』に期待しましょう!

村井良大、廣瀬智紀らキャスト陣が舞台『弱虫ペダル』を語る! DVD購入者限定イベントをリポート_02
村井良大、廣瀬智紀らキャスト陣が舞台『弱虫ペダル』を語る! DVD購入者限定イベントをリポート_03