『GGXrd』全代表メンバーが決定
アークシステムワークスが主催する対戦格闘ゲーム全国大会“ARC REVOLUTION CUP 2014”(略称、あーくれぼ)。同大会は、アークシステムワークスのアーケード版対戦格闘ゲーム『ブレイブルー クロノファンタズマ』、『GUILTYGEAR Xrd-SIGN-(ギルティギア イグザード サイン)』(以下、『GGXrd』)、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』の3タイトル合同で行われる公式大会だ。日本各地のゲームセンターで予選大会が開催され、予選を突破したプレイヤーは8月30日の決勝大会に出場できる。今回は『GGXrd』平成枠予選&最終予選のリポートと、出場メンバーの出揃った決勝大会の注目キャラクターや有力候補を紹介していこう。
特別予選“平成枠”
平成枠予選とは、競技種目の3タイトル中『GGXrd』にのみ存在する特別な予選枠。この予選には平成生まれのプレイヤーのみ参加可能。歴史の古い『ギルティ』シリーズは強豪の古参プレイヤーが多く存在するが、その中で新人選手達にも大舞台で活躍するチャンスが与えられる予選大会となっている。当日は19名が予選にエントリーし、若い世代の選手たちによって決勝大会出場権が争われた。
平成生まれ代表決定戦!
トーナメントを決勝戦まで勝ち上がったのは、がぞう選手(ファウスト)とかっくん選手(ファウスト)の2名。どちらもファウストを使い、平成生まれのライバルたちを蹴落として決勝戦にまで勝ち上がってきた。以下が決勝戦の動画だ。
がぞう選手(ファウスト)vsかっくん選手(ファウスト)
決勝戦はほぼ一方的と言ってもいい勢いのまま、がぞう選手が勝利! ゲーム内段位も17段と、古参プレイヤーたちにも全く引けをとらない実力なのは間違いないので決勝大会でも活躍が期待できそうだ。
がぞう選手インタビュー
――優勝おめでとうございます。まずは率直な感想はいかがでしょうか?
がぞう選手(以下、がぞう) 平成枠ということですけども、自分は『ギルティ』はシリーズ通して10年近くやっているのでやってきたことが実ったなって感じです。
――勝因はどこにあると思いますか?
がぞう 技術的な部分で、ファウストがよく用いる”ドリキャン”をすんなり出せたのが良かったです。あとはラムレザルには苦手意識を持っているので、そこを越えられたのがかなり大きかったですね。精神的にもかなり楽になれたので優勝に結びついたと思います。
――決勝大会での自信はいかがでしょう?
がぞう 誰かに当たるというより、一部のキャラに当たるのがキツイって感じがあるので、苦手なキャラたちにさえ当たらなければ結構いけると思います!
――読者にひと言コメントをお願いします。
がぞう 『GGXrd』はかなりおもしろいのでみんなやりましょう!
最終予選会場、新宿スポーツランド本館
平成枠予選から6日後の8月23日、”あーくれぼ2014”『GGXrd』部門最後の代表メンバーの座をかけて最終予選が開催された。会場となったのは新宿スポーツランド本館。同店は毎週金曜日に『GGXrd』の平日大会を定期開催し、対戦を盛り上げている店舗だ。当日の大会会場は普段とは異なる特設レイアウトに変更され、多くの参加者を歓迎。最後の代表権を争う大会の幕が開けた。
最終決戦!
大会は32名がエントリーし、一発トーナメントで争われた。そして準決勝まで駒を進めたのはハーケン選手(ソル)、キーシャ選手(ファウスト)、りおん選手(カイ)、ほひこ選手(ラムレザル)の4名。以下が準決勝&決勝戦の動画だ。
準決勝第1試合 ハーケン(ソル)vsキーシャ(ファウスト)
準決勝第2試合 りおん(カイ)vsほひこ(ラムレザル)
決勝戦 ハーケン(ソル)vsほひこ(ラムレザル)
準決勝第1試合はハーケン選手が前回“あーくれぼ”覇者のキーシャ選手を下して決勝へ進出。準決勝第2試合は非常にもつれる展開となり、接戦をモノにしたほひこ選手が勝利。
最後の試合、決勝戦。第1ラウンドはハーケン選手が地上戦の上手さを見せてラムレザルを画面端に押し込み、一気に押し切る。第2ラウンドも流れはかわらず、ラムレザルの“遠距離S”には“ファフニール”を差し返し、“低空ダッシュ攻撃”には“レバー前+P”を合わせるなど的確な対処をくり返すソル。最後は“バースト”も読み切り、きっちり反撃を決めてフィニッシュ! 最終予選はハーケン選手が突破することとなった。
ハーケン選手インタビュー
――優勝した今の率直な感想はいかがですか?
ハーケン 今回はまぁ、運がよかったです(笑)。
――勝因はどういったところにあると思いますか?
ハーケン 結構コンボミスもしたんですが、自分よりも相手が日和っていることも多かったので、それで救われた感じがしますね。
――トーナメントを優勝する自信はありましたか?
ハーケン ソル同キャラ戦が苦手でファウスト戦もあんまり経験がなくて不安でしたが、結果はなんとかなってよかったです。決勝戦はラムレザル戦でしたが、ラムレザルとは普段から結構対戦してるので落ち着いてプレイできましたね。
――決勝大会の自信はいかがでしょう?
ハーケン 初戦がファウストなので自信はないんですよね(笑)。ソルはまだ1000戦もやってなくてまわりの強い皆さんに比べたらまだまだって部分はありますが、『ギルティ』自体はやり込んでいるんでそこらへんでカバーできればと思います。
――読者へ一言コメントをお願いします!
ハーケン 『GGXrd』はおもしろいゲームです。やり続ければ成果はついてくるので、いろいろな新しいプレイヤーさんが増えて欲しいです!
『GGXrd』決勝大会注目ポイント
すべての予選も無事終了し、決勝大会に出場するメンバーも全員が決定した。ここで決勝大会の見どころとなる注目キャラや有力候補を紹介していこう。決勝大会会場に赴く観戦者や動画配信を期待している方々には、ぜひとも“あーくれぼ”観戦を楽しむ手助けとしていただきたい。
編集部注目キャラクター
・ミリア
・ラムレザル
・ファウスト
『GGXrd』は現在、ソル、ザトー、ミリア、ラムレザル、ファウストの5強ではないかと一部の上級者間で囁かれている。今回のあーくれぼ決勝大会では、その中でも特に上に挙げた3人に注目したい。ミリアはスピードタイプ。発生の早い攻撃を多く持ち、素早いダッシュに加えて空中ダッシュが2回可能という特徴がある。ダウンを奪ってからの起き攻めも超強力で、中下段の2択から空中コンボに持ち込みつつ再度ダウンを奪う、ループ制の高い攻めを展開する。ダウンを奪った後の一方的な攻勢には注目したい。
ラムレザルは圧倒的オフェンス力が魅力。所持している2本の大剣をそれぞれ別にステージ内に設置することが可能で、本体の攻撃と合わせて幅広いパターンの攻めを駆使して闘うキャラだ。守りにはやや不安があるが、それを補って余りあるほどのオフェンス時の勢いと爆発的なコンボ火力を備えている。『GGXrd』の中でも特に自由度の高いキャラなので、派手に動き回る様子も見ていて楽しいぞ。
ファウストは通常攻撃のリーチが長いオールマイティキャラ。ランダムで出現するアイテムをステージに取り出し、状況を有利にして主に立ち回りで勝負していくバトルスタイルが特徴。各種アイテムと通常攻撃でプレッシャーをかけ、相手を動かしてダメージを重ねていく流れに注目しよう。
編集部注目選手
・ヲシゲ選手(ミリア)
関西エリア代表。
過去作では最強ミリア使いとして全国に名を馳せたプレイヤーだ。『GGXrd』では遅いデビューとなったがすぐに頭角を現し、ゲーム内段位は驚くべき速さで現在最高値の19段に到達。彼の扱うミリアが本作ではどのような動きを見せるのかにも期待が高まる。
・ナゲ選手(ファウスト)
関東エリア代表。
ファウスト使いの第一人者。やり込みと豊富な知識を武器に、堅実なプレイスタイルで闘う。
ファウストの強い部分をそのまま活かすのが得意なプレイヤーだ。ここ最近は、とあるプレイヤーを“撲滅”するというファンクラブ活動にも熱心になっている。
・かりんちゅ選手(ラムレザル)
関東エリア代表。
古参の強豪が多くひしめく中で、新キャララムレザルを用いて一気に名前を上げたプレイヤー。ふだんからあの“暴君”小川とも対戦して腕を磨いているやる気勢だ。とくにプレイヤー性能が高いと評判で、プレイヤーの腕でラムレザルの不安な守りをカバーして闘う。
決勝大会でのラムレザルの活躍は彼の腕にかかっていると言っても過言ではないだろう。