日本語によるボイスコマンドでXbox Oneを操作

 2014年9月4日の国内発売まで、あとわずかとなったXbox One。今回は、日本マイクロソフトにて、Xbox Oneの日本語のボイスコマンドや一部のアプリなどについてのプレゼンが行われた。

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 ご存じのとおり、Xbox OneはXbox One Kinect センサーによる音声認識で操作することが可能だ。このボイスコマンドは、本体が発売される地域向けにローカライズされるので、当然日本で発売されるXbox Oneには、日本語が“通じる”わけだ。ボイスコマンドは基本的に“Xbox+○○○”という構成になっていて、大まかなコマンドがあらかじめ登録されている。本体を起動する際は「Xbox オン(エックスボックス・オン)」と発声するとXbox Oneが静かに起動。プレゼンでは、同時にテレビの電源も起動していた。また「Xbox 音声モード」と言うと、ボイスコマンドで操作できるものが緑色の文字で表示される。

 ボイスコマンドはホーム画面で「Xbox」と発声すると、中央下部からポップアップして呼び出される。また、ヒント機能のように右上にコマンドが表示されていることもあるので、あわせてチェックしてみよう。日本で発売されるXboxだけに、日本語認識に特化していて、英語のコマンドは基本的に受けつけない。イントネーションや方言についてだが、おおむね短い単語の組み合わせなので問題なさそう。発売後は、随時ユーザーからのフィードバックにより、認識精度を上げていくことになる。使う頻度の高いボイスコマンドなどの情報は、マイクロソフト側で集計できるようになっている。すでにXbox Oneが発売された地域では、使用頻度の高いボイスコマンドがだいたい5つぐらいに集約されるとのこと。日本でも状況を見つつ、コマンドの種類を闇雲に増やすのではなく、使いやすいボイスコマンドを集約し、認識精度を高める方向で進める予定だという。

Xbox Oneを“日本語”で動かしてみた! ボイスコマンドとアプリの魅力をチェック_01
Xbox Oneを“日本語”で動かしてみた! ボイスコマンドとアプリの魅力をチェック_02
▲ボイスコマンドもスゴイが、生体認識も何気にスゴイ! Xbox Oneの前に立っているだけで、自然とプレイヤーを認識し、自動サインインしてくれる。
▲コマンドを勝手に登録することはできない。「Xbox 行きまーす!」といっても、Xbox Oneはピクリとも動かないぞ。
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▲「エックスボックス」と発声すると、中央下部からヘルプのようにポップアップが登場。ここでも音声でつぎのページを表示させたりできる。

 続いては、Xbox Oneで使用できるアプリについてのプレゼンが行われた。ちなみにXbox Oneでは、Internet ExplorerやSkypeなどはもちろんだが、“実績”や“フレンド”、“アバター”など、本体機能といえるものも厳密にはアプリの一種となっている。今回はこのアプリの操作もボイスコマンドで行った。その際は「Xbox (アプリ名)に移動」というコマンドで、対象アプリが起動する。
 Xbox Oneでは、ゲームをプレイしながらインターネットを見るなど、ふたつのアプリを同時に立ち上げる機能があり、それを“スナップ”という。こちらも「Xbox Internet Explorerをスナップ」というボイスコマンドだけの簡単操作だ。
 Xbox Oneからの新機能であるプレイ動画の録画について。ゲームソフトを立ち上げ、「Xbox クリップ」と発声すれば、そこから瞬時に録画が始まる。録画したプレイ動画は、“Upload Studio”で編集するもよし、映像系サイトへアップロードするもよし。さまざまな楽しみかたができるだろう。
 Blu-rayでの映像鑑賞もボイスコマンドに対応している。さすがに、起動時だけはリモコンを使用する必要があるが、映像の再生や早送り、ポーズも「Xbox+○○」で操作可能。早送りは「Xbox 早く」というと2倍速、さらに「早く」と続ければ4倍速と、速度が上がっていく。Blu-rayディスクを観賞していると、中央下部にSkypeへ通話が入る。ここでは「Xbox 応答」と答えるとSkypeが起動し、画面が切り換わる。ひととおり会話を楽しんだ後は「Xbox 通話を終了」でSkypeを終了させる。このとき、先ほどのBlu-rayはポーズ状態で待機している。再度Blu-rayに戻ると、先ほどまで見ていた続きから楽しむことができるのだ。

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▲Xbox 360時代からおなじみの“フレンド”や“アバター”も、もちろんボイスコマンドで操作可能だ。
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▲“フレンド”の情報を眺めながら、“Internet Explorer”を起動する。
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▲「Xbox クリップ」で、瞬時にプレイ動画を録画可能。
▲自分が録画した映像やほかのユーザーが録画した映像も見ることができる。
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▲Xbox Oneなら、Blu-ray観賞中にSkypeから電話がかかってきても楽々。
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▲Blu-ray、DVD、そしてCDも楽しめるのはXbox Oneだけだ。

Xbox Oneがあれば“ひとりカラオケ”も堪能できる!

 第一興商との共同開発によるアプリ“カラオケ@DAM”は、6月20日に開催された“Xbox One記者説明会”(記事はコチラ)で明らかにされたカラオケアプリだが、残念ながらローンチには間に合わなさそう。ただし、テレビで話題の“精密採点ONE”や画面右上に表示された自分で歌う姿を録画・アップデートできる“DAM★とも”など、およそアプリとは思えない充実の機能も搭載している。価格は一日歌い放題で300円[税抜]、1ヵ月なら1000円[税抜]という破格の設定になりそうで、機能的にも、料金的にも、かなり魅力的だ。また、HORIから専用のマイクも発売される予定。カラオケBOXをまるごと家で楽しめるような本格的な機能が満載の“カラオケ@DAM”、配信予定については「年内に出ます!」とのことだ。

 最後に、意外と知られていないことだが、Xbox Oneは最初に一度だけインターネット接続によるオンライン認証が必須となる。Xbox Oneはオフラインでプレイすることも可能だが、さまざまなシステムアップデートもオンラインにつないでいる必要がある。オンライン環境があれば、Xbox Oneの魅力はさらにパワーアップするだろう。まだインターネット環境が整備されていない場合は、これを機に整えてみてはいかがだろうか。

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▲各種設定をしたり、歌手名や曲名から、歌いたい曲を検索。料金はXbox ギフトカードで購入できる。
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▲話題の“精密採点ONE”機能を搭載。これは盛り上がりそうだ。
▲OneDriveには、画像や動画をアップロードすることができる。こうしたクラウド対応もXbox Oneならではの特徴といえる。