いいShadowlordにダンジョンで罠にハメられたい!
Gamescomのカンファレンスで、エレクトロニック・アーツがPC向けの新作『Shadow Realms』を発表した。すでに公式サイトがオープンしており、コンセプトなどが掲載されているほか、クローズドαテスターを募集している。
開発を行うのはBioWare Austin。4対1の非対称なマルチプレイアクションRPGとのことで、そのプレイ人数から2K Gamesの『Evolve』を想像するかもしれないが、本作が目指すところはちょっと違う。
公式サイトに掲載されている開発陣からのメッセージによると、イメージしたのは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのテーブルトークRPG。ひとりのプレイヤーが操作するダンジョンマスター(Shadowlord)が待ち受けるダンジョンへ、4人の冒険者が挑むという図式を、オンラインのマルチプレイゲームとして実現するのが本作なのだ。
クラス(職業)の概念もあり、人間側は近接攻撃に長けるウォーリアー、機動性に富むアサシン、攻撃魔法などを使いこなすウィザード、魔法の力を回復などの戦略的なサポートで使うクレリック、獣などを使役するレンジャー、闇の力で対抗するウォーロックの6職業が存在。もちろん各職業も、Shadowlordもカスタマイズ要素が存在するという。
ダンジョンは地球とアンブラと呼ばれる平行世界に存在し、冒険者たちはダンジョンに潜って、宝を探したり、罠をかわしたり、秘密の扉を見つけたり、新たな伝承を見つけ出したり、ストーリー仕立ての目標をクリアーしながら進んでいく。そこにShadowlordが立ちはだかるわけだが、上のレイヤーから間接的に関わってくるような存在ではなく、1キャラクターとして干渉してくるというのが厄介なところ。
オンラインゲームのハイスピードなコンテンツ消費に対して、完全にストーリー要素のない対戦ゲームにしてしまうのではなく、「いいダンジョンマスターが生み出すテーブルトークRPGのストーリーは忘れがたい」という原点に立ち返ってデザインされた本作。コンセプトがワクワクするので、早く遊んでみたいところだ。(文・編集:ミル☆吉村)