いいShadowlordにダンジョンで罠にハメられたい!

D&Dなどに影響された、ダンジョンマスターと4人の冒険者が対峙するBioWare印のオンラインアクション『Shadow Realms』_01
▲ダンジョンマスターである“Shadowlord”はプレイヤーが操作する。モンスターに憑依したり、特定の魔法を放ったりしない限りは姿を隠したままにしておくこともできる。

 Gamescomのカンファレンスで、エレクトロニック・アーツがPC向けの新作『Shadow Realms』を発表した。すでに公式サイトがオープンしており、コンセプトなどが掲載されているほか、クローズドαテスターを募集している。

 開発を行うのはBioWare Austin。4対1の非対称なマルチプレイアクションRPGとのことで、そのプレイ人数から2K Gamesの『Evolve』を想像するかもしれないが、本作が目指すところはちょっと違う。
 公式サイトに掲載されている開発陣からのメッセージによると、イメージしたのは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」などのテーブルトークRPG。ひとりのプレイヤーが操作するダンジョンマスター(Shadowlord)が待ち受けるダンジョンへ、4人の冒険者が挑むという図式を、オンラインのマルチプレイゲームとして実現するのが本作なのだ。

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▲世界観は現代とファンタジーのミックス。

 クラス(職業)の概念もあり、人間側は近接攻撃に長けるウォーリアー、機動性に富むアサシン、攻撃魔法などを使いこなすウィザード、魔法の力を回復などの戦略的なサポートで使うクレリック、獣などを使役するレンジャー、闇の力で対抗するウォーロックの6職業が存在。もちろん各職業も、Shadowlordもカスタマイズ要素が存在するという。

 ダンジョンは地球とアンブラと呼ばれる平行世界に存在し、冒険者たちはダンジョンに潜って、宝を探したり、罠をかわしたり、秘密の扉を見つけたり、新たな伝承を見つけ出したり、ストーリー仕立ての目標をクリアーしながら進んでいく。そこにShadowlordが立ちはだかるわけだが、上のレイヤーから間接的に関わってくるような存在ではなく、1キャラクターとして干渉してくるというのが厄介なところ。

 オンラインゲームのハイスピードなコンテンツ消費に対して、完全にストーリー要素のない対戦ゲームにしてしまうのではなく、「いいダンジョンマスターが生み出すテーブルトークRPGのストーリーは忘れがたい」という原点に立ち返ってデザインされた本作。コンセプトがワクワクするので、早く遊んでみたいところだ。(文・編集:ミル☆吉村)

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