デジタルエンタテインメント事業を筆頭に全事業部門とも好調、業績予想を上方修正

 スクウェア・エニックス・ホールディングスは、2015年3月期第1四半期連結決算短信を発表した。

 当第1四半期連結累計期間(4月1日~6月30日)の業績は、売上高377億5400万円(前年同期比56.8%増)、営業利益50億6800万円(634.9%増)、経常利益48億5500万円(224.2%)、純利益34億800万円(前年同期は4億9300万円の損失)。

 デジタルエンタテインメント事業では、家庭用ゲーム機向け『MURDERED(マーダード) 魂の呼ぶ声』を欧米向けに発売したほか、昨年度発売したタイトルのリピート販売が好調。また、スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、ブラウザゲーム「戦国IXA」やスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が引き続き順調に推移したほか、4月にサービスを開始した「スクールガールストライカーズ」が、好調なスタートを切った。また、多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーXIV」、「ドラゴンクエストX」の運営も、堅調に推移した。
 これらの結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は234億5000万円(前年同期比102.6%増)となり、営業利益は45億900万円(前年同期比242.0%増)となった。

 当期は、そのほかの各事業でも増収増益が達成されている。アミューズメント事業は売上高110億3200万円(前年同期比13.5%増)、営業利益は15億4200万円(前年同期比79.6%増)。出版事業は売上高26億3800万円(前年同期比21.9%増)、営業利益6億4900万円(前年同期比37.0%増)。ライツ・プロパティ等事業は売上高6億7400万円(前年同期比8.2%増)、営業利益1億93百万円(前年同期比132.5%増)。

 なお、2015年3月期第2四半期累計期間の連結業績は、デジタルエンタテインメント事業において、家庭用ゲーム機向けソフトウェアのリピート販売が計画より好調であることや、全社にわたる経費節減を徹底したことなどから、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益が5月12日に公表した業績予想数値を上回る見込みとなったとして、連結業績予想の修正が発表されている。ただし2015年3月期通期の連結業績予想については、不透明要因もあるため、現時点での変更はないとしている。

【2015年3月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正】
◆売上高
前回発表予想 630億円~690億円
今回修正予想 680億円~740億円
◆営業利益
前回発表予想 △20億円~20億円
今回修正予想 40億円~70億円
◆経常利益
前回発表予想 △20億円~20億円
今回修正予想 40億円~70億円
◆四半期純利益
前回発表予想 △13億円~13億円
今回修正予想 26億円~45億円